実は「今、恋人がいる」人は3割だけ。新成人618人に聞いた恋愛・結婚観。

新成人618人に恋愛・結婚観を聞いてみた|コロナの日常化により、「現在交際している異性がいる」割合が回復!

1月の第2月曜日といえば? そう!成人の日。今年は1月10日がそれにあたります。

 

そこで今回は、結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネットが、新成人618名(男女各309名)に対して行った「恋愛・結婚に関する意識調査」の結果をご紹介します♪ 

「交際経験あり」は、新成人の約6割!

「これまでに交際した経験がありますか?」という質問に対し、全体では昨年から約5ポイント増の61.4%が「交際経験あり」と回答しました。特に女性については昨年58.2%まで減少したところから約6ポイント増加と改善幅が大きくなりました。コロナ禍が長く続く中でも、女性の方が交際に向けて積極的に行動したと考えられます

 

「現在交際している異性あり」は約3割

「現在交際している異性がいますか?」という質問に対し、全体で29.3%が「いる」と回答し、昨年比で約5ポイント増加となりました。昨年コロナによる外出自粛で出会いが少なくなったためか、全体で約5ポイント減少しましたが、2021年以前の数値に回復した結果となります。

一方で、男女別で比較すると、女性は昨年から約6ポイント増加しているものの、コロナ前の2020年の数値には届かず、完全に回復とはなりませんでした。男性は2020年に大きく落ち込んでから、回復傾向が続いています。

 

コロナの日常化により、「現在交際している異性がいる」割合が回復

ちなみに、「現在交際している異性がいる」割合について1996年からの年次推移(次グラフ)でみてみると、大きく次の4つの流れがありました。

①1996年(50.0%)~2011年(23.0%)まで の「交際相手あり」の割合が大きく下降した期間
②2011年(23.0%)~2018年(31.5%)までの緩やかに回復した期間
③2018(31.5%)~2020年(29.6%)のほぼ同水準で微減した期間
④2020年(29.6%) ~2021年(24.8%)の約5%低下

1996年から2011年までは若者の草食化や恋愛離れが進み、減少傾向が続きましたが、2011年3月の東日本大震災をきっかけに人とのつながりを求める気持ちが高まったためか回復傾向に転じます。その後安定期を経て、2021年はコロナにより一時的に減少しましたが、2022年はコロナが日常化したことで、安定期の水準まで回復したと考えられます。

コロナ禍で新たな出会いを求めたいけど外出できない、好きな人に会えない…と悩みを抱えた方は少なくないはず。withコロナ時代になったことで、そういった悩みも徐々に解消されつつあるようです。コロナをきっかけに人とのつながりに目が向いた、という方もいそうです。

 

交際している異性と知り合った方法、3位に「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」がランクイン

交際相手がいると回答した男女181名に、「相手とどうやって知り合ったか」について質問しました。全体のトップは「幼稚園~高校時代までの知り合い」(30.4%)。こちらは男女共に1位の結果となっています。2位は「大学(専門学校)大学院などの知り合い」(26%)、3位が「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」(14.4%)で、昨年3位の「アルバイト先の知り合い」(8.8%)が4位と順位が逆転しました。

「ネット(SNS・アプリ)」による恋人づくりが増加した要因について、株式会社オーネットは「コロナによる影響」と分析しています。2020年から外出自粛が続き、大学の授業もオンラインになったりアルバイト先も休業となる中で、ネットでの出会いを求める方が増加したと考えられます。

 

「今後異性との交際を積極的にしていきたい」は全体で45.8%

「今後異性との交際を積極的にしていきたいですか?」と質問したところ、全体で45.8%の男女が、「積極的にしていきたい」と回答しました。

昨年(41.1%)からは4ポイント以上増加し、男性は「積極的にしていきたい」の回答が50.2%と過去5年で最も高い結果となりました。女性は昨年(39.2%)からは約2ポイントとやや回復しましたが、男性よりも約10ポイント低い回答となり、男女の差がさらに開く結果となりました。

 

SNSで知り合った異性との恋愛はあり?

「現在交際している異性とどうやって知り合いましたか?」の項目で、3位に「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」がランクインしたように、ネットでの出会いに注目が集まる昨今。実際新成人たちは、これについてどう感じているのでしょうか。

「SNSで知り合った異性との恋愛はありですか?」と質問したところ2022年は全体では48.5%と昨年(47.7%)とほぼ横ばいの結果となりました。一方で、男性の回答については50.2%と過去5年で初めて女性の回答率を上回り、最も高い結果に。前述の「今後異性との交際を積極的にしたい」と回答した人も男性については過去5年で最も高かったため、新成人の男性についてはSNSでの出会いも視野に入れて、交際に向けて活動していくと考えられます

 

将来結婚したい人は約8割! 

ここからは話題を「交際」から「結婚」へチェンジ! 新成人の結婚意識について見ていきましょう。

まず初めに、「将来結婚したいですか?」と質問したところ、「早く結婚したい」「いずれは結婚したい」のいずれかを選択した割合は、全体で79%という結果に。昨年の72.5%から5.2ポイント増加し、男女間で大きな差はありませんでした。

1996年からの年次推移をみると、2018年以降、「結婚したい」新成人の割合が年々減少傾向にあり、昨年については過去最低の73.8%まで低下していましたが2022年についてはコロナ前の2020年の水準にまで回復する結果となりました

 

結婚したい理由は?

「結婚したい」理由については、「好きな人と一緒にいたい」 「子供が欲しい」 「家族がいると幸せ」の3つが昨年と同じく上位の回答となりました。トップの「好きな人と一緒にいたい」は昨年(60.3%)から約4ポイント増加しています。上位3項目については約半数の方が回答してることから結婚したい主な理由となっていることがわかります。

25~30歳で結婚したい新成人が77%

「結婚したい」と回答した488名に、何歳で結婚をしたいかを質問したところ、男女ともに最も割合が高かった年齢は、昨年同様25歳(21.1%)でした。続いて28歳(16.0%)、 26歳(13.3%)、 27歳(10.2%)、そして24歳(10.0%)と続きました。

このボリュームの大きかった25~30歳 が占める割合は、男女全体で77%となり、新成人の7割以上が25歳~30歳の間に結婚をしたいと考えていることがわかりました。

 

結婚したら、子どもは欲しい?

「あなたは結婚したら子供は欲しいですか?」と質問したところ、男女合わせて65.2%が「欲しい」、12.3%が「欲しくない」、22.5%が「わからない」と回答しました。
男女別にみると、男性は子供が「欲しい」が62.5%で昨年(65.4%)から2.9%減少しました。一方女性は子供が「欲しい」が68%で昨年(57.9%)から10%以上増加となりました。
子供が欲しい割合は男女共に6割を超える結果となりましたが、20%以上が「わからない」と回答していることから、新成人の段階ではまだ子供を持つということについて想像できない人も多いと考えられます。

過去5年の推移でみると、2019年以降から2年連続で下降していた数値が今年回復に転じましたが、まだ2019年以前の69%代までは増加していない状況です。2022年の現状もコロナで先行きが不透明な中で、将来像が明確に想像できない人も多いからではないかと考えられます。

 

コロナを機に人とのつながりをより重視するようになったり、はたまた将来像が描きにくくなったり、コロナと恋愛・結婚の間には多少なりとも関連がありそう。みなさんの恋愛・結婚観には、何か変化はありましたか?(平田真碧)

情報提供元/株式会社オーネット