休み明けがブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法
休み明け、特に数日以上の休暇終わりがブルーになるのには、実は心理学的な理由があります。それは心身が休息モードから急に活動モードへ切り替えなければならないため。そんな休暇明けがやってくると考えると、ムリして通常運転に戻さなければならないプレッシャーを感じますよね……。そこで今回は、「休み明けがブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法」をご紹介いたします。
■休息にもメリハリをつける
休み明けがブルーになるのは、休息と活動のバトンを上手く渡せないことによります。そこでオススメなのは、ハーフ休暇(休暇初日)・オールフリー(休暇中盤)・アイドリング(休暇最終日)の3つをバランスよくスケジューリングすること。そうすることで生活リズムが崩れにくく、リフレッシュにもつながり休暇明けにスタートもしやすくなります。いくら休みだとしても休暇啓から平日ギリギリまで予定を組み入れると、切り替えることができなくなってしまうでしょう。休みの日の過ごし方にも、多少の“あそび”を持たせることが大切なのです。
■暖機運転として環境を整える
休み明けから即、仕事モードに頭を切り替えるのはよほど高いモチベーションの持ち主でない限り難しいもの。そこで暖機運転としてまず環境を整えてみましょう。あたかも仕事をするかのような運動量や軽いデスクワークをしてみるのがポイントです。たとえば、エレベーターの代わりに階段を使うなど、平日の運動量に合わせることで慣らしていけるでしょう。また、デスクワークがメインなら、机の周辺を整理整頓したりメールチェックすることで思考を仕事モードにシフトすることも可能です。これらは、特に休暇最終日に行うことが効果的だと言えます。そうして環境から仕事スイッチを入れるのもひとつの方法です。
■前日に親しい職場の仲間と接点を持つ
仲の良い友人や恋人・家族らと休暇を過ごしていると、会社でのいつもの人間関係と世界が変わったかのように感じられますよね。これは自分のプライベートメンバーとオフィシャルメンバーが異なっていることが原因(中には職場の人が友人である場合もありますが)です。気の置けない相手と休暇を過ごしていると、気を遣わなくていいし創造性を解放することができます。そういう気楽な付き合いから、職場のビジネスライクな付き合いに移行するのが休み明け。当然、人間関係のストレスも感じてしまいますよね。そこで、休み明け前もしくは休み明け直後に親しい職場の仲間と接点を持ってみましょう。LINEなどで「休みは楽しかった?」などといった世間話を送ったり情報交換するだけでいいでしょう。そうすれば、思考を次第にオフィシャルモードへと移行できるはずです。
■職場・組織における自分の役割をイメージする
人間誰でも、あくせく働くよりは気楽に遊んでいたほうが楽しいもの。休み明けは、何だかお祭りの終わりのようなメランコリックな気持ちになってしまいがちです。そこから仕事のモチベーションを上げるためには、組織に対する自分の必要性をイメージすることが重要です。働く人はみんな、多かれ少なかれ職場で役割を持っています。その役割とは、タスクだけでなく個性やキャラクターという面においても然り。職場における仕事面・人間関係面で、あなたの役割をポジティブに思い浮かべましょう。そうすれば、休み明けに職場に向かうモチベーションになるはずです。
欧米のある休暇状況の研究によると、約50%の人が未消化の休暇があり、約40%の従業員が休暇を取得しなかった理由を、休暇が終わったときに仕事が山積みになってしまうためだと回答しています。つまり休み明けの切り替えは、多くの働く人にとって難しいものなのです。長期休暇明けの切り替えが上手な人は、規則正しい生活を心がけていることが多いと言えます。休み明けがブルーになりやすい人は、まずは日頃の生活パターンを見直して休暇中に崩れないようにするのがいいかもしれません。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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