恋人関係を改善するための心理テクニック
全く異なる環境で生きてきた二人が付き合う…… そんな近い距離感の中で生活すれば、当然ケンカも起きますしマンネリ化も生じますよね。そんな関係を放置していたら、どんどんすれ違いが生じて関係は冷たいものになってしまいます。そうならないためには、どうすればいいのでしょう。そこで今回は「恋人関係を改善するための心理テクニック」をご紹介いたします。
■甘えたり可愛らしく頼ってみる
アメリカの心理学者ジェッカーとランディによると、人には恩を売るよりも、人の恩を受けとるほうが好意を得られやすいという実験結果が得られました。これを“援助の認知的不協和”といいます。これを活用すれば、恋人との関係を良くすることができるように。まず彼を頼ることをためらわず、思い切って甘えてみましょう。あなたに頼られることで、彼は父性本能をくすぐられ「可愛い」と感じます。何でも自分でできる女子も魅力的ですが、パートナーシップを結ぶ関係性の相手には、弱さも見せてみましょう。意外なほど、関係が改善されるはずです。
■LINEでカップル“交換日記”をつける
これはLINEならではの効果的なテクニックです。LINEでいつもやり取りしているメッセージを、2人だけの交換日記をつける場としてグループをつくってみるのです。いつもなら言えないことも、LINE内なら呟くことができます。しかも、日記の形なので、自分の本音を吐露しやすいというのも良い部分。そうすれば相手も素直になれるでしょう。これを心理学において“自己開示”の返報性と言います。カップル日記をLINEでつけることで、恋人関係もどんどん良好になっていくでしょう。
■親しくてもすべてをさらけ出さない
人は相手のすべてがわかってしまったり、見えてしまったりするよりも、少し分からない部分があったり、見えなかったりする方がドキドキしやすく刺激のある関係を維持できると言えます。そのため、仮に親しくなったとしても何もかも手の内を明かすのはNG。小出しにしていった方が、恋人の気持ちをたかぶらせ、あなたのことをもっと知りたいと感じてくれるはずです。良好な関係維持のためには、ちょっとした刺激も大切なのです。
■2人だけの思い出の場所へ一緒に行く
カップルがある程度の期間付き合っていると、日常生活の中でお互いがだんだん慣れていき魅力的でなくなっていくことも少なくありません。そんな関係が続くと、好意の気持ちが薄れてしまいがちに。「昔は優しかったのに……」や「昔はもっと可愛かったのに……」と二人とも不満を溜めてしまうのです。そこでおススメなのは、付き合い始めの思い出の場所や二人だけの特別なスポットを一緒に訪ねてみること。そうすれば“記憶の想起”がもたらされ、恋人との関係がみずみずしいものに改善されるでしょう。当時のキラキラした記憶がよみがえり、初心を取り戻すことができるはずです。
おわりに
恋愛関係において目標とする二人の着地点とはどこでしょう。その答えのひとつに、安定した関係性というものが挙げられると言えます。米のベストセラー作家であるスティーブン・キングは、人生の幸せは「健康」と「夫婦円満」だと著書に記しています。長く一緒の時間を過ごす相手との不仲は、それだけでストレスになります。パートナーとの関係が険悪であれば、いかに経済的に豊かでも本当の幸福感は得られません。安定したパートナーシップを構築することこそが、恋人たちの行き着くべきところなのかもしれませんね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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