ニキビ・肌荒れのループから脱出しよう!皮膚科医が教えるニキビの正しい治し方や洗顔方法

ニキビ肌を治したい!皮膚科医に聞いた肌荒れを治す方法


(c)Shutterstock.com

一度できると繰り返しやすく、治りづらいニキビ。ニキビや肌荒れの原因は人それぞれですが、間違ったケアが原因の場合も。皮膚科医に聞いたニキビの治し方や、肌荒れ時のスキンケア方法などをご紹介します!

【目次】
ニキビってどうしてできるの?
繰り返しやすいニキビや肌荒れを治すには?
ニキビ・肌荒れした時の正しい洗顔方法
逆にニキビや肌荒れを招くNG行為

 

ニキビはどうしてできる?

ニキビ
(c)Shutterstock.com

突如としてできたり、場所によっては繰り返しやすく治りづらい……思春期を過ぎ大人になってもニキビに悩まされる方も多いはず。そもそも、ニキビってどうしてできるの? まずはできる原因からおさらい!

ニキビができる原因は、皮脂の過剰分泌や乾燥によるもの

ニキビの多くは、皮脂の過剰分泌によるもの。皮脂の分泌量はおおよそ遺伝や体質などで決まっていますが、ケアのしすぎや乾燥が原因で皮脂が過剰に排出されることもあるので注意が必要です。さらに、皮脂が過剰に分泌されると角質層が厚くなります。ターンオーバーが正常に行われなかったり、過剰に分泌された皮脂が酸化されると、毛穴の出口を塞いでしまいます。ここで出口である通り道を塞いでしまうと、放出されるはずの皮脂が毛穴に溜まり炎症を起こしてしまいます。

★詳しくはこちらをチェック→肌荒れやニキビができる原因について医師に聞いてみた

繰り返しやすいニキビや肌荒れを治すには?

ニキビ
(c)Shutterstock.com

常にニキビができている状態の肌は、とても敏感。いつも以上に丁寧なスキンケアや規則正しいライフスタイルを意識して!

ニキビ肌を改善する方法①「正しいスキンケア」

ニキビや肌荒れを改善する第一歩はスキンケアから。自分の肌に合った正しいスキンケアができているか、ニキビができた今の肌はどのような状態なのか、確認しましょう。
自宅でできるケアとしては、まず保湿。皮脂が出るから保湿しなくていい、は大間違い! 自分の肌に合ったクレンジング剤を使いお湯ではなくぬるま湯で丁寧に洗い流し、しっかり保湿。
いつまで経ってもニキビや肌荒れが改善しないのであれば、ニキビ用のラインを使うのも手。ノンコメドジェニック処方は、ニキビの原因となる成分を徹底的排除してシンプルな処方になっているので安心です。敏感肌、ニキビ肌向けに抗炎症成分が混ざっているのもオススメ。

ニキビ肌を改善する方法②「バランスのいい食事」

肌に塗るものよりも、食事や睡眠など生活習慣の方がニキビには影響しやすいのをご存知でしたか? 実は、「スキンケアが肌に合っていないからニキビが出来てしまう」という場合より、ライフスタイルが原因の場合が多いのです。野菜やヨーグルトなどを食べて便秘を改善すると肌の調子がよくなるので、ニキビケアには腸活がマストです!

★医師に聞いた「ニキビに良い食べ物」甘いものはNG?コンビニでも買える?

ニキビ肌を改善する方法病院で正しい処置を受ける

何を塗っても、または何も塗らなくても、いつもニキビができているという状態であれば、皮膚科できちんと治療を受けましょう。ニキビの状態に合わせた治療薬を出してくれるので、その分治りが早くなることも。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医を取得した先生なら、正しいケアや最新の治療を行なっていることが多いので、探してみて。最近はニキビに効果的な美容医療も増えていますよ。

 

ニキビ・肌荒れした時の正しい洗顔方法

洗顔
(c)Shutterstock.com

ニキビや肌荒れを今以上に悪化させないためにも、正しい洗顔方法もチェックしましょう!

STEP①ファンデーションや日焼け止めが肌に残らないようにクレンジング

ファンデーションや日焼け止めが落ちきれず肌に残ってしまうと、毛穴が詰まりニキビの原因に。肌状態やその日のメイクに合ったクレンジング剤を使い、メイクをしっかりオフしましょう。

STEP②たっぷりの泡で汚れはしっかり落とす

大人ニキビの多くの場合、乾燥が原因。毛穴の黒ずみやくすみが気になるあまり、毛穴の奥までしっかり洗わなくちゃ、と一生懸命に洗うのは絶対NG。スクラブ剤や洗顔ブラシもあまりおすすめできません。ただし、汚れはしっかり落としたいので、泡がもっちりするくらい泡立てて、泡を手のひらで動かすように意識しましょう。

STEP③フェイスラインのすすぎ残しに注意!

フェイスラインや生え際ニキビができやすい方は、すすぎ残しにも注意。しっかりとすすぎ終えたら、保湿することを忘れないで!

 

逆にニキビや肌荒れを招くNG行為

ニキビ
(c)Shutterstock.com

治りが遅い、痕になってしまう、ニキビが治らない……それってもしかしたら間違ったセルフケアのせいかも? ニキビにやってしまいがちなグレーゾーンをチェックリストから確認しましょう。

NGケア①つぶす、膿を出す

ニキビができたら潰してしまう人がいますが、潰す行為は絶対NG! 治りを遅くしてしまうだけでなく、炎症が酷くなり、痕になりやすくなってしまいます。潰してしまいたくなる衝動はグッとこらえて、触らないようにしましょう!

NGケア②刺激を与える過剰なケア

肌荒れを治そうと、スクラブ剤や洗顔ブラシを使ったケアは絶対NG! スクラブ剤などの過剰な角質ケアは、ただ肌を痛めつけ、刺激になってしまうだけ。洗顔時は、しっかりと泡立てたたっぷり泡でやさしく洗うのがポイント。

NGケア③保湿不足

肌が乾燥状態にあると、肌を守ろうと角層が過剰に作られ毛穴が詰まり皮脂が溜まった白ニキビができます。そうすると、ニキビの原因であるアクネ菌が増え、赤ニキビや白ニキビが増えてきます。しっかり保湿することで、肌のターンオーバーが整うので、しっとりしたな、と思うくらい保湿はしっかりめに。

★絶対知っておきたいニキビの治し方!治りが遅くなるNG行為って?

教えてくれたのは……銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長

銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長

銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。数々のメディア、雑誌に引っ張りだこの美肌のスペシャリスト。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)など。

取材・文/齋藤奈々

 

★フェイスラインやおでこ…場所別ニキビができる仕組み

>CanCam.jp TOPにもどる