平成からこんなに変わった!女子1500人に聞いた令和の最新メイク・スキンケア事情

今や男女問わずメイクやスキンケアを楽しむ時代でもあり、スキンケアは新型コロナウイルスの影響もあって、ここ最近ますます注目を集めていますね。そんなメイクとスキンケアも、平成から令和にかけて少しずつ受け入れられ方が変化してきているようです。

今回はポーラ文化研究所が15~64歳の女性1,500人を対象に行った、平成から令和における化粧行動・意識の変化に関する分析を基に、「平成から令和におけるメイク・スキンケアの受け入れられ方の変遷」をご紹介します。

時代はデジタルへ!コスメ情報ソースの移り変わり


「スキンケア・メークアイテムを買うときに参考にしている情報ソース 上位ランキング」

平成元年、10年、20年、令和元年ともに、ほぼ全年代で「店頭の商品そのもの」が情報ソースのトップになる一方で、平成30年間でデジタルの情報ソースが増加しています。令和元年の15~24歳に注目すると、「Instagram」「Twitter」などのネットを介する情報ソースが上位にあがり、他年代や他時代ではトップの「店頭の商品そのもの」を上回わっています。「動画コンテンツ」が4位にあがることもほかの年代とは異なるポイントです。デジタルネイティブがますます増える令和時代には多種多様なデジタルの情報ソースからコスメ情報を抵抗なく収集・選択する人が増えていくと予想されます。

 

若年化するスキンケア・メイクの開始年齢


「スキンケア・メーク開始年齢」

スキンケアの開始はメイクに比べて早く、特に若い年代ほど顕著な傾向にあります。乳幼児期から、保護者のサポートのもと肌の清浄や保護、UV対策など家庭内で自然にスキンケアを行っているケースや、インターネットやティーン向けの雑誌から手軽に美容情報をキャッチできるといった環境も、このような変化を加速させていると考えられます。また、コロナ禍のスキンケアに対する注目で、今後ますます加速が大きくなるかもしれませんね。

「メーク開始年齢」

かつてのメイクデビューの定番は「高校卒業時に受けた美容講習」。高校卒業後にメイクをはじめる人が多い傾向にありました。そのため、昭和~平成初期に10代を過ごした現在の40~64歳のメイク開始年齢は「17歳まで」が15%未満、「18歳」では約50%と、高校卒業時にあたる年齢である「18歳」の割合が高くなっています。一方、若い年代ではメイクの開始が早く、現在の20~34歳では、半数近くが「17歳まで」に開始しています。令和時代、スキンケア・メイクともに開始年齢はさらに若年化が進む可能性も考えられます。

 

令和のスキンケアはこうなってほしい!スキンケアに対する意識変化


現在と令和のスキンケアへの考えの変化

■ 「スキンケア価値観 自由回答の頻出ワード 上位ランキング」
上段:あなたにとって現在のスキンケアはどんなもの?
下段:あなたにとって令和のスキンケアはどんなものであってほしい?

現在・令和ともに全年代で「日常」「毎日」「日課」「習慣」といったふだんの生活に根づいたワードが上位7位にランクインし日々の習慣として認識されているようです。「義務」は現在のスキンケアにおいて、35~44歳で5位、45~54歳で6位と一定の意識をもつものの、令和では全年代で「義務」はランク外になっています。「肌」は現在・令和ともにトップ4と上位に入っており、令和のスキンケアの自由回答をみると 、“年を重ねてもきれいな肌、健康な肌でいたい”といった未来の肌への願いが目立っています。スキンケアは義務からより健康や美を追求した日常へと変化しつつあるようです。

 

令和のメイクはこうなってほしい!メイクに対する意識変化


現在と令和のメークへの考えの変化

■ 「メーク価値観 自由回答の頻出ワード 上位ランキング」
上:あなたにとって現在のメイクはどんなもの?
下:あなたにとって令和のメイクはどんなものであってほしい?

現在のメイクは全年代で「身だしなみ」のワードがトップ。一方の令和では25歳以上で「自然」「ナチュラル」のワードが目立ち、トップ5にランクインしています。自由回答の内容をみると、「厚化粧にならない、つくりこみすぎないメイク」「自分らしく、自然でいたい」という思いが強いことがわかります。15~34歳では、「自信」が現在・令和ともにトップ2にランクインしており、若い年代を中心にメイクは自分に「自信」を与える存在といった意識がうかがえます。また、現在の25~54歳でトップ4にランクインしていた「義務」はスキンケア同様に令和では全年代でランク外になっています。義務としてではなく、自分に自信を与えるものとして自分らしくメイクしたいという想いの表れなのかもしれませんね。

今後はますます自分をより前向きにするものとしてメイクやスキンケアが受け入れられるようになり、健康や美しさ、自分らしさを追求するためのものとしての手段として変化を加速させていきそうです。また、メイクやスキンケアを取り巻く環境もデジタル化によって情報の取捨選択がしやすくなったり、開始年齢の若年化が進み、より幅広い年齢層で楽しまれるものとなっていきそうです。(山口彩楓)