「せんえつながら」という挨拶、漢字で書けますか?
日常でよく聞く日本語でも、漢字でどう書くのかいまいち分からない。そんな言葉ってありますよね。
たとえば、「たまのこし」、「のうさつ」、「おみこし」、「みえを張る」の「みえ」などは、正しい漢字が出てきそうで出てこない、とモヤモヤする人も多いのではないでしょうか?
書けそうで書けないモヤモヤを解決する、日本語クイズのコーナー。本日のお題はコチラです。
「せんえつ」という言葉。
飲み会で乾杯するとき、または結婚披露宴のあいさつで、「せんえつながら、わたくし◯◯が~」と始まるスピーチを聞いたこと、ありませんか?
この「せんえつ」という日本語、漢字でどう書くのでしょうか。
ここでひとつ、大ヒントです。「えつ」にあたる漢字は「越」が正解。つまり「せんえつ」は「?越」と書くのですが……選越? 千越? いえいえ、どちらも違います。
では正解を見てみましょう。コチラです!
「せんえつ」の正しい書き方は、「僭越」でした。文字で書くことはなかなかないので、出てこなかった人が多いかもしれませんね。
ちなみに「僭越」の意味は、「自分の地位や立場を超えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。」というもの(小学館デジタル大辞泉より)。「僭越ながら◯◯させていただきます」というあいさつには、「自分の立場では出過ぎたことではありますが、皆様を代表して◯◯させていただきます」という謙遜が込められているのですね。
日本語クイズは毎朝6時に更新しています。明日もぜひ遊びに来てください!(豊島オリカ)