もうリバウンドしない!糖質制限ダイエットで上手にゆっくりやせるコツとは?
「今日朝から忙しくてごはんも食べられなくて、スムージーしか飲んでない。でもおかげでやせられるかも♪」なんて思ったこと、ありませんか?
いま話題の「糖質制限」ダイエット。“炭水化物=糖質=太る”という図式のもと、「食事から炭水化物だけを取りのぞく」という、“糖質オフ”でダイエットを考えているなら、ちょっと注意が必要です。そこで今回は糖質制限ダイエットを成功させるコツをご紹介します!
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糖質制限ダイエットの落とし穴
たしかに、あれこれカロリー計算しなくても「炭水化物を抜く」という点では手軽なダイエット法ですよね。
でも、主に炭水化物といった、糖質を含んだ物を食べないというものなので、結果的に、総カロリーがダウンしている→つまり、知らず知らずのうちにカロリー制限している状態。
だから、ある程度続けていると“やせる”けれど、“リバウンド”もしやすいんです。
実際に、ネオマーケティングが1,880名の女性に行った調査によると、「糖質オフ(制限)ダイエットを行ったことがある」と答えた方は、約6人に1人。意外にも少なめですが、糖質オフのダイエット経験者の約2人に1人がリバウンドし、「集中力がなくなった」「無気力になった」「イライラしやすくなった」などの体調不良を経験しています。
糖質制限ダイエットを成功させるポイント
では、美と健康のために、糖質を制限する方法は適していないのでしょうか?そんなことはありません。ポイントは、「血糖値の急上昇を防ぐ」こと!
日本人の健康づくりに最適な食のライフスタイルについて情報発信を行う「スローカロリー研究会」では、「糖質をオフするのではなく、ゆっくりと吸収される『スローカロリー』の考え方を取り入れる」という方法を提案。
スローカロリーってなに?
と、その前に、『スローカロリー』という言葉になじみのない人のほうが多いはず。
『スローカロリー』とは、糖質の選び方と摂り方に着目した考えで、その特徴は主に、この4つ。
<スローカロリーとは?>
- 小腸全体で、栄養素をゆっくりと消化吸収させること
- 食物繊維の多い献立で、糖質の量や質を吟味すること
- サラダなど野菜類を先に食べ、食事はよく噛むこと
- 規則正しく、バランスの摂れた食生活を心がけること
糖質は、量より質で選ぶ。そして、質で選び、どうやって毎日の食生活に取り入れるかを重要としています。
毎日の食生活でできる“糖質スローオン”5
この考えをもとに、いますぐできる『スローカロリー』実践方法(糖質スローオン)もご紹介します。
1.単純炭水化物より、複合炭水化物を
食事は、液体よりも固体を選ぶこと。しっかり噛んで食べられる物がベターです。
2.主食単品よりも、脂質やたんぱく質を組み合わせる
おにぎりや丼ぶり、菓子パン、麺のみの食事ではなく、主食+主菜や副菜も一緒に食べること。日本食の「一汁三菜」が理想です。
3.食事のときは、野菜など食物繊維から
血糖値の急上昇を防ける手軽な方法として“ベジタブルファースト(食事は野菜から)”があります。野菜を先に食べることで、糖の吸収が穏やかになるのです。ただし、糖質たっぷりのドレッシングなどをかけてしまっては無意味!
4.糖質の吸収を穏やかにする食品と一緒に
ヨーグルトや乳製品、酢などは、糖質の吸収を穏やかにしてくれます。食事の際の酢の物がベスト。ヨーグルトなどは、どうしても単品食品しか食べられないときのサポートにも。
5.空腹時には、スローカロリーの糖質を
甘い物がほしいとき、スローカロリー食品は重宝します。たとえば、砂糖から酵素転換して作られる糖の「パラチノース」でできたお菓子などや、カスピ海ヨーグルトは、糖の吸収を穏やかにするという報告も。
この5つに加え、食後の運動ができればパーフェクト!
もちろん、病気などで食事制限をマストとされている場合は、医師に相談が必要です。でも昔から、バランスのよい食事、そして適度な運動は健康な体づくりに欠かせないと言われていますが、まさにその考えこそが、糖質と上手につき合っていくコツなんです。
【まとめ】
世界一の健康長寿国と言われ、超高齢化時代に突入している日本。
「寿命が延びても、病気も増えた」というのは、ある種、加齢の宿命ではありますが、目先のことだけでなく、5年後、10年後の自分のために、“糖質オフ<糖質スローオン”で、食事を楽しみながら、健康な体づくりをしていきましょう!(さとうのりこ)