普段なにげなく使っている言葉でも、漢字表記になると急に読めなくなってしまうことがあります。たとえば、「芥箱」「鰒」「小忠実」など。これらは、音で聞けば誰もが知っている言葉なのに、漢字だとなかなか読めませんよね。
そんな「知っているのに読めない日本語」クイズから、本日のお題はこちら。
「蘞い」。
こちらの漢字、なんと読むか分かりますか？ ちなみに「やぶい」ではありません。こちらも音で聞けば「あ、知ってる」と思うような日本語なのですが……いったい何と読むのでしょうか？
■ここでヒント！
読み方を推理するために、ヒントとして言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「蘞い」の意味は次のとおりです。
1 あくが強くて、いがらっぽい感じがする。えがらっぽい。
2 俗に、むごたらしいさま。また、どぎついさま。
3 我が強くて思いやりのないさま。きつい。
わりとどの意味でもよく使われているので、意味を見てピンと来た人もいるかもしれませんね。会話や文章では、「この山菜はアクが強くて蘞い（＝いがらっぽい）」「あの映画は結構蘞い（＝どぎつい）描写がある」といったように使われます。
ちなみに、「蘞い」をひらがなで書くと「○○い」の3文字です。
さて、そんな「蘞い」の読み方は？ この辺りで正解を見てみましょう。
■正解は……こちら！
「蘞い」の読み方、正解は「えぐい」でした。（「えごい」と読むこともあります）
日常会話でもたまに登場する「えぐい」という言葉は、漢字表記だと「蘞い」もしくは「醶い」と書きます。どちらもなかなかの難読漢字ですね。
CanCam.jpでは、毎朝6時に日本語クイズを更新中です。1分で読めちゃうから休憩のおともにもぴったり！ 他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。
（豊島オリカ）
