要注意。ひとり暮らしで起きる「なんかしんどい」理由と対処法7選

心地よくない部屋は自分へのネグレクト!?|ひとり暮らしで起きる「なんかしんどい」理由と対処法7選

まもなく新年度。4月といえば、新生活が始まる時期ですよね。就職や進学で新しい環境に身を置く方はもちろん、これを機にひとり暮らしを始めよう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自由や通勤・通学への便利さを手に入れられる代わりに、寂しさや家事の負担があるというイメージのひとり暮らしですが、“いつの間にかしんどくなってしまう”ということも。しんどい原因がパッと思いつかなかったとしても、何事にも理由はあるもの。

今回は華井由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)より、ひとり暮らしで注意したいポイントをご紹介します♪

「セルフ・ネグレクト」って何?

セルフ・ネグレクトとは、生活環境や栄養状態が悪化しているのに、気力を失い周囲に助けを求めない状態のこと。

ひとり暮らしは自由ではあるけれど、その反面、自分に異変が起きたときに気づいてくれる人がいません。程度の差こそあれ、自分を大切にしない生活をしていたら、知らず知らずのうちにしんどくなってしまいます。“しんどさ”を作っている原因は何なのか、そしてどう対処すれば良いのかを見ていきましょう!

しんどくなる原因① 心地よくない部屋

自分の部屋は、あなたが毎日過ごす場所。わかっているけど、忙しくてなかなか片付けられない。片付けが苦手で、ものがたまる一方。そういう人も、きっといますよね。

でも、不衛生な部屋で過ごすということは、毎日自分に対して「自分には汚い部屋がお似合いだ」と言っているようなもの。部屋にいるだけで、「どうせ自分なんてこんなもの」という無言のメッセージが積み重なり、自分を大切にする気持ちが減ってしまいます

トイレでも、お風呂でも、ベッドの上だけでもいい。自分がよく目にする場所やリラックスする場所を清潔にしておくと、しんどくなったときに回復しやすくなります。

しんどくなる原因② 心と体を大事にしない食事

おいしいごはんを食べるには、時間やお金がかかります。でも、無理に節約や我慢をするのは、おすすすめできません。後日、体調を崩す可能性があるからです。

大切なのは、最低限「自分の心と体を大切にしている」と思えるものを食べること。

忙しかったり、疲れていたり、お金がなかったりして食事が適当になる日もあるでしょう。そんなとき「手抜きをしてしまった」「体に悪いものを食べてしまった」「お金のムダだった」と、自分を責めなくても大丈夫。「今日もごはんを食べてえらいね」と自分を褒めることから、始めましょう。

しんどくなる原因③ 身だしなみをおろそかにすること

顔や体型を、一瞬で変えることはできません。でも、髪や爪、衣服を清潔にすることなら今日から簡単に始められますよ。

ポイントは、鏡を見たときや、指先を見たとき自分で「いいね」と思えるようにすること。

身だしなみを整える、という行為は自分を大事にするための、第一歩です。「自分の見た目が嫌い。だから、身だしなみなんてどうでもいい」と思う日こそ少しずつ実践してみませんか。

しんどくなる原因④ お金の管理をしない生活

「予想外の出費があった」「生活費が足りない」など、お金のトラブルが起きればどうしても気分が沈んでしまいます

とはいえ、学校では教えてくれなかったお金にまつわるアレコレを1から10まで全部学ぶのは、とても大変。でも、お金の管理や運用をするなら早いほうがいいですよね。まずは簡単なことから少しずつ実践していきましょう

しんどくなる原因⑤ 予測不能のトラブルにあう

空き巣、ストーカー、泥棒、忍び込み、強盗、強姦。ひとり暮らしをしている人の周りには、想像以上に多くの危険が潜んでいます。

「犯罪者は、誰を狙うかわからない」「自分がいつ狙われてもおかしくない」と、警戒心を持つことが大切です。

カギをかならず閉めるなど、毎日のちょっとした心がけで自分の命を守ることができます。防犯対策に「やりすぎ」はありません。何が起きるかわからないからこそ、念には念を入れて対策を。

しんどくなる原因⑥ あなたをないがしろにする人や組織と付き合うこと。

人には誰しも、生まれながらにして尊厳と人権があります。それを踏みにじる権利は誰にもありません。

あなたのことを大事にしていると言っていたとしても、あなたが傷ついているならその人間関係から逃げたほうがいい。それを理解していない人や組織とは関わらないのが最善手。可能な限り距離をとり、その人や組織から離れましょう。

しんどくなる原因⑦ ひとりで頑張りすぎること

「自立」とは、誰にも依存せずひとりで生きることだと思われがちですが、そもそも人は、単体で生きられる生きものではありません。

友達や社会など、依存先を増やして安心感を得ることで「自分は生きていける」と思えることになること。これが、本当の意味での「自立」です。

「ひとりでどうにかしなきゃ」となんでも抱え込むと、パンクしてしまいます。困ったときは、無理をせず身近な人にSOSを出しましょう。

 

ひとりで日々の生活を営んでいく経験は、あなたを支える大きな力になります。ただ、しんどくなってしまうことが~ただ、しんどくなってしまうことがあるのも事実。少しずつ“しんどさの種”を消して、快適なひとり暮らしが送れるようになると良いですね。

今回ご紹介した「しんどくなる原因」に対するより詳細な対処方法は、華井由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)に記載されています。快適に生活するための洗濯のペース、落ち込んだときにチェックすべきものなど、本記事では紹介しきれなかったアドバイスが盛りだくさんです。ぜひチェックしてみてくださいね♪(平田真碧)