「かかしい」じゃないよ。「禍禍しい」何て読むか知ってる?

複雑な漢字ではないにも関わらず、読めない日本語は意外とたくさんあります。たとえば「番える」「遍く」などは、知っている漢字なのに読めない…という人も多いはず。
そんな「読めそうで読めない」日本語シリーズから、本日みなさんに挑戦していただくお題はこちら!


禍禍しい」。
「禍」という漢字は、「コロナ禍」という言葉にも使われているので馴染みがありますよね。音読みで「カ」と読みますが、今回の答えは「かかしい」ではありません!

■ここでヒント

まずは言葉の意味を確認しましょう。小学館デジタル大辞泉によると「禍禍しい」の意味は次のとおり。

1 悪いことが起こりそうである。不吉である。
2 いまいましい。好ましくない。
3 いかにももっともらしい。

一般的に「悪いことが起こりそう。不吉である」の意味で使われることが多いとされます。例文をつくるなら、「最近のニュースは禍禍しい出来事で溢れている」「禍禍しい雰囲気の夜道を歩くとき、背筋が凍った」という感じ。不吉、忌まわしい、縁起の悪いなどが類義語として挙げられます。

そんな「禍禍しい」は、ひらがなで書くと「ま○○○しい」。送り仮名を含めて6文字です。意味を強めるために同じ読み方が繰り返される「畳語」の仲間であり、「禍々しい」と書くこともあります。

さて、言葉の意味が分かったところで…正解を見ていきましょう。

■正解はこちら!

「禍禍しい」の読み方、正解は「まがまがしい」でした。
「禍」という漢字自体に“災い”や“不幸せ”という意味があるのですが、「禍禍しい」の意味もこれと類似していますよね。ビジネスシーンではあまり使うことがないですが、小説や新聞など読み物に出てきたときにサラッと読めるよう、ぜひ覚えてみてください♪

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(Mai)

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