好きなのに…とモヤモヤしたら?
どんなに好きでも、なんだかうまくいかない…ということもありますよね。ずっとラブラブ状態でいることは難しいものですが、原因を突き止めないと最悪の場合お別れしてしまうケースも。今回は、好きなのに彼氏とうまくいかない原因や、別れたくないときにすべきことをまとめました!
Contents
好きだけど別れたことはある?
Q.これまでに「好きだけど別れた」ことはありますか?
ある 49.4%
ない 50.6%
みごとに約半々! 半数の人が「ある」と回答しました。
しかし、「ない」人にとっては、いったいどうして「好きだけど別れる」なんてシチュエーションになるのか気になりませんか? というわけで早速そんな悲しい別れの理由を見ていきましょう。
1.お互いの環境の変化
- 「学校が別々になってしまうから」(20歳)
- 「相手が新社会人で、遠距離になったため」(24歳)
- 「遠距離恋愛に耐えられなかった」(26歳)
- 「距離のある恋愛で、行くことに“もう疲れちゃったな”と思うようになってしまった」(26歳)
- 「自分のほうが先に社会人になり、彼が大学院生だったので、価値観などが違いすぎて、好きだけど別れた」(35歳)
やはり最も多かったのはこちら。進学や就職など、なんらかの理由の遠距離恋愛などで、物理的な距離ができてしまったり、お互いの価値観が変わってしまったり…。「好き」という気持ちはあっても、それよりも「つらい」のほうが上回ってしまったら、それは別れるタイミングなのかもしれません。
2.結婚を考えられなかった
- 「結婚に向いている人ではなかったので」(24歳)
- 「金銭面の問題で、彼との結婚を考えられなかったから」(26歳)
- 「初めての彼と高1から大学2年生まで続いた。さすがにお互い初めての人が結婚相手にはならんだろう、と話し合って、お互いどうなるかわからないけれど、もっと人としていろいろな人と付き合って視野を広げるために別れた」(31歳)
学生の頃ならただ「好き」だけでいられても、ある程度の年齢になってくると、将来をまったく考えられない人と一緒にいるのはなかなか難しいですよね。今、彼氏彼女という関係だけでいられるなら問題はなくとも、将来一緒にずっといられるかどうか考えると、それは無理ということも出てくるようです。
3.忙しすぎる人だった
- 「彼氏が海外出張ばっかりで、なかなか会えず好きだったけど別れた」(30歳)
- 「テレビマンで忙しかった彼。忙しくてなかなか会えず月に1回会えるかどうかで、好きでしたが別れることに。でも別れてから私と会えないと言っていたときに合コンに行ってたのを知ったので、別れてよかった(笑)」(25歳)
距離は近くても、実質的な遠距離恋愛と言っても差し支えない「忙しすぎる彼との恋愛」。それが本当に「忙しい」のか、彼が恋愛より優先したいものがあるのか…そのような「忙しい」問題もあれば、彼のことを思うがゆえの別れもあります。忙しくて充実している人は魅力的だけど、そのぶん恋愛に使える時間は短くなるものです…。
4.彼は私だけじゃなかった
- 「私は好きだったけれど、相手が浮気をしていて、それを許すことができず、好きなのに別れてしまった」(27歳・自営業)
- 「その人の1番になれず、新しく気になる人やいい感じの人が相手にできてしまったから」(32歳)
- 「彼女と別れたら俺と付き合って、と、ふたりの女性に交際の予約を入れていたことが発覚した」(22歳)
浮気をしていた、彼の1番になれなかった、もう別れたあとのキープをしていた…などなど、あらゆる「私だけ」じゃなかったパターン。こちらは好きだったとしても、相手も同じくらい好きとは限らない。寂しいけれど、きっと別れて正解です。
5.不倫や知らない過去があった
- 「バツイチで子どもがいた」(31歳)
- 「相手に家庭があることが判明した」(36歳)
- 「奥さんがいた」(39歳)
不倫だということが途中で発覚したり、現在奥さんがいるわけじゃないけど子どもがいる事実を受け止められなかったり。いずれ知ることになるのだから、最初から教えてほしいものです。
6.恥ずかしさでうまくいかなかった
- 「初めて付き合った彼で恥ずかしくて、コミュニケーションがうまく取れなかった」(23歳)
- 「私が素を出せなかった」(26歳)
- 「まだ学生だったときに、周りにバレてからかわれることが多くなって」(29歳)
大人になればなんでも思わないようなことでも、初めて付き合った人だったり若い頃だと、恥ずかしくなって素直になれず、それでうまくいかないことも。でも、それもまた経験。どんどん場数を踏んでいくことも必要です!
好きなのにモヤモヤする原因
1.価値観・考え方が違う
- 「価値観や考え方が違うとき」(回答多数)
- 「金銭感覚が合わない」(回答多数)
- 「食事の好みが違う」(回答多数)
- 「考え方が180度違ってこちらの価値観が全く理解されない」(34歳)
- 「物事に対して、自分はすぐに判断したいタイプだが、彼女はなかなか決められないタイプであること」(35歳)
価値観や考え方が違うと、どちらかが我慢をしたり、言い合いに発展することも。特に、金銭感覚や恋愛・食事観、親に対する価値観などで違いが現れてくるようです。たとえ違っても、お互いに理解しあえることが理想ですね◎
2.生活リズムが違う
- 「タイミングが合わない」(回答多数)
- 「生活リズムが合わない時」(回答多数)
- 「生活習慣が違い過ぎた」(37歳)
- 「予定が合わないとき」(33歳)
仕事や学業の関係で夜型・朝型など、生活リズムが合わないことも。するとデートの予定が合わず、次第に心の距離も離れていってしまいがち。また、同棲する中で、就寝時間の違いやトイレの使い方のギャップなど生活習慣の違いに気づく方もいるようです。
3.会話が噛み合わない
- 「話が噛み合わないときがある」(回答多数)
- 「自分が話してる内容と相手が理解してる内容が違う」(20歳)
- 「ジェネレーションギャップを感じるとき」(35歳)
- 「基礎教養がない」(29歳)
相手に話が通じなかったり、分かり合えなかったり。やっぱり価値観や考え方、好きなものが違うと相手に上手く通じず、かみ合わないことも生じます。またジェネレーションギャップや教養レベルによっても、理解に差が出るようです。
4.笑いのツボが合わない
- 「お互いの気分が盛り上がらない」(37歳)
- 「笑いのツボは全然違うときづいたとき」(25歳)
- 「お笑いに関する程度があわない」(27歳)
小さいことでも面白い・楽しいと感じる部分が一緒だと、それだけで会話が盛り上がりますよね。笑いのツボが違うと、楽しい時間を共有できずつらいと感じてしまうことも。
5.会話が続かない
- 「会話が続かなくなったとき」(回答多数)
- 「話題が合わない」(29歳)
相性がいい人同士だと、話が盛り上がって、次から次へと話題が生まれてくるもの。また波長が合えば、無言の時間でも苦痛にならないようなそんな心地の良い関係性になっています。会話が続くかどうか、無言でも気まずくないかという観点も重要ですね。
好きなのに伝わらない。本音が伝わる愛情表現は?
続いて、恋人関係を改善するための心理テクニックについて、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.甘えたり可愛らしく頼ってみる
アメリカの心理学者ジェッカーとランディによると、人には恩を売るよりも、人の恩を受けとるほうが好意を得られやすいという実験結果が得られました。これを“援助の認知的不協和”といいます。これを活用すれば、恋人との関係を良くすることができるように。まず彼を頼ることをためらわず、思い切って甘えてみましょう。あなたに頼られることで、彼は父性本能をくすぐられ「可愛い」と感じます。何でも自分でできる女性も魅力的ですが、パートナーシップを結ぶ関係性の相手には、弱さも見せてみましょう。意外なほど、関係が改善されるはずです。
2.LINEでカップル“交換日記”をつける
これはLINEならではの効果的なテクニックです。LINEでいつもやり取りしているメッセージを、ふたりだけの交換日記をつける場としてグループをつくってみるのです。いつもなら言えないことも、LINE内なら呟くことができます。しかも、日記の形なので、自分の本音を吐露しやすいというのも良い部分。そうすれば相手も素直になれるでしょう。これを心理学において“自己開示”の返報性といいます。カップル日記をLINEでつけることで、恋人関係もどんどん良好になっていくでしょう。
3.親しくてもすべてをさらけ出さない
人は相手のすべてがわかってしまったり、見えてしまったりするよりも、少し分からない部分があったり、見えなかったりする方がドキドキしやすく刺激のある関係を維持できるといえます。そのため、仮に親しくなったとしても何もかも手の内を明かすのはNG。小出しにしていったほうが、恋人の気持ちをたかぶらせ、あなたのことをもっと知りたいと感じてくれるはずです。良好な関係維持のためには、ちょっとした刺激も大切なのです。
4.ふたりだけの思い出の場所へ一緒に行く
カップルがある程度の期間付き合っていると、日常生活の中でお互いがだんだん慣れていき魅力的でなくなっていくことも少なくありません。そんな関係が続くと、好意の気持ちが薄れてしまいがちに。「昔は優しかったのに…」や「昔はもっと可愛かったのに…」とふたりとも不満を溜めてしまうのです。そこでおススメなのは、付き合い始めの思い出の場所やふたりだけの特別なスポットを一緒に訪ねてみること。そうすれば“記憶の想起”がもたらされ、恋人との関係がみずみずしいものに改善されるでしょう。当時のキラキラした記憶がよみがえり、初心を取り戻すことができるはずです。
好きなのに会話が盛り上がらない…正しい話題選びって?
会話を盛り上げるためには“話題選び”が大切になってきます。そこで「恋人と会話を弾ませるための正しい話題の選び方」をご紹介。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.一番話が弾むのは相手から引き出す話題
恋人と会話を弾ませるコツは、できるだけ相手にしゃべらせることだといえます。話題の面白さは大して関係がありません。たとえあなたが口下手なタイプでも、質問力があり相手をに気持ちよく話をさせることができれば、会話は自然と弾むように。つまり、会話が続かないと悩んでいるなら、聞き上手になればいいのです。相手が話していて面白いテーマの基本は、「自分に関すること」。これを心理学においては、“自我関与”と呼びます。そこを掘り下げることが秘訣なのです。
2.周囲の人間関係のポジティブな会話を
好きな人と会話をする上で最も気をつけるべきことは、相手の周囲の友達と自分を比べないということ。人間関係のネガティブな話題を挙げてしまうと、悪循環に陥ってしまいます。もしもそれが親しい友達ならアウト。焼きもちを焼くこともなくなっていきます。嫉妬心に関する研究をしたある心理学者は、相手の地位に嫉妬するという結果を出しました。つまり、相手のほうが自分よりも彼に近い位置にいると思う心の動きが、嫉妬の原因なのです。話題に挙げるなら、ポジティブな人間関係に触れてみて。
3.上手なほめ方を意識して会話をリードする
人はほめられることで、認められた・期待に応えることができたと考え、モチベーションが向上していきます。このように期待をかけられると答えたくなる心理を、“ピグマリオン効果”と呼びます。もしも相手との会話を盛り上げたいなら、上手にほめることを心がけるといいでしょう。そうすることで、お互いに居心地のいい付き合いができるはず。そのためのポイントは、結果よりも結果に至るまでの“過程”をほめること。心理学者キャロル・デュエックの実験によると、人は努力をほめられたほうが、より困難な課題に取り組むやる気が湧いてくるのです。あなたがほめ上手になれれば、きっと会話も盛り上がるでしょう。
4.長所話だけでなく短所話も織り交ぜて
好きな相手には、なるべく自分のいい面を見てほしいものですよね。でも、カップルになったのなら、長所だけを見せようとするのは避けたほうがいいかもしれません。心理学では、自分の短所を伝えることで、相手にさらに信頼してもらえるのです。人は、いいところばかり強調されると、本当かな?と疑ってしまうもの。そのため、自分の短所を先に示した上で、それを差し引いてこんなにいいところもあると伝えられると、彼はより信頼してくれるようになるのです。これを“両面提示”と言います。そのため、長所と短所の両面を話すことが、相手にもっと好意を持ってもらうための話題選びなのです。
好きなのに上手くいかない…別れるべきか判断するポイント
好きなのに上手くいかなかったりして今の恋人との関係に不安を覚えはじめたとき、何を基準にその後の身の振り方を決めますか? 続いて、心理学的見地に基づく判断基準を3つ、ご紹介します。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.大事なのは好意のバランス
まず、お互いの好きな気持ちのバランスが釣り合っているかどうかをチェックしてみてください。恋人があなたのことを大好きだとしても、あなたのほうはそこまででも…という温度間だったり、その逆パターンだったりすると、カップル間の好意のバランスがよくないといえます。なぜなら、こうした場合には最小関心の原理という心理の働きが起こりがちだから。
最小関心の原理とは、人間同士の関わりあいにおいて、関心の少ない方が多いほうより優位に立つ心理的な働きのこと。どうしても惚れたほうより惚れられたほうの人が相手を支配する形になりがちなのです。この状態では対等な関係性が望みにくいため、付き合い方を見直す必要があるといえるでしょう。
2.相手のことを加点法でなく減点法で見ていないか
付き合いはじめた頃は「こんないいところもある!」と好感度がどんどん増えていったのに、今では「こういうところもダメ」と悪いところのほうが目につくようになっていませんか?
関係が深くなれば、相手のよくない面も目につくようになっていくもの。もし、減点法で相手のよくないところを探すような心の働きが自覚できたとしたら、知らず知らずのうちに何か決定打となる彼のよくない点を探しているのかもしれません。
3.SVR理論から見て今のつきあいが結婚に結びつくか
つきあっていると、その最終地点として結婚を意識するカップルも少なくないでしょう。親密度が深まる過程で関係性が変わり、ふたりが重きを置いているポイントにずれが生じ、別れを選ぶことになるケースも少なくありません。心理学者マーステインは、SVR理論を提唱し、未知のふたりが出会い、親密になるまでには3つの発展ステージがあるとしました。そして、関係維持が難しくなってくるのは、第2、第3ステージへと移り変わるときに価値観のズレが生じることが原因だと主張しています。
SVR理論の第1ステージは、主にルックスなどの身体的特徴に心惹かれて親しくなる段階。続く第2ステージは価値観の類似性が最も重要な段階、そして第3ステージはふたりの役割意識が最重要となります。そのため、第2段階で価値観の似た部分が見つけられなかったり、第3段階でお互いの役割意識がうまく芽生えなかったりすると、先行きは不安といえるかもしれません。
【まとめ】
「好き」という気持ちだけではどうにもならないこともあります。自分の中の「好き」という気持ちを大事にしながら、客観的にどうすべきか考えることも大切かもしれませんね。