周囲からの評価に振り回されないようにするための心理テクニック
多かれ少なかれ、人は人間関係の中で評価したりされたりを繰り返しています。可能なら評価されたいと思うのは当たり前のことですが、そこに振り回されるのは苦しく、疲れてしまうことでもあります。そこで今回は、「周囲からの評価に振り回されないようにするための心理テクニック」をご紹介いたします。
■自分が本当に熱中できるものへ没頭する
周囲の評価に振り回されているときは、自分が自分らしくないときであるとも言えます。つまり、自分の好きなものや得意なものに没頭できていない場合が多いのです。評価そのものを目的にしていると、いつかその重圧に押し負けてしまうことも。そこで、自分自身が心から没頭できるものを見つけてみましょう。“評価の基準”を、他人軸ではなく自分軸へ戻すことで、本当の自己認識に繋がるケースも少なくないのです。
■成功体験を思い返し浸ってみる
この世の中で、何一つ上手くいった経験がない人はいません。そもそも大変な確率の中で、誕生して命をを授かったという時点で、とんでもない成功者なのです。また、社会的に見ても子供時代から今までを振り返ったときに、上手くいった過去があるはずです。もしかすると、誰かのお膳立てだったり偶然かも知れなくても、あなたが得た結果です。そこを思い出して浸ってみましょう。他者の評価ではなく、自分の評価で。
■無条件に受け入れてくれた存在を思い出す
評価とは、その人の行った成果の判断や性格上の優れた面に対して下されるものですが、それはあなた自身が何か価値あることを成したからこそのものですよね。では言い方を変えれば、価値のあることを何も成さなければ評価されないのでしょうか。それは少しおかしな話ですね。思い起こしてほしいのは、あなたの人生の中で“無条件の受容”をくれた存在です。親、親友、先生、恋人…… あなたのあるがままを受け入れてくれた存在を思い出してください。「ただいてくれるだけでいい」という無二の評価をくれていたはずです。
■ダメな自分も受け入れる心の懐を持つ
評価に振り回されるときは、たいてい自尊感情が低下しているときが多いと言えます。たいていは仕事で失敗したり、恋愛でパートナーから批判されたりして落ち込んでいるかもしれません。そんなとき、自分を責めてしまうと相手の評価次第で一喜一憂してしまい、さらに負の連鎖に陥ってしまう恐れが。そこで、ダメな自分だったとしても、受け入れる心の余裕を持ちましょう。開き直るわけではありませんが、自分はこんな短所もあるけど長所もあるという自然体の自分を認めてあげることで、周囲の評価がそれほど苦しいと感じなくなるはずです。
おわりに
周囲からの評価が、たとえ誰からのものであったとしても忘れてはいけないことがあります。それはあくまで、その人の主観に過ぎないということ。もちろん適切で社会性ある評価もあるかもしれませんが、結局のところ絶対的な評価というものはありません。だからこそ、そこにこだわり過ぎず、あなたが自分であなたを評価してあげることが大切なのです。もちろん、その軸もあまりに厳しくし過ぎないことも忘れずに。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。