知っている言葉でも、漢字で書かれると読めないもの、あるいは、簡単な漢字で書かれているのに読めないもの、けっこうありますよね。
これまでの「意外と読めない」シリーズでは、「間髪をいれず」、「態々」、「健か」、「不束」、「挙って」、「松明」、「剃刀」、「団扇」といった、読めそうなのに読めない漢字を出題してきましたが、今回はちょっと変化球のこちら!
「々」や「〃」って、なんて呼び方?
「早々」「堂々」などで使われる「々」や「〃」などの繰り返しをあらわす文字。実はこちら、厳密にいうと意味が決まっていないので「漢字」ではなく「符号」なのですが、呼び方は決まっています。
小学校のころから使っているはずのものですが、実は意外と知らないかも…!?
というわけで、アンケートをとってみました。
正解率10%
正解率は10%でした!
わからない人が90%だったので、ちょっと難しすぎましたかね。
みなさんは、わかりましたか?
正解はこちら!
おどり字(躍字)
【おどり字】
同じ文字を繰り返して書く必要のある場合、二度目に書く文字(1字または2字以上)のかわりに用いる符号。繰り返し符号、反復符号ともいう。古くは畳字(じょうじ)、重点(かさねてん)などともよんだ。
現在では、(1)々(同の字点。漢字1字の繰り返し)、(2)〻(二の字点。(1)に同じ)、(3)ゝ ゞ(一つ点。仮名1字の繰り返し)、(4) (くの字点。仮名2字以上の繰り返し)、(5)〃(ノノ点。表や帳簿での文字・数字・語句の繰り返し)が用いられるが、実際には(1)と(5)が大部分で、その他はあまり使われなくなっている。
おどり字は、中国で古くから〻やゝが用いられており、わが国でもこれに倣い、やがて「仮名」にもその使用が及んだのである。
もと、漢字2字以上の反復には二つの形式があって、「幸甚幸甚」を「幸〻甚〻」または「幸甚〻〻」と書いた。これが「平仮名」と「片仮名」に及んで〻がゝとなり、さらに両形式における二つのゝが線で結ばれてできたのが、現在使われている。
[月本雅幸]“おどり字”, 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com, (参照 2018-04-16)
過去、色々な漢字&雑学クイズを出してきましたが、多々知らないことがありますよね。
これからも続々とクイズを出していく予定ですので益々お楽しみに!