既婚者に聞いた、結婚するのに必要な「貯金額」は…○○○万円!お金を貯める5つのコツ

結婚は人生における大きなイベントであり、その準備にはさまざまな費用がかかるもの。では、既婚者たちは結婚前にどれくらい貯金をして、実際にいくらお金がかかったのかのでしょうか?

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今回は、離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営している株式会社Clamppyが結婚を経験した男女476人におこなったアンケートをもとに、「結婚までに必要な貯金額」「結婚後の月々の貯金額」など“結婚とお金”にまつわるリアルな声をご紹介!

結婚までにふたりで貯めた金額は?

結婚までにふたりでいくら貯金をしていたのか質問すると、最も多かったのは「50~100万円程度」「100~200万円程度」、次いで「200~300万円程度」という結果に。『50万円~300万円程度』が全体の約7割を占めており、一般的な貯金額のボリュームゾーンといえそうです。

結婚までに貯めた金額で、実際足りた?

◆約7割が「足りた」「ちょうどよかった」、約3割が「足りなかった」

結婚までの貯金額が「足りた」「ちょうどよかった」と答えた人は67.2%、「足りなかった」と答えた人は32.8%でした。それぞれの回答者の貯金額の内訳はこちら。

【足りた人の貯金額】


【足りなかった人の貯金額】


結婚前に十分な貯金ができていなかったカップルは、200万円以下の回答が全体の8割以上。結婚前に「足りた」or「足りなかった」と感じる貯金額の境界線として『200万円程度』が1つの目安となりそうですね。

夫婦でどっちが多く貯めた?

貯金額の割合として最も多かったのは「旦那のほうが多かった」で約4割。しかし「ふたりとも同じくらいだった」は3割以上、「嫁のほうが多かった」も2割以上と、決して少ない数値ではありません。

最近は共働き夫婦が増えていることから、どちらか一方に負担が偏るのではなく“収入や状況に合わせてお互いが無理のない範囲で貯金していく”ことが基本なのでしょうか。

結婚後の月々の貯金額は?

1位:2~3万円
2位:5~10万円
3位:1~2万円
4位:3~4万円
5位:4~5万円

結婚後の月々の貯金額について、金額にバラつきはありますが『月々10万円以下』が一般的といえそうです。

◆貯金の目的は?

・住宅購入
・出産・育児費用
・老後資金

貯金の目的を聞いたところ、上記3つをはじめとする将来を見据えた回答が多く挙がりました。出産費用は人によって異なりますが平均50万円といわれています。持ち家か賃貸どちらにするか、子どもは何人ほしいか、老後までにどれくらい貯金したいか…今の収入や家庭の現状と照らし合わせながらふたりで将来設計を立て、無理のない範囲でコツコツ貯金していきたいもの!

既婚者がアドバイス。結婚費用を貯める5つのコツ

「結婚に向けて貯金を頑張りたいけれど、なかなか計画通りに進まない…」そんな悩みを抱えているカップルもいますよね。そこで、結婚経験者のみなさんに“貯金額を増やすコツ”を具体的に教えてもらったのでご紹介。

  1. 先取り貯金・積立貯金
  2. 節約・支出の見直し
  3. 目標設定と共有
  4. 口座の使い分け
  5. 投資の活用

【1】先取り貯金・積立貯金

・給料が入ったらまず貯金する
・給料から自動的に積み立て預金をする
・毎月決まった額を貯金する
・先取り貯金をして残りで生活する
・財形貯蓄や積み立てNISAを利用する

収入が入ったらまず貯金に回して残りの金額で生活すれば、毎月の定額貯金を継続しやすくなります。

【2】節約・支出の見直し

・固定費(家賃、光熱費、通信費、保険料など)を見直す
・外食を減らし自炊をする
・コンビニや自動販売機での購入を控える
・無駄な買い物をしない
・家計簿アプリで支出を把握する

節約面で大きな効果を発揮するのが、固定費の見直し。固定費を安くできれば貯金も長期間継続しやすいもの。また、コンビニエンスストアや自動販売機での買い物、衝動買いなどを控えながら、家計簿アプリなどで支出を管理できれば節約しやすくなります。

【3】目標設定と共有

・2人で目標金額を決めて共有する
・貯金の目的(結婚式、新生活など)を明確にする
・毎月いくら貯金するか話し合って決める
・2人で一緒に貯金に取り組む

夫婦(婚約中のカップルを含む)で貯金する場合は、目標と金額を明確にして共有することが何よりも大切。ただし、どちらかに負担の偏りや不満が生じないよう貯金額はしっかり話し合って決めましょう。

【4】口座の使い分け

・貯金用の口座を別に作る
・夫婦で共同口座を作る
・生活費口座と貯蓄口座を分ける

銀行口座の使い分けも、貯金したい場合に有効な手段。「貯金用口座」「生活費用口座」「夫婦の共同口座」を作っておけば、貯金と生活費をはっきり区別できてお金のやり繰りもスムーズになります。

【5】投資の活用

・少額でも投資を始める
・積立NISAやiDeCoを活用する
・インフレ対策として投資を検討する

貯蓄を増やすという意味では、投資を活用するのもひとつの手。最初は少ない投資でも長年継続すれば効果は大きくなります。また、積立NISAやiDeCoなどお得に利用できる投資制度を検討してみるのもアリ!

【その他】

・あまり無理な節約はしない
・共働きを継続する
・早めに同棲をして生活費を節約する
・親からの援助も検討する
・結婚式は簡略化する

結婚費用を貯めるには、無理のない範囲でコツコツ準備するのが大切です。たとえば毎月少しずつ結婚専用の貯金をしておくと、気づけばまとまった額に。共働きを続けるのも有効で、収入が安定すれば貯蓄のペースも上がります。早めに同棲すれば家賃や光熱費を抑えられるメリットも。どうしても生活がままならない場合は、親からの援助を相談するのも一つの方法でしょうか。また、最近は「結婚式や披露宴をしない」「フォトウエディングのみ行う」といった「ナシ婚」を選ぶカップルも増えていて、金銭的負担を少なくできるメリットがあります。

お金の問題はパートナーと定期的に話し合うことが何よりも重要。結婚を控えている方は、経験者の声を参考にしてみてくださいね!(Mai)

情報提供元/株式会社Clamppy