誰もが知っている言葉なのに、漢字で書かれるととたんに読めなくなってしまう。そんな日本語って結構たくさん見かけますよね。
たとえば「心太」。これは、つるっとした食感が美味しいあの食べもののことです。
そして「鼾」。こちらはお泊まりのときにちょっと困るアレのこと。
さらに「骰子」。この読み方はギョウザでもドクロでもなく、誰もが知っているアイテムのことなんですよ。
このように、読めそうで読めない日本語の数々をご紹介しているCanCam.jpの「日本語クイズ」。本日のお題は、こちらです。
「算盤」という日本語、なんと読むかあなたには分かりますか?
ぱっと思いつくのは「さんばん」という読み方かもしれません。こちらも間違いではないのですが、もっと「そのものズバリ、このアイテムを指している」読み方があるのです。
ヒントは、計算に役立つアイテムだということ。あなたもきっと、小学校の算数の授業で触れたことがあるはず。もう使い方を忘れてしまっていても、このアイテム特有のパチパチと珠をはじく感触がなんとなく好き、という方は案外多いのではないでしょうか?
なんとなく分かってきたでしょうか? さて、正解は?
そうです、「算盤」は「そろばん」でした。
ちなみに先程もお伝えしたとおり、「さんばん」という読み方も間違いではありません。小学館『デジタル大辞泉』によれば、算盤を「さんばん」と読む場合の意味は次のとおりです。
(1)そろばん。
(2)和算で、高次方程式を解くのに用いた盤。木または厚紙などで作り、盤面に縦横の線を引いてできた多数の方形区画内に算木を置いて計算をする。
なんと「そろばん」とは別に、「さんばん」という計算用のアイテムが存在するのです! 説明を見る限り、将棋盤のような形なのでしょうか……。機会があればちょっと使ってみたいですね。(豊島オリカ)
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