【ぼる塾連載vol.189】あんりが「このために鹿児島にきた!」と言うほど溺愛する、ご当地グルメとは?

 

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今回は、あんりさんのターン!
前回に引き続き、鹿児島グルメ旅をレポしてくれています♡
あまりのおいしさに夢中になって、みんな無言になってしまう絶品餅とは…?

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「楽しい時間って短く感じるわ」by 田辺さん

CanCamをご覧の皆さま、ごきげんよう。
休みがないと頑張れない人、休みをとってしまうと頑張れない人、それぞれ居ると思いますが、皆さまはどちらでしょうか。
私は休みをまあまあ取って、まあまあ頑張る人です。

今年の2月もまあまあの休みをいただいて、鹿児島に旅行に行って参りました。

メンバーはヨネダ2000の愛ちゃん、シンクロニシティのよしおかちゃん、バチョフ。

旅行メンバーと、桜島をバックに撮った一枚♪

前回の記事に1日目の昼食後のおやつまで書かせていただいたので、今回は1日目の夕飯から。

天文館にある『吾愛人(わかな)』という居酒屋に行きました。
ここは田辺さんとはるちゃんがおすすめしてくれたお店。
仕事で鹿児島に泊まりで来て、私が体調を崩して夕飯に行けなかったときに、田辺さんとはるちゃんが行ってお店の料理が最高においしかったらしい。

愛ちゃん「特におすすめとか言ってました?」

私「とんかつとおでんだって」

よしおかちゃん「なんか絵本のタイトルみたいで素敵ですね」

そんなことを言うあなただって素敵ですよ。

バチョフ「さつま揚げも食べたいですね。さっき食べ歩きしたばっかですけど!」

心の中のミルクボーイさんが言う。
さつま揚げなんてなんぼあってもいいですからね。

とんかつ、おでん、さつま揚げ、きびなごの刺身。
テーブルに並んだメニューたちは鹿児島を背負って誇らしげな表情をしている。

吾愛人のとんかつと、みそおでん!

鹿児島のとんかつって、お肉自体の甘みが深くて最高。
おでんも味がしみしみで泣きそうになるおいしさ、さつま揚げもふっくらで香ばしい焼き目とのバランスが素晴らしく、きびなごの刺身と九州の甘い醤油の相性は優勝レベル。
鹿児島、吾愛人、恐るべし。

2日目の朝。
私はこれのために鹿児島に来たと言ってもいい。

『平田屋』のぢゃんぼ餅。
おもちに甘じょっぱいタレをかけた最高傑作。

こだわりいっぱい。歴史のあるぢゃんぼ餅

初めて鹿児島に来たとき、ロケで色んなものを食べた後に平田屋のぢゃんぼ餅に出合って、10個入りをペロリと完食した。

バチョフ「これが噂の…!!」

よしおかちゃん「なんだか輝いてる!!」

愛ちゃん「楽しみ!!」

私「これを知ってしまったら、もう鹿児島に来てぢゃんぼ餅を食べずに帰れない体になるからね。覚悟はいいね?」

後輩3人はゆっくり頷き、ぢゃんぼ餅を頬張る。

「「「ひゃあ〜うまーい!!!!」」」

悲鳴にも似た歓声があがり、私も初めて食べたときはそうだったよと先輩ぶる。

柔らかいお餅に焼き目の香ばしさとタレの甘みと塩気。
ひと口食べただけで身体中が温まるような安心感のある味。

私たちは会話もせず、ただただ夢中でぢゃんぼ餅を完食した。

食べると無言になるのは、カニだけじゃない。
ぢゃんぼ餅も温かいうちに、そして食べる手を止められない為、会話は不可能だ。

鹿児島には、まだまだ行かなければいけないお店がある。

『ベーカリーハコス』。
こちらも前にロケで行かせていただいたお店。
ここはジブリに出てきそうな外観で、ジブリに出てきそうな素敵なご夫婦が経営しているパン屋さん。

ロケで食べて感動したのは、いちじくパン。
ハードパンにいちじくの果肉が練り込まれていて、表面のハードな生地と中のもっちりな生地のバランスが絶妙。
私は普段ハードパンをあまり食べないけど、ハードパンに馴染みがない人でも食べやすく、ハードパン好きの人にも物足りなさがない。

ご夫婦の笑顔に迎えられ、パンを購入して車に戻る。

「さっき、ぢゃんぼ餅を食べたばかりだから」なんていうのは、私たちには通用しない。
車の中でも食べやすいようにカットしてくれたいちじくパンに欲望のままかじりつく。

よしおかちゃん「えー!なにこの素敵な食感!」

愛ちゃん「いちじくの甘酸っぱさ最高!」

バチョフ「今まで食べたハードパンでいちばん食べやすい!」

自分の思い出に残っていたものが誰かの思い出にも加わることがこんなに幸せだなんて。

そんな幸せと満腹を抱き締めながら、私たちは霧島神宮に向かった。

霧島神宮までは、1時間以上のドライブ。
人間って1時間もあれば、しっかりお腹が空くんですね。

ぢゃんぼ餅やいちじくパンは朝食、次は昼食探し。

愛ちゃん「調べていたら気になるお店を見つけたので、そこに行ってみてもいいですか?」

向かったのは、霧島神宮近くにある『ヒカリキッチン』というお店。
駐車場からお店までは自然に溢れた道をしばらく歩く。
すると、秘密基地みたいな場所にお店がある。
歩いたのは数分なのに、なんだか冒険をした気分だ。

古民家のような外観のお店に入り、これまた素敵なご夫婦に迎えられる。
ストーブの上にやかん、テーブルの下には気遣いのブランケット、日替わりのランチメニューは手書きで黒板に書かれている。
このお店のすべてが温かい。

私は牛テールスープのランチを頼んだ。
小鉢のおかずが何品かついていて、スープに入った牛テールはこれでもかと言うほどでかい。
見た目は攻撃的なのに味は優しい。

胃袋にこれでもかと贅沢をさせて、私たちは霧島神宮に向かう。

果たして、夜ごはんまで胃袋を休めることはできるのか!?(あんり)

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お楽しみに★

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文/あんり(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子