過去の成功体験から勝ちパターンをつくるための心理テクニック
人には誰もが上手くいったという経験があると言えます。子供時代から大人になるまでの間に、何一つ上手くいかなかったという人はいないはずです。そんな成功した経験は、あなただけの宝物になるはずです。そこから、あなただけの勝ちパターンを導くことができるはずです。そこで今回は、「過去の成功体験から勝ちパターンをつくるための心理テクニック」をご紹介いたします。
■あなたの過去の成功体験を洗い出す
人生を振り返ったとき、人はどうしても上手くいかなかったことにフォーカスしてしまいがちです。しかし、ネガティブな面ばかりに目を向けると、自分の「負けパターン」ばかり見えてしまい「恐れ」から負けグセが身についてしまいます。そこでこれまでの中で、あなたの勝ちパターンを思い出してください。どんなに小さなことでも構いません。子供時代から今に至るまで、成功したことをピックアップするのです。
■成功の原因は何だったのか分析する
過去の成功体験の中から、なぜ上手くいったかの因果関係を分析してみましょう。意外と自分ではこれがトリガーだと思っていたとしても、実は他のところにその原因があったりするものです。そこに注意しながら、「AならばB」であり「BならばA」であるという必要十分条件を満たすものを見つけましょう。たとえば、初めてのことに対して準備をしたうえで挑めば、たいていのことは上手くいく。たいていの成功している物事は、準備をしっかりしていることによる。といった因果関係が導ければ大丈夫です。
■抽出された勝ちパターンを実践する
自分なりの必要十分条件が見つかれば、それを勝ちパターンとしての「公式」として活用してみましょう。他の事象や出来事にも応用ができるのかを試行錯誤してみるのです。そして、自分の公式が通用しなければ、そこから行動を足したり引いたりして、汎用性あるものへと少しずつ調整してみましょう。そうして実践的な勝ちパターンが完成したら、自分の人生哲学としてストックしてください。
■自分の知恵や個性にまで昇華させる
実践的で再現性のある勝ちパターンが見つかったら、それを自分の知恵として生きるためのビリーフ(信念)にまで昇華させてみましょう。そのための方法は、自分の中の性格の一部に取り込むため、習慣づけにするのです。そうすれば次第にその性質は、あなたと一体化し「個性」になるはずです。そうすれば、人生の中でどのようなことがあっても、多少のことなら上手くいく「成功体質」になれるでしょう。
おわりに
人はどうしても、人生において上手くいかなかったことやネガティブなことにフォーカスしてしまいがちです。本当は上手くいっていた可能性があったり、部分的に成功していたはずなのに、結果だけに捉われて全ての可能性を捨ててしまうのです。しかし、視点を変えてポジティブな面に目を向け、そこから何を足したり引いたりすれば上手くいったのか、分析してみましょう。何ものにも負けないあなただけの成功パターンが見つかるはずです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。