届かない片思いを成就させるための心理テクニック
好きな相手を陰から想い続けるのは美しいものですが、実際に何らかのアクションを起こさなければよほどのことがない限り進展はありません。でも、接点がないとき、どのようにアプローチしていけばいいのでしょう!? そこで今回は、「届かない片思いを成就させるための心理テクニック」についてご紹介いたします。
■まずは“単純接触の効果”を活かして接点を増やすことから
心理学においては、“単純接触の効果”というものがあります。これは心理学者ロバートザイアンスが提唱したもので、何度も相手と顔を合わせるうちに、だんだんと好感を持ってくるという理論のことを指します。何度も顔を合わせている内に、相手の好感度は最大で4倍になるとされます。そのため、どういう形であっても良いので、相手と顔を合わせる機会を積極的につくっていきましょう。そうすることで、LINEの頻度も回復してくるでしょう。逆に、距離が離れていると相手の心まであなたから離れていってしまいます。“自分の生活圏に関係ない人”という認識を持たれてしまうと、LINEのやりとりすら面倒くさいと感じさせてしまいます。“自分の生活圏に関係がある人”だという認識を持ってもらいましょう。
■ツァイガルニク効果を使って、相手の気になる存在になる
心理学者クルト・レヴィンは、「人は目標に向かっている時は緊張感が生じるが、目標が達成されると緊張感は解消される」という心理を表明しました。これをもとにして、心理学者ブルーマ・ツァイガルニクが「人は完了した課題よりも、未完成の課題の方を強く覚えている」という“ツァイガルニク効果”を提唱しました。人は達成できないことに執着すると言うことですね。これを恋愛に置き換えると、自分の情報を小出しにしたり、会う時間を早めに切り上げることで、「もっと知りたい」「もっと会いたい」という気持ちを高めることができるのです。
■ほめることで“自己肯定欲求”を満たしてあげる
人には“自己肯定欲求”というものがあります。これは自分のことをプラスに評価し、自尊心を高めたいという願望のことを指します。簡単に言うと、ほめてくれる相手を好きになりやすい、ということですね。そのため、彼が頑張っているところや自信があるところを、積極的にほめてあげるようにしましょう。そうすれば、あまり興味が無かった相手に対しても、ほめられた時点で自分のことをよく“分かってくれる人”と思って、好意を抱き、恋愛感情に発展していくことも少なくありません。
■“認知のバランス理論”を応用して共通の趣味から恋につなげる
心理学においては、“認知のバランス理論”というものがあります。これは、恋愛において好意的な関係をつくるためには、できるだけ同じ趣味や共通の話題をすべきだという理論です。類似度と好感度は比例する、つまり、人は自分と似ている部分を持っている相手を好きになりやすいということです。そのため、彼がスポーツ好きならスポーツを、アニメ好きなら同じアニメのことを話題に出してみましょう。共通点から恋心が芽生える可能性も。
終わりに
若い頃の恋、特に片思いは“盲目的”だとされることが多いと言えます。その時は、一生懸命で周りのことが見えていないかもしれませんが、あとから振り返ってみると「どうしてあの時は恋していたんだろう」と思うことも少なくありません。「余裕をもって」というのは難しい話かもしれませんが、自分を少し引いてみてみましょう。客観的な視点から、自分の恋愛を考えることができれば、意外と解決策も見えてくるかもしれませんよ。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。
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