受け止め方が大事。幸せを手に入れられる考え方のクセとは!?

幸せを手に入れられる考え方のクセとは!?

自分って不幸だな…… そう感じる人は意外と少なくありません。傍から見たらとても幸せそうに見える人でも、その実は不幸だと感じていることも。逆に、どう見てもキツそうなのに、超ポジティブで幸せ満開な人もいますよね。この差って何なのでしょう? 幸せを手に入れる人はどのような考え方をしているのか知りたいですよね。そこで今回は、「幸せを手に入れられる考え方のクセ」についてご紹介いたします。

■あえて「自分は幸運だ」と思い込んでみる

結論から言います。幸せを手に入れられる人は、自分を幸せだと思い込める力が強い人です。心理学者ワイナーは、失敗を「原因が自分にあるのか」「自分以外にあるのか」そして「どうしようもないことなのか」「どうにかなったことなのか」という要素を元に分類しました。そこで、最も物事を楽観的、つまり幸せだと受け止められるタイプは、「原因が自分以外にあり、どうにかなるものだ」と思えるグループだと結論付けました。そして、自分以外のせいにするうえでも、誰か特定の人に原因を求めない「たまたま運が悪かった」という考え方の持ち主のほうが幸福度が高いという結果になりました。つまり、自分はツイていると思えるかどうかが、その人の幸福度を左右するのです。

■理由をつけない・求めない“無条件&プラスの愛情”

心理学においては、相手の存在意義を認めることを「ストローク」と言います。そして、最も幸福度が高いストロークは、“無条件・プラスのストローク”とされています。人は安らぎを与えてくれる相手を好きになり、一緒にいたいと思う傾向があります。そのため、あなたがいてくれるから幸せ、あなたのすべてが好き、といったように好意的な感情に理由をつけたり、求めないアプローチが、相手も自分も幸せになれるのです。もしも幸せになりたいなら、好きであることに理由をつけないことを意識してください。

■身近な誰かの幸せを願ってみる

元カリフォルニア大学教授ランドルフ・ビルドは、“祈り”に関する実験を行いました。その実験結果によると、祈る側の心が非常に安定し、それまで自分にネガティブなイメージを持っていた人も、徐々に自分を受け入れられるようになったとされます。自分が今こうして存在することができるのは、周囲の人たちのお陰である、と感謝の心が芽生えるケースも少なくなかったのだとか。このように誰かのことや何かに対して、上手くいってほしいと願うことは、願う人自身の気持ちを穏やかにし幸せにしてくれる効果が期待できるのです。プロスポーツ選手なども、ライバルの成功を願うというメンタルトレーニングをしていたりするのだとか。初めは難しいかもしれませんが、できるようになれば幸福な結果がもたらされるはずです。

■頑張りすぎず頑張らなすぎない

幸せは、目標達成や夢を叶えるということと切っても切り離すことができません。そのため、自分で自分のやるべきことをいかにコントロールできるかが重要になります。自分に甘ければ達成はできず不幸せ、厳しければ毎日が苦しく拭こうになってしまいますよね。ヤーキーズ・ドットソンは、パフォーマンスと緊張の関係を表した理論を提唱しました。この理論によると、高すぎず低すぎない適度な緊張状態の時、人は最適なパフォーマンスを発揮できるとされます。そのため、簡単すぎず難しすぎないタスクを自分に課し、「ちょっと頑張ればできる」くらいの労力で達成可能なスケジュールを組めば、やる気も達成感も維持され幸せになれると言えるのです。

おわりに

2人の兄妹・チルチルとミチルで有名な“幸せの青い鳥”。この童話劇が言いたかったのは、幸せは意外と身近なところにあるということでした。実はこれって、意外と的を得た心理だと言えます。人の心の中には常に天国と地獄があり、自分がどこで暮らすかは自分の意思で選べるのです。不幸が好きな人は自分を苦しめる方向に進み、幸福が好きな人は自分が幸せになる方向に進む、いたってシンプルだと言えます。だからこそ、幸せになりたいなら物事を幸せに受け止める習慣を身につけることが大切なのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。