彼氏に束縛された経験はありますか? 一緒にいないときの行動もすべて把握しようとされるとつらいですよね。今回は、束縛彼氏の特徴やエピソードを調査。別れるか迷った時の判断基準もご紹介します。
束縛彼氏と付き合ったことはある?
まずは束縛彼氏と付き合ったことのある女性の割合をチェックしましょう。20~30代女性200人にアンケート調査を実施しました。
Q.束縛してくる彼氏と付き合ったことがありますか?
ある…47人(23.5%)
ない…153人(76.5%)
束縛彼氏と付き合ったことがある女性は約4人に1人となりました。それほど多くはありませんね。束縛しがちな男性は付き合う前にその兆候が見られることもあるので、束縛されたくない女性は最初から付き合わないようにしているのかもしれません。
束縛彼氏の特徴
続いて、束縛彼氏の特徴をご紹介します。
1.連絡が多い
- 「連絡が頻繁に来る」(31歳・会社勤務)
- 「常に連絡を取りたがる」(28歳・会社勤務)
束縛彼氏はとにかく連絡頻度が多いのが特徴のよう。四六時中LINEをしてきたり、毎日のように電話をしたがったりします。
2.連絡を返さないと怒る
- 「連絡を返さないと怒る」(33歳・会社勤務)
- 「スケジュールなど、細かく確認してくる。連絡をすぐに返さないと怒る」(39歳・専業主婦)
相手からの連絡が多いだけなら良いのですが、束縛彼氏は彼女にも即レスを求める傾向が。返事が遅いと電話をしてきたり、急に怒り出したりすることも。
3.どこにいるのか知りたがる
- 「どこに行くか、誰と行くかチェックされる」(38歳・会社勤務)
- 「どこにいるか確認してきたり、電話を頻繁にかけてくる!」(30歳・専業主婦)
- 「どこにいるのか、何をしているのかを把握したがる」(37歳・専業主婦)
いつでも彼女がどこで何をしているのかがわからないと不安になる男性も。そのためどこに行くのかを知りたがったり今誰といるのかを聞いてきたりします。
4.スマホをチェックする
- 「スマホのチェック」(39歳・パート・アルバイト)
彼女の行動が気になるあまり勝手にスマホをチェックすることも。恋人だからといって、勝手にスマホを見るのはマナー違反ですよね。
5.異性と関わるのを嫌がる
- 「他の男と話すなと言う」(37歳・医療関連の専門職)
- 「男と連絡をとっちゃダメと言う」(25歳・パート・アルバイト)
- 「異性との連絡をとらせないようにする」(29歳・会社勤務)
自分以外の異性と会話したり会ったりすることを禁止しようとするのも束縛彼氏の特徴。相手にとって自分がいつでもいちばんでなければ気がすまず、独占欲も人一倍強いようです。
6.女友達と会うのを制限される
- 「女友達と会うのも嫌がる」(27歳・公務員・教職員・非営利団体職員)
- 「私が女友達(彼氏も知っている)と会っているだけでも嫌がり、電話やLINE、スタンプを頻繁に連投してくる。クラスメイトの男性ですら会話するなと言ってくる」(26歳・パート・アルバイト)
異性との関係ならまだ気持ちが理解できなくもないですが、同性の友達との関係すら制限してくることもあるようです。
7.監視してくる
- 「監視してくる」(36歳・パート・アルバイト)
- 「GPSで監視」(29歳・自営業)
スマホを勝手に見るのに加えて、勝手にGPSアプリを仕込んで行動を確認するという人までいます。ここまでされると恐怖を覚えますよね。
8.浮気を疑ってくる
- 「浮気を疑ってくる」(29歳・専業主婦)
- 「会社の飲み会に行っている際、連絡がしつこい。よく浮気を疑う」(28歳・無職)
不安になると些細なことですぐに浮気を疑ってくることも…。
束縛彼氏の行動あるある
続いて、束縛彼氏と付き合ったことのある女性に、エピソードを聞きました。
1.どこにいるか報告させられる
- 「今日の予定や、誰と会うか、どこに行くかを彼に報告していないと、不機嫌になる」(22歳・学生)
たしかに大切な彼女がどこで何をしているか、心配になる気持ちは分かります。でも少しは信頼してほしいですよね。
2. SNSを消される
- 「ケンカの仕返しに、私のフォロワー数が多いインスタ・フェイスブックを消された」(23歳・公務員)
かわいい彼女の写真にたくさんの人がいいねするのが気にくわなかったようです…。これはひどいですよね。
3.異性の連絡先を消される
- 「LINEに登録してある男性の連絡先をブロックさせられる。X、インスタグラムでフォローしていた男性はすべてフォローを外された」(21歳・学生)
男性すべての連絡先を消させるのはさすがにやりすぎかも…。「俺以外と連絡を取るな」ってことでしょうか。もし必要があって男性と連絡を取ったことがばれたときを想像すると怖いですね。
4.他の男の人の話をした時の仕返しが行きすぎ
- 「彼の前で他の男性の話をしたら仕返しとして浮気された」(23歳・公務員)
衝撃すぎる!「俺を嫉妬させた仕返しに俺も嫉妬させてやる」ということのようです。大好きな彼女がいるのに浮気で嫉妬心を煽ったり、制裁を加えたりするなんて愛って分からないですね。
5.言うことを聞かないと罰則がある
- 「ケンカをした日は笑ってはいけないと言われていた。もし笑ったら罰金。罰金を払わなかったら髪を切られることになっていた」(23歳・公務員)
このエピソード、通常の感覚では異常だと思うはずなのですが、やっぱりこの時は彼のことが好きだったから彼に従っていたそうです。恋しているときはフィルターがかかるといいますが、恋愛フィルターの存在、怖すぎる…!
6.別れようとしたら、さらなるが恐怖が…
- 「彼の家で“別れたい”と告げたら家に閉じ込められた。共通の知り合いの説得で解放されたがその後もなかなか別れてくれなかった」(22歳・学生)
- 「“別れたい”と告げた日から、彼がストーカーに。彼からの着信があった後、家の外を見ると、彼が見ていた」(23歳・公務員)
束縛彼氏と別れるべきか悩んだときの決め方
続いて、彼氏と別れるべきか悩んだときの見極め方を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.大事なのは好意のバランス
まず、お互いの好きな気持ちのバランスが釣り合っているかどうかをチェックしてみてください。恋人があなたのことを大好きだとしても、あなたのほうはそこまででも…という温度間だったり、その逆パターンだったりすると、カップル間の好意のバランスがよくないといえます。なぜなら、こうした場合には最小関心の原理という心理の働きが起こりがちだから。
最小関心の原理とは、人間同士の関わりあいにおいて、関心の少ないほうが多いほうより優位に立つ心理的な働きのこと。どうしても惚れたほうより惚れられたほうの人が相手を支配する形になりがちなのです。この状態では対等な関係性が望みにくいため、付き合い方を見直す必要があるといえるでしょう。
2.相手のことを加点法でなく減点法で見ていないか
付き合いはじめた頃は「こんないいところもある!」と好感度がどんどん増えていったのに、今では「こういうところもダメ」と悪いところのほうが目につくようになっていませんか?
関係が深くなれば、相手のよくない面も目につくようになっていくもの。もし、減点法で相手のよくないところを探すような心の働きが自覚できたとしたら、知らず知らずのうちに何か決定打となる彼のよくない点を探しているのかもしれません。
3.SVR理論から見て今のつきあいが結婚に結びつくか
つきあっていると、その最終地点として結婚を意識するカップルも少なくないでしょう。親密度が深まる過程で関係性が変わり、ふたりが重きを置いているポイントにずれが生じ、別れを選ぶことになるケースも少なくありません。心理学者マーステインは、SVR理論を提唱し、未知のふたりが出会い、親密になるまでには3つの発展ステージがあるとしました。そして、関係維持が難しくなってくるのは、第2、第3ステージへと移り変わるときに価値観のズレが生じることが原因だと主張しています。
SVR理論の第1ステージは、主にルックスなどの身体的特徴に心惹かれて親しくなる段階。続く第2ステージは価値観の類似性が最も重要な段階、そして第3ステージはふたりの役割意識が最重要となります。そのため、第2段階で価値観の似た部分が見つけられなかったり、第3段階でお互いの役割意識がうまく芽生えなかったりすると、先行きは不安といえるかも。
彼氏の束縛度がわかる診断テスト
最後に、彼氏の束縛度がわかる診断をご紹介。10問でできるのでチェックしてみてくださいね!
【まとめ】
束縛彼氏に普段から行動を監視されてしまうと、ストレスがたまりがちです。愛情からくる束縛だとわかっていても、あなた自身がつぶれるほどのことをして良いわけではありません。どうしても束縛が辛かったら、今後の関係について冷静に考えてみてくださいね。