「優しい嘘」は必要?例やメリット・デメリット、伝え方のコツ

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「嘘はよくないもの」とされる一方で、「優しい嘘」とよばれるものもあります。「優しい嘘」は、時に人間関係を円滑にし、相手の心を救うこともあります。しかし一方で、不誠実だと感じさせてしまったり、誤解を生む原因になったりすることも。今回は「優しい嘘」は必要なのか、20~30代男女200名に調査! メリット・デメリットやコツもまとめました。

優しい嘘は必要だと思う?

Q.優しい嘘は必要だと思いますか?

思う…75.5%
思わない…24.5%

優しい嘘は必要だと思う人は75%! かなり多くの人が優しい嘘は必要だと思っていることがわかりました。でも嘘であることには変わりがないので、どこからが「優しい嘘」なのかは判断が難しいところですよね。

優しい嘘をついたことはある?

Q.優しい嘘をついたことはありますか?

ある…68.8%
ない…31.2%

優しい嘘をついたことがある人は約7割! 優しい嘘は必要だと思う人の割合とほぼ同じでした。

優しい嘘ってどんな嘘?

1.相手の好きなものが自分は嫌いなとき

  • 「彼氏は熱帯魚が趣味なんですけど、実は私はお魚が苦手で…。けど、嬉しそうに熱帯魚の話をしてくる彼を傷つけたくなくて、魚の写真を見せられるたびに“かわいいね〜”って軽く嘘をついてしまっています(笑)」(26歳・女性)

2.容姿を褒めるとき

  • 「今カノは、ぶっちゃけ容姿は普通レベルなんですけど、よく僕に“私ってかわいい?”って聞いてくるんですよ。そういうときには、本当のことを言うと喧嘩になりそうだし傷つけちゃうかもしれないから、“めちゃかわいい!”って言っています。でもこれって、ちょっと嘘ですよね…」(30歳・男性)

3.料理を褒めるとき

  • 「彼女が作った料理は、実はそんなに美味しくないんです。けど、作ってくれている気持ちが嬉しいので、いつも“ウマイ”って言って食べています。そういうふうに言うと、本当に美味しいと思っちゃって料理の腕が上達しないかもしれないなーとは思っているのですが、なかなか本当のことは言いにくいですね…」(29歳・男性)

どんなときに優しい嘘をつくか男女に聞いてみたところ、相手の趣味や容姿や料理など、相手のことを傷つけないために優しい嘘をつくことが多いことがわかりました。たしかに、正直に言うだけがいいことではない、と思わせる場面ばかりですね。

優しい嘘をつく心理

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1.相手を傷つけたくない

  • 「相手が傷つくのが、嫌だから」(26歳・男性)
  • 「優しい人でいたい」(23歳・男性)
  • 「ネガティブになってほしくないから」(38歳・女性)

2.相手に嫌われたくない

  • 「嫌われたくない」(28歳・女性)
  • 「嫌な印象を持たれたくない」(23歳・男性)

3.良好な関係性の維持

  • 「穏便になる」(24歳・男性)
  • 「関係性の維持や自分も相手も嫌な思いをしないように」(22歳・女性)

優しい嘘は相手のことを思ってつくことが大前提。相手を傷つけたくないという思いで嘘をつく人が大多数ですが、中には、それが自己防衛につながるという意見もありました。

【まとめ】

相手を傷つけないために「優しい嘘」をつくことがある人は多いことが分かりました。たしかに、本当のことを知らさなくてもいいかなと思う場面はあります。ただ、優し嘘とはいえ、嘘は嘘。内容よりも「嘘をつかれた」ことがショックで「許せない」と思う人もいるでしょうし、どこからが優しい嘘だと思うかは人それぞれ。優しい嘘のつもりで伝えた嘘が、大きなトラブルのタネになることもあるので、多用しないよう気を付けたいですね!

(アンケート/株式会社クロス・マーケティング QiQUMOにて調査)