「嘗める」なんて読む?「ほめる」じゃなくて、普通に使うあの言葉

「逢う」と「会う」は、同じ日本語の漢字表記です。こんなふうに、1つの日本語が複数の漢字表記を持っていることって結構多いですよね。「翫ぶ」「彳む」のような難読漢字も、他の漢字表記で書けば意外と知っている言葉だったりします。
今回の日本語クイズも、そんな「知っているのに読めない漢字」からの出題です。お題はこちら。

「嘗める」
こちらの日本語も、別の漢字表記なら多くの人がすぐ読めるような、おなじみの日本語です。いったい何と読むのでしょうか? ヒントをもとに推理してみてください(ちなみに、「ほめる」ではありません)。

■ここでヒント!

読み方を探りやすくするために、言葉の意味を確認してみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「嘗める」という日本語は6つの意味を持っています。その中から、まずは使う頻度がやや低いものを見てみましょう。

・映画・テレビなどの撮影技法の一。主となる被写体の手前に、他の人や物を置いて撮影する。例)「嘗めるようなアングル」
・炎がはうようにして燃え広がる。例)「炎が家並みを嘗めていく」
・かるく見なす。甘く見る。みくびる。例)「格下に嘗められる」
・つらいことや苦しいことを経験する。例)「辛酸を嘗める」

どうでしょう、なんとなく正解が浮かんできましたか? 次は、もっと一般的に使われている意味も確認してみましょう。

・舌の先でなでるように触れる。例)「猫が毛を嘗める」
・舌の先で味をみる。また、そのようにして酒を少しずつ飲む。口に含んだものを舌で味わう。例)「ウイスキーを嘗める」

さあ、もうお分かりですね? ではこの辺りで正解を見てみましょう!

■正解は、こちら!

「嘗める」の読み方、正解は「なめる」でした。「なめる」という言葉は一般的に「舐める」という漢字表記で知られていますが、古い小説などには「嘗める」の表記で登場することもあります。この機会にぜひ覚えてみてくださいね。

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(豊島オリカ)