「寨」なんて読む?「寒」に似てるけど、全然違う読み方です

「会う」を「逢う」とも書くように、1つの日本語が2つ以上の漢字表記を持っていることって結構多いものです。その中には、「睡い」「鹹い」「嘗める」など、音で聞けば知っている言葉なのに漢字では読めない難読語も。

そんな「知っているのに読めない日本語」クイズに、今回も挑戦していただきましょう。解いていただくお題はこちら。

「寨」

この漢字自体、初めて見た方が多いのではないでしょうか。こちらも読み方を聞けばみんなが知っている、別の漢字表記ではおなじみの日本語です。いったい何と読むのか推理してみてください。

 

■ここでヒント!

読み方を探るため、ヒントとして言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「寨」の意味は次のとおりです。

1 本城の外の要所に築く小規模な城。出城。柵塁(さくるい)。

2 外敵の攻撃を防ぐための建造物。要塞。

どちらも普通に使われる意味ですが、読み方を想像する上では2の方が分かりやすいかもしれません。海外でも日本でも、お城の周りにはこの「寨」が造られることが多いです。ちなみに、ひらがなで書くと「と◯◯」の3文字です。

 

さて、そんな「寨」の読み方は? さっそく正解を見てみましょう。

 

■正解は、こちら!

「寨」の読み方、正解は「とりで」でした。

漢字表記としては「砦」が一般的ですが、今回の「寨」や、「塁」「堡」といった漢字表記もある日本語です。ちなみに、デジタル大辞泉によると「とりで」という言葉は「取り出して築く城」という意味から生まれた言葉、ということです。

CanCam.jpでは、読めそうで読めない日本語クイズをたくさん出題中! 他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。(豊島オリカ)