画数はそんなに多くないし、なんとなく読めそうな形をしているのに「意外と読めない」と思う漢字ってありませんか? たとえば「砌」「笧」「閊える」などは、パッと見た感じはシンプルで簡単そうな字なのに、いざ読もうとすると難しいですよね。
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」シリーズから、本日挑戦していただくお題はこちら。
「枸杞」。
「枸」も「杞」も、難しい印象は受けないのに絶妙に読めない漢字ではないでしょうか。さらにこの2文字が合体した「枸杞」は、読み方を聞けば多くの人が知っている、とあるモノの名前なんです。いったい何と読むのか、ヒントをもとに推理してみてください。
■ここでヒント!
・ヒント1 植物
「枸杞」はナス科の落葉小低木、つまり植物の一種です。読み方はカタカナで書くと「◯◯」の2文字で、花や葉よりも食べられる果実の部分(◯◯の実)の方がおなじみかもしれません。
・ヒント2 別名
「枸杞の実」は、別名「ゴジベリー」「ウルフベリー」とも呼ばれます。
・ヒント3 中華スイーツ
「枸杞の実」は、よく中華料理のスイーツに使われています。杏仁豆腐やオーギョーチーに乗っている小さな赤い実を見たことはありませんか? あれこそが「枸杞の実」です。
さあ、「枸杞」の読み方は推理できましたか? それではこの辺りで正解を見てみましょう。
■正解は、こちら!
「枸杞」の読み方、正解は「くこ」でした。
小学館デジタル大辞泉によると、「枸杞」は「ナス科の落葉小低木。原野などに生え、茎はとげのある小枝をもつ。葉は柔らかい。夏、淡紫色の花をつけ、実は熟すと紅色。若葉は枸杞茶に用いる。果実は枸杞子、根皮は地骨皮(じこっぴ)といい、それぞれ果実酒や漢方に用いる」とのこと。果実だけでなく、葉っぱや皮や根っこも漢方などで用いられているのですね。
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