■いったいどの期間のことだかわかりますか?「黎明期」と「端境期」!
日本語というものは、とても難しいです。
どんなに使いこなしているつもりでも、「えっ、そんな言葉があるの?」「えっ?この言葉、こういう意味じゃなかったの?」と驚くことはしょっちゅうです。
これまでも、漢字クイズやさまざまな雑学クイズをみなさんにお届けしてきました。
今回は、日本語に関するこちらのクイズを出題します!
「黎明期」と「端境期」って、いつのことだかわかる?
……?
……??
………???
な、なんだこの言葉???
っていう顔をしている人、いそうですね。
「『いつ』って聞いているから、たぶん時間とか期間に関する言葉なんだろうなあ……『期』ってついているし」と考えた人、鋭いです。
さて、みなさんは分かりますか? 仕事や歴史の勉強をしているときに聞いたことがあるかも。
■それぞれの意味はコチラ!
では、今回はサクッと答えをお見せしてしまいましょう!
まず、それぞれの意味から確認していきます。
「黎明期」とは「夜明けにあたる時期。新しい文化・時代などが始まろうとする時期」(『デジタル大辞泉』より引用)という意味の言葉です。
「これから新しい時代が来ますよ! 始めるために色々なことが動いたり、色々な人が頑張っていますよ!」という期間を指すわけですね。
学校で習った明治維新。あの期間は「明治時代における黎明期」と言えます。「日本の夜明けぜよ!」ということですね。
あるいは、何か新しいサークルや部活を作ろう!と思い立って、実際に作り上げるまでが黎明期にあたるわけです。
ちなみに、物事が成立した時期を「創成期(そうせいき)」と呼びます。ううーん、頭がパンクしてきました……。
そして、「端境期」。こちらは、「物事の入れ替わりの時期」(『デジタル大辞泉』より引用)という意味です。
元々はお米を収穫して、新米と古米とが市場で入れ替わる9、10月ころを指す言葉でした。
それが、何か古いものと新しいものとが入れ替わる時期に意味が広がったんですね。
先ほどの例で言えば、それまでの江戸時代が終わり、明治時代に移り変わる時期という意味で、明治維新前後は端境期といえるでしょう。
あるいは、新しく作ったサークルや部活で、部長の代が替わる時期は端境期といえるわけです。
なんとなく、つかめましたか?
ここに、物事が落ち着いて盛り上がっている時期を表す「全盛期」(これはよく使いますよね)と、物事が盛り下がってやがて終わりをむかえていく「衰退期」を追加して、わかりやすく図にしてみました。
というより、書いていて自分で混乱してきたので、自分のために図にしました。(小声)
その図がコチラ!!
うん、わかりやすい!(自画自賛!笑)
これで、なんとなくイメージをつかめたのではないかと思います。
■ところで、「黎明期」と「端境期」って、読めますか?
なるほど、今回も勉強になった!
……いえいえ、これで終わりじゃありません。
そもそもみなさん、これらの言葉、読めますか?
……。
……。
………ギクッ!
というわけで、コチラの問題も出題!!
「黎明期」って、読める?
そんなみなさんの声が聞こえてきそうなので、コチラは先に答えを出してしまいます!
■正解は…コチラ!
「れいめいき」でした!
「わあ、忘れてしまいそう……」なんて言わずに、せっかくの機会ですから覚えてしまいましょう!
では続いてコチラの問題です!
もちろんお題はコレ!
「端境期」って、読める?
先に言っておきます。
「たんきょうき」ではありません。
■正解率は…?
CanCam世代の女子に読み方を聞いた結果がございます。コチラ!
正解率は15%。
74%の人が「まったくわからない……」という結果に!
みなさん、大苦戦でした。
さあ、読めましたか?
■正解は…コチラ!
正解はコレ!!
「はざかいき」でした!
これもまとめて覚えられると、国語力大幅アップですね!
みなさんの人生の全盛期は、きっとまだまだこれから!(薄井大輔)
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