「俟つ」って読める?別の漢字ならすぐ読める、絶対知ってる日本語です

よく知っている日本語でも、変わった漢字表記だとなかなか読めないことがあります。たとえば、「靭やか」「塗す」「醶い」などは、音で聞けば誰もが知っている日本語なのに、漢字ではパッと読めないことが多いでしょう。
そんな「知っているのに読めない日本語」クイズから、本日のお題はこちら!

「俟つ」
こちら漢字、パッと見は「埃(ほこり)」に似ていますが、よく見るとちょっと違います。もちろん読み方も「ほこりつ」ではなく、音で聞けばみんなが知っている日本語です。いったい何と読むのでしょうか?

■ここでヒント!

読み方を推理するために、ヒントとして言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「俟つ」の意味は次のとおりです。

・それを頼りにしてまかせる。望みを託する。期待する。「良識に―・つ」「手腕に―・つ」
・…するまでもない。その必要がない。「言を―・たない」

さらに、(漢字表記は異なりますが)同じ読み方の日本語として、次のような意味の言葉があります。

・物事・人・時が来るのを予期し、願い望みながら、それまでの時間を過ごす。また、用意して備える。「回復を―・つ」「駅で友だちを―・つ」

ちなみに、読み方をひらがなで書くと「○つ」の2文字です。……なんとなくイメージできましたか? では、このあたりで正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!

「俟つ」の読み方、正解は「まつ」でした!
「まつ」の漢字表記としては「待つ」が一般的ですね。「待つ」という日本語にはさまざまな意味があるのですが、その中のいくつかについては「俟つ」という漢字で書き表すことがあるんです。
古い小説などを読んでいるとたまに出てくる表記なので、もし出会ったら「まつ」と読んでみてくださいね。

CanCam.jpでは、毎朝6時に日本語クイズを更新中です。明日の出題もお楽しみに♪
(豊島オリカ)

★他にもチャレンジしてみる? 漢字クイズ 記事一覧はコチラ