■「姑息な手段」の意味は?やっぱりズルいイメージがありますよね…
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は意味を間違えて覚えていた……という経験、ありませんか?
そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが……。
今回は、そんなややこしい日本語に関するクイズを出題します。コチラ!
「姑息」って、意味を説明できる?
「姑息な手段」という言い方、聞いたことがありますよね。
それでは、次のどちらの意味が正しいか、選んでみてください!
1 「一時しのぎ」
2 「ひきょうな」
決まりましたか? では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
意味を確認してみましょう。
「姑息」の意味は……
1 「一時しのぎ」
でした!
「ズルいやり方」という意味合いの印象が強いので、これは驚きです。
文化庁が発表した、平成22年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の意味とされる「一時しのぎ」で使う人が15.0%
本来の意味ではない「ひきょうな」で使う人が70.9%
という結果が出ています。
間違って覚えている人の方がずっと多いのですね。
「姑息」の「姑」には「しばらく」、「息」には「休息」という意味合いがあり、「しばらく、ひと息をついて休む」というところから「一時しのぎ」という意味になったようです。
実際、その場しのぎで使われるのはズルい手段であったり、「小癪」という言葉と音が似ていたりすることから意味を間違えがちですが、語源を知っておけば本来の意味を忘れませんね。(薄井大輔)
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