生理1週間くらい前になると、なんだか急にイライラしたり、落ち込んだり、涙が出て止まらなかったり。恋人や周囲に当たってしまい後で猛烈に後悔……そんなことありませんか? それは、PMS(月経前症候群)という病気です。PMSは治せる病気。さて、『Oggi』1月号に、東京・高円寺の駅前で婦人科クリニックを開業している塚田訓子先生にPMSについてお話しを伺っているページを見つけましたので、ご紹介します。
Q.そもそも、PMSの原因ってなんですか?
A.あなたのせいではなく、女性ホルモンの仕業です。
実は、PMSの原因はまだはっきりしていませんが、生理前に起こる女性ホルモンの変動は要因のひとつです。ただし、PMS以外にもうつや甲状腺機能異常の病気が原因になっていることもあるので、気になったら婦人科に行き、きちんと診察を受けることが重要です。
Q.PMSによる不調には、どんなものがありますか?
A.人によってさまざまですが、心身ともに現れます。
特に多いのは、心の症状では、イライラ、落ち込み、涙が出て止まらないこと。これらが交互に来て仕事に支障をきたしてしまう……という方も。また、それに伴ってむくみ、吹き出物、腹痛、頭痛などの体の症状を訴える方が多いです。
Q.PMSのときにはどんなケアが必要ですか?
A.規則正しい生活が一番ですが、忙しい場合はせめて禁煙を。
1日3食バランスよく、睡眠をたっぷりとって、運動と入浴の時間もしっかりとるのが一番です。とはいえ、働く女性は忙しく、これらの時間をとることは難しい方がほとんど。無理なことはすすめませんが、イライラを誘発したり、悪影響ばかりの煙草は控えるのをおすすめします。
Q.食事はどう気をつけたらいいですか?
A.甘いものとカフェインを控え、炭水化物、ビタミン、ミネラルを。
甘いものとカフェインのとりすぎはイライラを助長します。チョコレートなどはどうしても欲しいときだけにして、ひと粒ずつの小分け品を買うようにすると吉。そして、ビタミン、ミネラルを多く含む緑黄色野菜や大豆、青魚はPMS症状を軽くするので積極的にとりましょう。また、極端な炭水化物の減らしすぎはよくないので、おにぎり1個でも食べたほうがイライラ防止になります。
また、低用量ピルや漢方薬などでも治療は軽くでき、1~3か月ほど飲むとよくなることがほとんどとのこと。月に一度は付き合っていくものですから、悩んでいる方はセルフケアやお薬の力で、ブルーにならずに過ごしていきましょう!(後藤香織)
(『Oggi』2014年1月号)
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