男女の友情は成立する?男女の本音や恋人と友達の境界線

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男女の友情は成立する?って永遠のテーマですよね。もちろん男女なんて関係なくすごく相性が良い人もいますが、友達から恋人になることもあります。今回は、男女の友情は成立するか、男女に調査! 友達と恋人の違いや、友情を成立させるためのコツなどをまとめました。

男女の友情は成立する?男女それぞれの本音

Q.男女の友情は成立すると思いますか?

【男性】
する!…91人(45.5%)
しない…45人(22.5%)
わからない…64人(32.0%)

男女の友情は成立すると思うか、男性200人、女性100人に聞いてみたところ、男性は「男女の友情が成立する派」が45.5%でやや少数派でした。

【女性】

する! 59% しない 18% わからない… 23%

する!…59%
しない…18%
わからない…23%

女性は「男女の友情が成立する派」が約6割でやや多数派となりました。男女とも「成立しない」と答えたのは約2割と、男女の友情を信じる声が多いようです。

(アンケート/株式会社クロス・マーケティング QiQUMOにて調査)

友達と恋人の違いはどこ?

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Q.異性の友達と恋人との境界線は?

【男性】
友達とは手をつないだり、腕を組んだりという接触はしない…61人(30.5%)
友達とは1対1では会わずに複数で会う…51人(25.5%)
恋人と友達との違いは肉体関係の有無だけである…40人(20.0%)
友達とは遠出しない…26人(13.0%)
友達と電話をするときは深夜などは避けて常識的な時間帯に限る…22人(11.0%)

友達とは身体的な接触がないけれど、恋人だと手を繋いだり腕を組んだりするという人が約3割。また1対1で会うと友達として成り立たなくなると考えている人も3割近くいました。このあたりが恋人との違いのようですね。

【女性】
友達とは手をつないだり、腕を組んだりという接触はしない…197人(49.3%)
友達とは1対1では会わずに複数で会う…101人(25.2%)
恋人と友達との違いは肉体関係の有無だけである…45人(11.2%)
友達とは遠出しない…29人(7.3%)
友達と電話をするときは深夜などは避けて常識的な時間帯に限る…28人(7.0%)

続いては女性の意見。こちらも1位2位ともに同じ答えでしたが、身体的な接触がないことを挙げたのは約半数と、男性より圧倒的に多くなりました。やはり友達との境界線は、ボディタッチや手を繋ぐことなどの身体的な接触にあるようです。

男女の友情を成立させるには?異性の友達が成り立つ条件

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1.気が合う

  • 「気が合う」(回答多数)
  • 「気が合って相談できる」(27歳・男性)
  • 「気が合う昔からの仲」(28歳・男性)

2.一緒にいて楽しい

  • 「一緒にいて楽しい」(22歳・男性)
  • 「楽しい」(21歳・女性)

3.趣味が合う

  • 「趣味が合う」(26歳・男性)
  • 「趣味が同じだったり、話や気が合う」(23歳・男性)
  • 「同じ趣味を持っていること」(28歳・男性)

4.話しやすい

  • 「気軽に話せること」(23歳・女性)
  • 「話しやすい」(23歳・男性)
  • 「とりあえず気兼ねなく話せる」(24歳・男性)

5.恋愛感情がない

  • 「恋愛感情がない、お互いの恋愛を応援できる」(26歳・女性)
  • 「お互い恋愛感情がない・お互いパートナーがいる」(29歳・女性)

同性の友達でも、価値観や趣味が合うことは重要だという声が多数。何でも話せて一緒にいて楽しく過ごせるのであれば、性差は関係なく友達になれるようです。「恋愛感情がない」というのは見極めが難しいところですが、相手の恋愛を応援できるかどうかが判断基準になりそうですね。

心理学的に、男女の友情は成立するの?

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最後に、男女の友情が成立する4つのパターンを認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.肉食女子×肉食男子の場合…男子が好意を持つことで友達関係は終わる

社会心理学者のルビンが行った実験によれば、男性よりも女性のほうが友情と恋愛を分けて考える傾向が強く、心理学的に見ても女性のほうが男女の友情をキープするのに向いているということが分かりました。恋愛に積極的な女性と恋愛に積極的な男性の組み合わせでみると、初めこそ友情は成立しやすい関係性だといえます。しかし、つき合いが進むうちに男性側が好意を持ってしまうと、一気にその関係は崩れてしまいます。男性が恋愛へスイッチが入ると、感情的に女性へ負荷をかけてしまい、終わりを迎えてしまうでしょう。

2.肉食女子×草食男子の場合…最も友達関係を維持しやすい組み合わせ

草食男子は、フランスの作家スタンダールの著書『恋愛論』における「情熱恋愛」のモチベーションが低いといえます。しかし、友情という側面で考えると、恋愛に向けたアクションを起こすことが少ないため、安定的に男女の友情を育みやすいでしょう。
恋愛に積極的な女性と恋愛に消極的な男性の組み合わせで見ると、このコンビが最も友情関係を維持しやすいといえるかもしれません。仮に男性が好意を持っていたとしても、それを女性に打ち明けることが稀で、また女性側も彼に対して恋愛感情を抱くことが少ないため、平和的に関係が続く場合が多いでしょう。

3.草食女子×肉食男子の場合…最も友達関係を維持しにくい組み合わせ

上記のアンケート結果でも、「男女の友情は成立しない」と考えている人は男性のほうが多いという結果に。そのため、恋愛に消極的な女性と恋愛に積極的な男性の組み合わせでみると、このコンビは最も友情関係を維持しにくいといえるかもしれません。女性側は受け身なので、男性側が一方的に自分の思いを押し付ける形になってしまいます。
さらに、男性が好意を持ってしまうと、大抵撃沈することが多く、そこから関係を修復することは難しいでしょう。女性側が男性に好意を持っていたとしても、なかなかそれに気づいてくれることはないため、自然と離れていくことに。

4.草食女子×草食男子の場合…お互い特別な感情を隠しながら友達を続ける

恋愛経験が少なく恋に消極的な人は、心理学的に相手を「理想化」する傾向があるとされます。そして、きっと相手は自分の手の届かない存在だと思い込んでしまいます。そのため、恋愛に消極的な女性と恋愛に消極的な男性の組み合わせでみると、お互いを理想化するため友情関係が維持されやすい結果に。
どちらも自分の感情を表に出すことで関係が壊れるのを嫌うため、そもそも「恋愛のムード」にならないのです。仮に思い合っていたとしても、誰かが間に入って取り持たないと交際までには至らないでしょう。ある意味、プラトニックで美しい友情だといえるのかも。

【まとめ】

男女の友情は成立しないと考えている人は男女ともに約2割と、少数派でした。もちろん、人それぞれ考え方や価値観は違うので、ケースバイケースとしか言えない部分も大きいかもしれません。ただ、友達として仲良くしたいのなら、身体的接触をしないようにするのがおすすめ。そうすることで一線を越えることなく、友達として仲よくできそうです。