ずっと日本で暮らしていても、まだまだ知らない漢字や熟語ってあるものです。その中には、読み方を聞けば「知ってる」と思う言葉も……。たとえば、「翳り」「匣」「蜩」など。(あなたはいくつ読めましたか?)
そんな「知っているのに読めない漢字」クイズから、本日のお題はこちら。
「蝦蟇」。
画数も多く、いかにも難しそうなこの熟語。じつはこちらも、音で聞けば多くの人が「聞いたことある!」と思うような日本語なのです。いったい何と読むのでしょうか? ヒントをもとに推理してみてください。
■ここでヒント!
・ヒント1 生き物の名前
「蝦蟇」は、ある生き物の呼び名です。
・ヒント2 ひらがなで何文字?
「蝦蟇」をひらがなで書くと、「◯◯」の2文字です。
・ヒント3 どんな生き物?
小学館デジタル大辞泉によると、「蝦蟇」は次のような生き物です。
「無尾目◯◯◯◯◯科の両生類。体長10〜15センチ。ずんぐりし、四肢が比較的短いため跳ねない。背面は暗褐色または黄褐色で大小のいぼがあり、耳腺(じせん)は大きく、敵にあうと白い毒液を出す。動作は緩慢で、夜に昆虫・ミミズなどを捕食。土中で冬眠し、春に水田や池沼に集まって長いひも状の卵塊を産み、再び土中に入って春眠する。(中略)毒液は◯◯の油や六神丸として薬用。」
(該当の項より抜粋。◯の部分は編集部にて伏せました)
ちなみに、「◯◯の油」とは江戸時代に傷薬として活用されていたもので、当時はあらゆる怪我や湿疹に効く万能薬だと言われていました。
さて、そんな「蝦蟇」の読み方は? この辺りで正解を見てみましょう!
■正解は、こちら!
「蝦蟇」の読み方、正解は「がま」でした。「がまの油」でピンと来た人もいらっしゃったかもしれないですね♪
「がま」とは、ヒキガエル(別名:ガマガエル)の俗称です。デジタル大辞泉によると、古くは「かま」と呼ばれていたとのこと。ちなみに、漢字表記では「蝦蟇」の他、「蟇」の1文字で「がま」と読むこともあります。
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