「一献」読める?「いっけん」でも「いちけん」でもありません!

単体では簡単に読める漢字でも、組み合わせが変わると急に読めなくなってしまうことがあります。たとえば、夜に仕事をすることを指す「夜業」や、いちずに何かを行う様を表す「一向」など。
今回の日本語クイズも、そんな「知っているのに読めない」熟語からの出題です。お題はこちら!

「一献」
「一」はもちろん、「献」もわりとおなじみの漢字ですよね。でも「一献」の読み方は「いちけん」ではありません。では、正しくはなんと読むのでしょうか?

■ここでヒント♪

読み方のヒントとして、まずは言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「一献」の意味は次のとおりです。

1 1杯の酒。また、酒を酌んで飲むこと。
2 酒の振る舞い。酒盛り。
3 一度目の酒肴(しゅこう)。
4 室町時代以後の酒宴の礼法で、吸い物や肴(さかな)の膳(ぜん)に杯・銚子(ちょうし)を添えて客に出し、酒を3杯すすめること。

現代の世の中でとくによく使われているのは、1と2の意味でしょう。たとえば、仕事相手や久しぶりに会った人などをかしこまった言い方でお酒の席に誘うとき、「一献いかがですか?」と言ったりします。これは「一緒に一杯飲みませんか?」という意味です。

さて、そんな「一献」の読み方は? この辺りで正解を見てみましょう。

■正解は……こちら!

「一献」の読み方、正しくは「いっこん」でした。

献という字は「献血」「貢献」など、「けん」と読むイメージが強いかもしれませんが、「献立」のように「こん」と読む場合もあります。今回ご紹介した「一献」は冠婚葬祭などフォーマルな場でも使われる言葉なので、正しく読めると安心です♪

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