小説や新聞などを読んでいると、「なんて読むんだ…?」というような読めない漢字に出会うことがありますよね。たとえば、「逼る」「窄む」「直隠し」などは漢字表記では読めない人が多いものの、読み方を聞けば知っているような、おなじみの日本語です。
本日はそんな「読めそうで読めない日本語」から、こちらのクイズを出題!
「票」+「風」=「飄飄」。
小説などでだびたび出てくることがあり、日常会話で耳にすることもあるでしょう。みなさん音で聞けば知っているはずです。いったい何と読む?
■ここでヒント!
まずは言葉の意味を確認してみましょう。小学館デジタル大辞泉によると「飄飄」の意味は次のとおり。
1 風の吹くさまや、その音を表す語。
「耳元で風が―と鳴り続けた」2 風に吹かれてひるがえるさま。
「風に揉まれる煙の如く―と舞いながら」3 足元がふらついているさま。また、目的もなくふらふらと行くさま。
「船は流れのまにまに―と軽く行くのである」4 考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま。
「前ぶれもなく―と現れる」「―たる風貌」
「風」という字が入っているように「風が吹く音・様子」を表現する言葉であり、また「足元がふらついた様子」や「目的もなくふらふらと行く様子」としても使われます。さらに、日常会話では「考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのない様子」という意味で「飄飄とした人」のように使うことが多いでしょう。
意味を強めるために同じ読み方が繰り返される「畳語」の仲間であり、「飄々」と書くこともあります。ちなみにひらがなで書くと「○○○○○○」6文字。
言葉の意味から「これかも!」と、推理することができましたか? それでは正解発表に参りましょう。
■正解は…こちら!
「飄飄」の読み方、正解は「ひょうひょう」でした。
ヒントにある「考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのない様子」という意味に関しては、「周りに動じずに、堂々としている人」というポジティブな意味として使われることが多いですが、一方で「何を考えているのか分からず、勝手なふるまいをする人」というネガティブな意味として使われる場合もあります。人に対して使う際には、相手の受け止めかたによっては嫌味のように聞こえてしまうことがあるので、気を付けたいものです。
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(Mai)
▼シンプルなのに読めない。「区区」って…なんて読むの?