一人暮らしは好きに時間や空間を使えるというメリットもありますが、寂しさを感じるというデメリットもありますよね。そこで今回は、一人暮らしをしている人が寂しいと感じる瞬間あるあるをご紹介。寂しさを紛らわせる方法もまとめました!
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一人暮らしで寂しいと思う人の割合は?
Q.一人暮らしで寂しいと思うことがありますか?
頻繁にある 14.9%
たまにある 57.9%
あまりない 23.0%
まったくない 4.2%
「頻繁に寂しいと感じる」「たまに寂しいと感じる」を合わせると、約7割の人が寂しいと感じることがあるよう。自由で楽しいイメージの裏で、シンとした部屋に切なさ、寂しさを感じる方が多いようです。
一人暮らしで寂しくなる瞬間
続いて、一人暮らし中の女性たちに寂しくて「実家が恋しい」と感じる瞬間について、聞いてみました。
1.疲れて帰ったとき
- 「疲れて帰っても食事がないとき」(27歳・会社員)
- 「疲れて帰ってきたとき、お風呂を沸かして料理を作らなければならないとき。今まで掃除は母親がやってくれてたから掃除してると、実家が恋しくなる」(23歳・会社員)
- 「疲れて帰ってきて、次の日のお弁当を自分で作ってるとき。冬に寒い外から帰ってきても部屋の中が寒いとき」(26歳・会社員)
ヘトヘトに疲れて帰宅したとき、実家であれば、家族の誰かが自分のために食事を用意していてくれることもあるでしょう。疲れて帰宅した瞬間に食事の用意ができているなんて一人暮らし中の方にとっては、まさに夢のような出来事です! 「おかえり」と言ってくれる相手がいないことに寂しさを感じる人も。
2.体調不良のとき
- 「インフルエンザなど体調を崩したとき」(26歳・会社員)
- 「やっぱり風邪をひいたりしたとき」(23歳・会社員)
一人暮らし中は、体調不良で寝込んでいても看病してくれる人はいません。食事も飲み物もそのほかの家事もすべて自分で行う必要があります。身体が辛いときには、心まで弱ってしまいますよね。
3.精神的に辛いとき
- 「自分が何らかで落ち込んだとき」(44歳・会社員)
- 「仕事で悩み疲れたとき」(25歳・会社員)
- 「疲れているときや悲しいことがあったときすぐ話せる人が家にいないこと。病気になったとき誰にも頼れないこと」(29歳・会社員)
会社や学校で何か辛いことがあったとき、家族に話せなくても、「一緒にいて何気ない会話をしているだけで救われる」なんてことはありませんか? そんなときの温かく安心できる雰囲気を、懐かしく思い出してしまうようです。
4.家族の気配を感じたとき
- 「家族と電話したときや、友達が家族の話をしているとき」(18歳・大学生)
- 「実家で飼っている猫に会いたくなったとき。辛いことがあって家族と電話したとき」(21歳・大学生)
一人暮らしを始めたばかりのときには、「自由」や「楽しさ」にばかり目が向きがちです。実家の家族のことは、もしかしたら後回しになってしまうのかもしれません。しかし家族は家族で、自分にとって身近な存在。ふとした瞬間にその気配を感じ、どうしようもなく恋しくなってしまうケースもあるようです。
5.理屈ではない「おふくろの味」
- 「母の料理が食べたくなったとき」(23歳・会社員)
- 「親の手料理が食べたくなる」(24歳・会社員)
幼い頃から慣れ親しんだ「おふくろの味」を思い出した時に寂しさを感じるという女性たちも。
一人暮らしがしんどくなる理由
一人暮らしにはもちろんメリットもデメリットもあるものですが、一人暮らしがしんどくなってしまうのには何か理由があるのかも。続いて、華井由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)より、ひとり暮らしがしんどくなる原因と、注意したいポイントをご紹介します。
1.心地よくない部屋
自分の部屋は、あなたが毎日過ごす場所。わかっているけど、忙しくてなかなか片付けられない。片付けが苦手で、ものがたまる一方。そういう人も、きっといますよね。でも、不衛生な部屋で過ごすということは、毎日自分に対して「自分には汚い部屋がお似合いだ」と言っているようなもの。部屋にいるだけで、「どうせ自分なんてこんなもの」という無言のメッセージが積み重なり、自分を大切にする気持ちが減ってしまいます。
トイレでも、お風呂でも、ベッドの上だけでもいい。自分がよく目にする場所やリラックスする場所を清潔にしておくと、しんどくなったときに回復しやすくなります。
2.心と体を大事にしない食事
おいしいごはんを食べるには、時間やお金がかかります。でも、無理に節約や我慢をするのは、おすすすめできません。後日、体調を崩す可能性があるからです。
大切なのは、最低限「自分の心と体を大切にしている」と思えるものを食べること。忙しかったり、疲れていたり、お金がなかったりして食事が適当になる日もあるでしょう。そんなとき「手抜きをしてしまった」「体に悪いものを食べてしまった」「お金のムダだった」と、自分を責めなくても大丈夫。「今日もごはんを食べてえらいね」と自分を褒めることから、始めましょう。
3.身だしなみをおろそかにすること
顔や体型を、一瞬で変えることはできません。でも、髪や爪、衣服を清潔にすることなら今日から簡単に始められます。ポイントは、鏡を見たときや、指先を見たとき自分で「いいね」と思えるようにすること。身だしなみを整える、という行為は自分を大事にするための、第一歩です。「自分の見た目が嫌い。だから、身だしなみなんてどうでもいい」と思う日こそ少しずつ実践してみませんか。
4.お金の管理をしない生活
「予想外の出費があった」「生活費が足りない」など、お金のトラブルが起きればどうしても気分が沈んでしまいます。とはいえ、学校では教えてくれなかったお金にまつわるアレコレを1から10まで全部学ぶのは、とても大変。でも、お金の管理や運用をするなら早いほうがいいですよね。まずは簡単なことから少しずつ実践していきましょう。
5.予測不能のトラブルにあう
空き巣、ストーカー、泥棒、忍び込み、強盗、強姦。ひとり暮らしをしている人の周りには、想像以上に多くの危険が潜んでいます。「犯罪者は、誰を狙うかわからない」「自分がいつ狙われてもおかしくない」と、警戒心を持つことが大切です。
カギをかならず閉めるなど、毎日のちょっとした心がけで自分の命を守ることができます。防犯対策に「やりすぎ」はありません。何が起きるかわからないからこそ、念には念を入れて対策を。
6.あなたをないがしろにする人や組織と付き合うこと
人には誰しも、生まれながらにして尊厳と人権があります。それを踏みにじる権利は誰にもありません。あなたのことを大事にしていると言っていたとしても、あなたが傷ついているならその人間関係から逃げたほうがいい。それを理解していない人や組織とは関わらないのが最善手。可能な限り距離をとり、その人や組織から離れましょう。
7.ひとりで頑張りすぎること
「自立」とは、誰にも依存せずひとりで生きることだと思われがちですが、そもそも人は、単体で生きられる生きものではありません。友達や社会など、依存先を増やして安心感を得ることで「自分は生きていける」と思えることになること。これが、本当の意味での「自立」です。
「ひとりでどうにかしなきゃ」となんでも抱え込むと、パンクしてしまいます。困ったときは、無理をせず身近な人にSOSを出しましょう。
要注意!一人暮らしに向かない人の特徴
続いて、一人暮らし経験者だからこそ感じる「一人暮らしに向かない理由」をご紹介。株式会社AlbaLinkが一人暮らしの男女530人に聞いた結果をまとめました。
Q.一人暮らしに向いていないと思う理由は何ですか?
1位 寂しくなる
- 「しょっちゅうホームシックになるから」(30代 )
- 「寂しくて恋人・友人や家族に連絡しまくって、迷惑をかけたことがあるから」(50代 )
やっぱり「寂しい」という理由が一番上にくるようです。他の楽しみを見つけて発散できる方は大丈夫ですが、どんどん気持ちが落ち込んでしまう方には苦しいかもしれません。
2位 誰かと話したい
- 「ひとりの時間も大事だと思うが、しゃべる相手がいないのは辛いから」(20代 )
- 「人と会話するのが好きなため」(50代 )
シンとした部屋に耐えられない場合は、要注意。電話やオンライン通話などで「誰かと話す」手段はありますが、やっぱり「一緒にご飯を食べたりテレビを見たりしたい!」という人は向いていないのかも。
3位 家事が苦手
- 「料理や家事があまり得意ではないため。片付けも下手なので、モノが溢れている」(40代 )
- 「炊事、洗濯、掃除などが苦手でため込んでしまう」(50代 )
「放っておいても誰かがキレイにしてくれる」とはいかない一人暮らし。どうしても忙しいという方は、家事代行サービスなどの手もありますね!
4位 ダラダラしてしまう
- 「ひとりだと好きな物を食べて好きなときに寝て好きなことをしてしまい、堕落した生活になる」(20代 )
- 「ひとりだとダラダラしてしまって、自分に甘えが出てくるから」(30代 )
誰に見られているわけでもないと、のんびりしがち。生活習慣の乱れが健康に悪影響を及ぼすこともありますから、注意が必要かも。
5位 ひとりでいると気分が落ち込む
- 「家族で暮らしていたときは楽しく生活していたものの、一人暮らしになってからはたまに暗い感情が出るので」(20代 )
- 「泣きそうになるから」(40代 )
その日あったことやちょっとした悩みを吐き出せる相手って、とっても貴重で大切。職場や学校では気丈にふるまえても、ひとりになるとズーンと落ち込んでしまうこと、ありますよね。
寂しい以外にも一人暮らしでピンチな瞬間9選
1.家の中に大きい虫が乱入してきたとき
視界の隅で「なんか動いてるな」という時の緊張感と絶望って忘れられませんよね。しかも大体気のせいじゃない。右手にハエたたき、左手に殺虫剤で立ち向かうけど、飛ぶし逃げるし、何より怖い!
2.再配達してもらいたいのに全然受け取れない
日常的に使用する人も多いであろう、宅配サービス。だけどひとり暮らしだと、どうしても一発目の受け取り時間に家にいることができなかったなんてこともあるでしょう。そこで再配達をお願いしようと思っても、「○○時~○○時」と時間帯指定だから、忙しいときは「えーと、遅くとも11時までには家を出なきゃいけなくて、21時までに帰ってこれるかわからない」と、まるまるその時間家にいることができなくて永遠に受け取れない、なんて壁にぶち当たりがち。置き配やコンビニ受け取りサービスが使える場合はガンガン使っていきましょう。
3.気づいたら部屋の中がまあまあ散らかり放題
「今日は疲れたから、明日片付けよ~」を繰り返し、気づけば余裕で1週間経過。そこらじゅうに物が散らかっていてなんだかイヤな気持ちになる部屋は、こうやって完成します。積み重なったプチ絶望を生み出さないために、疲れない範囲で「出したらしまう」「1分だけやる」など、ちょっとずつ片付けると、結果的に累積疲れ度合いは減るはず。
4.冷蔵庫でだいぶ前に賞味期限が切れた食べ物発見
「お部屋はキチンと掃除しているよ」という人も意外と盲点なのが冷蔵庫の中。奥の方をちゃんと見てみると、いつの物かわからないジャムのビン、ちょっとしか使わなかった調味料など、もはや存在を忘れていたものが転がっていることも。触るのも捨てるのも恐ろしい、でもひとり暮らしは、自分が捨てないとなくなりません…。
5.シンプルに体調を崩したとき
熱があるときって本当に動けませんよね。とにかく辛い。だけどひとり暮らしともなると、病院の予約から明日明後日の食料調達まで全部自分でこなさなくてはなりません。「病院まで行かなきゃいけないからとりあえず着替えなきゃ」「体に優しいものも食べたいから病院帰りにはこれとあれ買って」と何とか頑張るけど、正直かなり限界!と感じる人も多いのでは。
6.朝寝坊したとき
万人共通で肝を冷やす瞬間といえばやっぱり「朝寝坊したとき」ではないでしょうか? 実家暮らしならだれかに起こしてもらえるかもしれませんが、全部自己責任なのがひとり暮らし。怒りとか焦りももちろんあるけど、イライラしてもあたる相手は自分だけ。おとなしく絶望に飲み込まれながらできるだけ猛スピードで準備するしかありません。
7.可燃ゴミの日を逃したとき
ゴミの日に寝坊。勘でわかる「回収車行った後だ」のあの絶望。とくに「夏×ゴミパンパンのとき」は本当に泣きそうになっちゃいますよね。一応ゴミ捨て場に行ってみて、回収後だったときの絶望感。「生ゴミのニオイとかあるのに、まだゴミ保管しなきゃいけないんだ」とがっかり。そして次のゴミ出しの日は絶対に早く起きようと心に決めるまでがセットです。
8.帰宅したら部屋がひんやり♪→え?
夏のある日。ただいま~とドアを開けて、いつもなら暑い空気が充満しているのに、なぜかひんやり涼しい空気に出迎えられた。疲れて帰ってきたし過ごしやすくて気持ちいい、と思うのは一瞬。「えっ、つけっぱなしで出かけた?」と、ムダにした電気代に別の意味でヒヤリ…なんてことも。
9.日用品が切れた
なんだかんだ買いに行くのがめんどくさい日用品。1回分残ってるかすら怪しいのに、「まだいける!」と先送りにし続けてきた結果、無理矢理洗剤を絞り出すことになる。無理だったら水で薄めてなんとかしのぐ。そういう薄めて使える系ならまだいいけれど、ラップがあると思ってなかったときのあの「どうしよう」感。特に夜だとわざわざ買いに行くのがイヤすぎて絶望…なんてことも。「ひとつはストックを買っておく!」など、面倒にならないマイルールを決めていきましょう!
一人暮らしで寂しい時はどうしたらいい?
最後に、一人暮らしで寂しいときに試してみてほしいことをご紹介します。
1.テレビやラジオなどをつけ、無音状態を作らない
部屋にひとり、それになにも音のない状態となると、余計に孤独が際立つのも無理はありません。そこでおすすめなのが、「とにかく音を流し続けよう大作戦」。テレビやラジオ、なければYoutubeなどで自分のお気に入りの番組や動画を流し続けて、気を紛らわそう!というものです。
おすすめはズバリ、テレビ。朝の支度や夜ご飯の時など、実家でよく見ていた番組を見ていると少しだけ部屋の雰囲気が実家に近づくようなそんな気がします。テレビを買ってない方も、今は配信サービスなどで気軽に楽しめるので、ぜひ挑戦してみてくださいね♪
2.リモートで家族と夜ご飯を一緒に食べる
テレビ電話で実家の食卓にリモート参加して一緒に食べるというのもおすすめ! ただ電話をつないで家族とご飯を食べているだけなのに、プチ帰省気分を味わえるのでおすすめです♡ 早速家族と時間を調整してみてはいかがでしょうか?
3.新しい街で1日ひとつ、新しいお店に行ってみる!
新しい街に慣れない分、地元が恋しくなってしまうという事もあると思います。なので新しい街を冒険して、少しずつ新しい街を開拓していく!というのもかなりおすすめです。最初は近所のコンビニやスーパー・ドラックストアなど、身近なところから始めると◎。徐々に気になっていたパン屋さんや、看板が出ていて惹かれていたアクセサリー屋さんなどにも足をのばしてみて、街に染まっていけたら素敵。
4.色んなことを始めてみる
大学生なら、サークルやアルバイトなど、新しいコミュニティに飛び込んでいくこと。それ以外でもひとりでできる料理を始めてみたり、ハンドメイドアクセサリーに挑戦してみたりと、「興味はあったけど、何となく始めてこなかったこと」を始めてみるのもかなりおすすめです。さらに簡単なものだと部屋にお花を飾ってみたり、新しいルームフレグランスを使ってみたりなど本当に些細でも日常を変えてみることで、ホームシックの寂しさより新しい毎日に気が向くようになるかも!
5.もういっそ地元の写真とかを見まくる
これをすると確実に実家に、そして地元に帰りたくなります! でも、今回はそれでいいんです。「新しい生活に慣れよう、ホームシックから抜け出さなきゃ」この思い自体は本当に素敵なものですが、確実に焦りにつながっていきます。実家に帰りたい、地元に帰りたい、そんな素直な思いを抱きしめて今日ばかりは思いっきり泣く。そんな日を作って、気持ちの切り替えができるように備える。本当に限界かも!と思ったときは焦らず、その感情に身を任せてみるもの良いのかもしれませんね。
【まとめ】
一人暮らしをしていると「寂しい」と感じてしまうのは当然のことなのかもしれません。寂しいと感じている気持ちを受け止めて、寂しさを紛らわせられる方法を見つけてみてくださいね。本当にどうしようもなく寂しくなったら家族を頼ったり、一人暮らしの友達にコツを聞いてみたりするのもおすすめです!