「次の週末、どこに行こうかな?」「日帰りでも充実した旅ってできるのかな?」そう考えている皆さんへ、とっておきの情報です。先日、友人が「仙台に行ってみたい」と言ってくれたのをきっかけに、地元民である私・ライターこわたが、仙台を最大限に楽しむ日帰りプランをじっくり練り上げました。
結論から言うと、仙台は日帰りでも最高の思い出が作れる街です! 今回は、朝9時半に仙台駅に集合し、夜21時の解散まで、魅力がぎゅっと詰まったおすすめコースをご紹介します。定番の観光スポットはもちろん、地元の人しか知らない隠れたグルメや穴場の夜景スポットまで、余すところなくお伝えします。このガイドが、皆さんの仙台旅のヒントになれば嬉しいです。
9:30 仙台駅スタート! 活気あふれる「仙台朝市」で朝ごはん&食べ歩き

旅の始まりは、やっぱり食から。友人との待ち合わせは、新幹線が到着する仙台駅。改札を出たら、まず向かうのは駅から徒歩5分ほどの場所にある「仙台朝市」です。
朝9時半頃でも、市場はすでに活気でいっぱい! 新鮮な海の幸や採れたて野菜、お惣菜などが所狭しと並んでいて、見ているだけでもワクワクします。ここでは、「ころっけや」というお店の揚げたてコロッケを堪能。地元のテレビなどでもよく紹介されている有名店。外はサクサク、中はほくほくで美味しいコロッケは仙台に来たら是非食べてほしい一品です。秋冬は東北名物芋煮汁などもおすすめ。地元の人の日常に触れながら、ちょこっと小腹も心も満たされる、最高のスタートになるはずです。
10:00 地元民頻出スポットで「ひょうたん揚げ」に舌鼓
朝市でお腹を満たしたら、次の目的地へ向かう電車の時間まで、アーケード「ハピナ名掛丁」を経由。地元民が愛してやまない、いつも行列のかまぼこの食感がやみつきになる名物グルメ「ひょうたん揚げ」をサクッと食べて、記念にプリクラを撮って、いざ、松島へ!
※ちなみに、旧暦の七夕である8月6日〜8日は、アーケードでは夏の仙台の風物詩、仙台七夕が開催されていて、お祭り気分を味わえます。
~14:30 息をのむ絶景!日本三景「松島」で癒し散策
JR仙石線で松島海岸駅まで約40分。電車は約20分に1本なので事前に狙いの電車を調べておきましょう。また、「松島」駅もありますが、観光スポットが集まっているのは「松島海岸」駅。間違えないように要注意です。
「日本三景」の一つとしても知られる松島は、大小260もの島々が浮かぶ、まさに絶景の宝庫です。ここでは、ぜひ福浦橋を渡って福浦島を散策してみてください。潮風を感じながら、整備された山道を歩くことができて、とても気持ちがいいんです!私のおすすめは、15分くらい歩くとたどり着ける見晴台。岩場に行けば、素敵な映え写真が撮れること間違いなし! 松島は、季節や時間帯によって表情を変えるので、何度訪れても新しい発見がありますよ。日常の喧騒を忘れさせてくれる、癒しのひとときを過ごしました。

実はこの後、電車の時間を間違えて、駅近くの甘味処でひとやすみ。予定通りにいかないのも旅の醍醐味だと思って、流れに身を任せるのも旅を楽しむポイントです。
15:45頃 仙台市内をさくっと巡る!観光バス「るーぷる仙台」で仙台城へ
松島を15時頃に出発し、16時頃に仙台市内に戻ってきたら、次はいよいよ仙台市内の観光です。ここで活用したいのが、レトロな雰囲気で人気の観光バス「るーぷる仙台」です!仙台駅から乗車できます。
このバスは、仙台市内の主要な観光スポットを効率よく回れるのが魅力です。車窓から街並みを眺めながら、青葉通や定禅寺通の美しいケヤキ並木を通り抜け、仙台の街の雰囲気を肌で感じることができます。今回は時間の都合上、下車したのは次の目的地、仙台城跡のみ。途中で降りたいスポットもたくさんありますが、車窓から見る景色も楽しい。バスに乗っているだけでも、主要な観光名所をさくっと見られるので、初めて仙台を訪れる方には特におすすめです!
16:15頃 仙台の歴史に触れる「仙台城跡」で伊達政宗にご挨拶!
るーぷる仙台で街並みを楽しんだら、仙台城跡で下車。乗車して約30分後に到着です。
伊達政宗公が築いた仙台城は、残念ながら建物自体は残っていませんが、政宗公の威風堂々とした騎馬像が建ち、仙台の街を一望できる最高のビュースポットなんです! ここで「あ〜、伊達政宗って本当にいたんだな」なんて歴史に思いを馳せながら、絶景をバックに記念撮影をするのがおすすめ。夕暮れ時になると、さらに幻想的な景色が広がりますよ。
17:30 アートと建築の融合「せんだいメディアテーク」を散策
時間の関係上、次の目的地「せんだいメディアテーク」まではタクシーを使用。(※時間がたっぷりある場合は、そのままるーぷる仙台で向かうこともできます)18時前には到着し、図書館には約30分ほど滞在しました。
ここは、図書館やギャラリー、映像センターなどが一体となった複合文化施設なのですが、その機能以上に目を引くのが、その独創的な建築デザインです。ガラス張りの外観と、内部を貫くまるで植物のようなチューブ状のエレベーター構造は、一見の価値あり。建物自体がアート作品のようで、中を歩いているだけでもワクワクします。時間があれば、一階にあるおしゃれカフェで一息つくのもおすすめです。司書の資格を取得中なほど図書館好きで、あらゆる旅先で図書館を訪れている私が見ても、ここの図書館はいるだけで楽しめる施設なのでぜひ訪れて欲しい…。
18:30頃 仙台発祥B級グルメ!「穴場中華」で麻婆焼きそばを堪能
メディアテークで感性を刺激された後は、徒歩5分圏内にあるとっておきの穴場中華「東龍門」へGO! ここはオフィスと併設している中華料理店で、地元の人しか知らないような、知る人ぞ知る名店なんです。友人が辛すぎるのはちょっと…と、マイルドに本場のスパイスの香りを楽しめるお店をチョイス。
ここでは、仙台のB級グルメとして密かに人気を集めている麻婆焼きそばを絶対に食べてほしいです。熱々もちもちの焼きそば麺に、とろーりスパイスかおる麻婆豆腐がたっぷりかかっていて、一度食べたら忘れられない美味しさ。ほどよくピリ辛の麻婆が食欲をそそり、あっという間に完食しちゃいます。友人にも大好評でした!
20:30頃 最高の締めくくり!穴場夜景スポットでデザートタイム
美味しい麻婆焼きそばでお腹いっぱいになったら、そのまま帰るのはもったいない。最後に、とっておきの穴場夜景スポットで仙台旅を振り返り、心行くまでおしゃべりタイム。
仙台駅まで2駅電車に乗るもよし、腹ごなしに30分弱歩くもよし、商業ビルEBeanS(イービーンズ)へ。各フロアに点々とおしゃれなデザート屋さんがあるので、自分好みのスイーツを調達します。今回はずっと気になっていたジェラートを持って、4階のテラスにある夜景スポットへ移動。
煌めく街の光が宝石のように広がる夜景は、一日の締めくくりにぴったり! 友人とおしゃべりしながら、美味しいデザートを食べる時間は、まさに至福のひとときでした。昼間の賑やかさとはまた違う、ロマンチックな仙台の顔を楽しむことができます。
21:00 仙台駅で解散
充実した一日を過ごし、21時頃に仙台駅で友人とは解散しました。新幹線で帰る友人を見送り、私も家路へ。朝から晩まで仙台の魅力を詰め込んだ一日でしたが、友人にもすごく喜んでもらえて、大満足のプランとなりました。次の日、むくまないように足のケアは念入りに…。
「日帰りなのにこんなに楽しめるんだ」と、驚かれた方もいるのではないでしょうか。私が友人と巡ったこのコースは、仙台の魅力を効率よく、そして深く味わえるように工夫した、まさに大満喫コースです。地元を案内することで、私自身も改めて仙台の良さを再確認できた、そんな素敵な一日でした。
仙台には、美味しいものと美しい景色、そして温かい人々がたくさんいます。今回の記事が、皆さんの次の旅のきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、このモデルコースを参考に、あなただけの仙台日帰り旅行を計画してみてください! きっと、あなただけの最高の一日を見つけに行けるはずです。
宮城県仙台市出身。都内の大学に在学中の現役大学生ライター。
CAの母と姉を持ち、旅行が趣味。これまでに30都道府県を制覇。(全国制覇が目標)
他にも、カフェ・美術館・写真・音楽鑑賞・アニメ鑑賞などなど多趣味。
現在は就職活動と大学の広報活動にも奮闘中。