毛髪診断士や美容師、ヘア&メイクなど髪のプロ直伝!美髪に導く「髪のケア方法」を、落とすケア・保湿ケア・ドライケアに分けてQ&A形式でご紹介します。美髪の人が実践するヘアケア習慣や愛用品、最新のヘアケアアイテムもチェックして、誰もが憧れるサラツヤ髪をゲットしちゃいましょう♡
Contents
【ヘアケアSTEP1】落とすケアQ&A
ヘアケアの疑問について教えてくれたのは…
Q.日によってシャンプー・トリートメントは変えたほうがいい?
A.基本は変えなくて大丈夫!カラー後は変えてみて
「頻繁に変える必要はないですが、普段髪の保湿に特化したシャンプーを使っている人は、たまに頭皮をクレンジングするものを取り入れてあげるのが理想です」(和久井さん)
「カラー後1週間はダメージケアに特化したものや、カラーキープを助けるものを使うと色持ちもアップします」(MANAEさん)
Q.そもそも毎日髪を洗うべき?
A.できたら毎日洗いたい
「毎日洗わなくても大丈夫ですが、頭皮は顔の毛穴よりサイズが大きく、部位によってはTゾーンの3倍皮脂が出ている箇所も。皮脂をそのままにしておくと酸化して頭皮環境を悪化させてしまうので、頭皮の健康のためにもできたら毎日洗うのが望ましいです」(伊熊さん)
Q.シャンプーパックすると髪にいい?
A.ケア効果のあるシャンプーならいいかも
「髪にとっていい成分が入っているシャンプーならいいかもしれませんが、洗浄力が強すぎるものでパックしてしまうと、かえって髪に悪影響が。それよりもトリートメントやヘアパックでしっかり保湿する時間を作ったほうが、きれいな髪に近づきますよ!」(Kanakoさん)
Q.シャンプー前にトリートメントをするとサラサラになる?
A.正直効果はあまりない…
「シャンプー前にトリートメントを使っても、トリートメントの効果は高まりません! スタイリング剤をつけている場合、トリートメントを先に塗ると乳化して落としやすくなるということがあるかもしれませんが、結局そのあとシャンプーで洗ってしまうので、あまり意味はないかも」(和久井さん)
Q.頭皮クレンジングはどのくらいのペースで使えばいい?
A.夏は1週間に1回、冬は10日に1回を目安に
「落としきれない酸化した皮脂などで頭皮に汚れが蓄積していくので、クレンジングはぜひ取り入れてほしい! 皮脂がより多く出る夏は週に1回、汗・皮脂が出にくく乾燥する冬は10日から2週間くらいのペースで使うのがおすすめです」(伊熊さん)
Q.髪を洗えないときさっぱりさせる方法は?
「濡らしたタオルで頭皮を拭き取り、ドライヤーで乾かすとスッキリするはず! 湿ったままはダメージにつながるので、できたらドライして」(和久井さん)
「ベタつく頭皮をサラッとさせてくれる、ドライシャンプーを取り入れるのが手軽です!」(MANAEさん)
Q.シャンプーの泡立ちが悪いときはどうしたらいい?
A.シャンプー前のブラッシングと予洗いをしっかり!
「シャンプーの泡立ちが悪くなる原因は、予洗いが不充分で水分が足りていないか、シャンプーの量が少ないかのどちらか。髪を洗う前にまずしっかりブラッシングをして髪の絡まりをほどき、たっぷりのお湯で流して。シャンプーはショートなら1プッシュ、ロングなら2プッシュが適量です」(Kanakoさん)
Q. 髪が傷みにくい洗い方はありますか?
A.頭皮をもみ込むように!髪の毛は擦らないで
「まずシャンプーとは、頭皮を洗うもの。毛髪までしっかり洗おうとしなくて大丈夫! 頭皮を指の腹でもみ込むように洗い、そのまま毛先に向かって指を抜くようにしてみて。頭皮をしっかり洗えて、ダメージにつながる髪の摩擦は最小限に抑えられます」(伊熊さん)
「スタイリング剤はしっかり予洗いすれば大体は落ちます。髪の毛ではなく頭皮を洗うイメージで!」(Kanakoさん)
★髪の正しい洗い方
Q.湯船で温まってからのほうが汚れは落ちる?
A.あるかもしれない…!
「湯船で温まると血流がよくなるので、汚れが落ちやすい頭皮環境にはなります。でも、それよりも大切にしたいのは、シャンプー前の予洗い。頭皮と髪が充分に水分を含むことで泡立ちもよくなり汚れが落とせるので、温まることよりも優先してほしい!」(伊熊さん)
Q.シャンプーするときはケンザンやブラシを使ったほうがいい?
A.指の腹で洗うだけでも汚れは落ちます!
「そもそもケンザンは頭皮のマッサージをするもの。シャンプーブラシはありますが、ガシガシ洗ってしまうと頭皮を傷つけてしまう可能性もあるので、指の腹で洗うのがいちばん優しく効果的。指で洗ってしっかり流すだけでも基本的には汚れはちゃんと落ちるので、無理にツールを使わなくてもOKです」(和久井さん)
【ヘアケアSTEP2】保湿ケアQ&A
Q.コンディショナーとトリートメントの違いってなんですか?
A.コンディショナーは表面のコーティング。トリートメントは内部補修するもの
「基本的にコンディショナーは、髪の表面をなめらかに整えて指どおりをよくするもので、トリートメントは髪の内部に栄養を与えて補修する効果が。最近はどちらも同じような成分が配合されているので、大きな違いはありません」(伊熊さん)
★正しいトリートメントのやり方
コームにはこれがおすすめ!
頭皮にフィットするなだらかなアーチ型。持ち手が太くしっかり握れる設計で、濡れた手でもすべらずに使いやすい!
Q.コンディショナーと、ヘアパックやトリートメントをW使いするといい?
A.効果は高まるけど、ヘアパックとトリートメントはどちらかでOK
「デイリー使いできる軽めのコンディショナーのあと、ヘアパックやトリートメントを週に1、2回取り入れると効果的です。ヘアパックとトリートメントはどちらも集中ケアなので、そのW使いは乾かしづらくなったりベタついたりする原因に。避けるのがベター」(MANAEさん)
Q.インバストリートメントをより効果的に使う方法は?
A.つける前にタオルドライ、つけたあとにコーミング
「髪に水分が残りすぎているとトリートメントが浸透しにくいので、軽くタオルドライするとGOOD」(MANAEさん)
「塗布したら目のあらいコームでとかし、1〜2分置くと成分が浸透します。コームがない人は毛束をねじるだけでも、トリートメントが全体に行き渡りますよ」(Kanakoさん)
Q.頭皮用ローションって使ったほうがいい?
A.ぜひ取り入れて! 顔と同じように保湿しよう
「頭皮も皮膚の一部。顔と同じように保湿をすることで、乾燥が原因のフケを抑えられたり、皮脂と水分のバランスが整って健康な髪が生えてきます。タオルドライ後頭皮に直接つけ、軽くマッサージして」(伊熊さん)
★おすすめ頭皮用ローション
さっぱりしたローションがベタつかずに頭皮に浸透し、ふんわりとした髪へ。
イモーテルのオイルが頭皮のハリ・キメを整え、バリア機能を高める。
Q.コンディショナーやトリートメントを流すとき、ちょっとしっとり残るくらいがいい?
A.ぬめりがなくなるまで流して!
「洗い流すタイプのトリートメントは髪に残っている状態にしても、効果を発揮しません! むしろ頭皮に悪影響を与えてしまい、フケやかゆみの原因になることも。髪がきしまない程度に、ぬめりがなくなるまでしっかり流しましょう」(Kanakoさん)
【ヘアケアSTEP3】ドライケアQ&A
Q.ドライ前のトリートメントをつけるタイミングって?
A.タオルドライ後、すぐつけてすぐ乾かす!
「タオルで水気を拭き取ったら、すぐに毛先からトリートメントをつけてブラッシングでなじませて。アウトバストリートメントはインバストリートメントと同じように放置しても、効果は高まりません! 塗布してすぐに乾かすのが理想です」(MANAEさん)
Q.完全に乾かすと髪がパサつく気がする。ちょっと湿っててもいい?
A.湿ったままはダメージの原因に!完全に乾かして
「湿ったままだと頭皮は常在菌のバランスがくずれ、髪もキューティクルが開いたまま大切な内部成分が流出してしまうので、しっかり乾かそう! ドライ前のトリートメントで髪表面のコーティングも忘れずに」(伊熊さん)
Q.素早く髪を傷めずにドライする方法って?
A.タオルドライはマスト! 後頭部から乾かすのも手
「まず乾かす前のタオルドライが重要! なるべく髪に水分がない状態でドライヤーを使うと、温風を当てる時間も短くなるので、ダメージの軽減につながります」(和久井さん)
「毛を乾かそうとするのではなく、頭皮をドライするイメージで。後頭部は特に乾きにくいので、最初に乾かすと素早くドライできますよ」(伊熊さん)
★正しいタオルドライのやり方
吸水タオルを使えばもっと時短
Q.自分でブローするのが難しい! 簡単な方法はありますか?
A.手で引っ張りながら乾かすだけでも◎。ブラシ付きドライヤーもおすすめ
「全体をある程度乾かしたらうねりが気になる部分を手ぐしで少し引っ張り、ピンとした状態で温風を当てると、ブラシでのばしたような仕上がりが簡単に!」(Kanakoさん)
「ブラシ付きのドライヤーはプロがブローしたようなツヤが手に入るので、持っておくと便利ですよ」(和久井さん)
★おすすめブラシ付きドライヤー
スタイリングをしながら髪の内部まで水分補給。
Q.ドライしていると毛先が絡まっちゃう…。解決策はありますか?
A.いろんな方向から風を当てない! 規則的にを意識して
「ドライ前にブラッシングをして事前に絡まりをほどくのがポイント。やみくもにいろんな方向から風を当ててしまうと絡まるので、例えば前から、後ろから、上から下くらいに規則的に乾かすと絡まりづらく、仕上がりもきれい!」(Kanakoさん)
★毛先が絡まらないドライのやり方
Q.髪にボリュームをもたせるためのテクニックはありますか?
A.ハチ上に横から風を当てて
「ペタンとしてしまいがちな頭頂部をふんわりさせるには、ハチ上の髪を反対側に流し、横から風を当ててみて。根元が自然に立ち上がり、ふわっと仕上がりますよ」(MANAEさん)
これって私だけ?ニッチな【お悩み解決】Q&A
Q.そもそも髪をきれいにのばすためにすることって?
A.規則正しい生活が髪に栄養を届けます!
「基本的なことですが、髪をのばすのにも原料が必要です。栄養のある食事としっかりした睡眠、適度な運動が頭皮を健康にし、イキイキとした髪を作ります」(伊熊さん)
Q.頭皮のほぐし方って?
A.首周り→後頭部→側頭部→前頭部の順に
「いきなり頭頂部からマッサージするのではなく、首周りからほぐすと血流がよくなります。特に後頭部をじっくりほぐすと頭皮全体がやわらかく」(和久井さん)
Q.シャンプーのとき髪が大量に抜けます…
A.1日に100本まで抜けるのは普通です!
「1日に100本くらい抜けるのは正常なので安心して。頭皮に赤みが出ていたり、局所的にごっそり抜けていたりしたら、皮膚科に行ってみましょう」(伊熊さん)
Q.縮毛矯正してもすぐにくせが出ちゃいます
A.担当の美容師を変えてみるのも手!
「一度かけた部分が戻ってしまうのは薬剤選定や技術の問題なので、美容師を変えてみても。約3か月おきに髪がのびた分の根本のリタッチは必要です」(MANAEさん)
Q.カラーを長く保たせる方法はありますか?
A.施術後1週間が勝負! ホームケアに力を入れて
「カラーしたての髪は繊細でダメージを受けやすいので、いつも以上に基本のケアに注力して。カラーが落ちてきたらカラーシャンプーを取り入れて」(Kanakoさん)
Q.毛先が傷みやすいのはなぜですか?
A.毛先は生まれ変わらない細胞だから!
「髪は1か月に約1cm伸びると言われていて、毛先は数年前に生えてきたもの。髪はターンオーバーせず劣化していくので、毛先は特に傷みやすいんです」(伊熊さん)
Q.夕方には髪がパサついちゃう。潤いを持続させるには?
A.揮発しないオイルかバームがおすすめ
「揮発してしまうオイルは時間が経つと潤いが損なわれ、パサついて見えてしまいます。ホホバオイルなどの非揮発性オイルか、バームを使ってみて」(Kanakoさん)
Q.ブラシってこだわったほうがいいの?
A.用途によって変えられるとベスト!
「髪を乾かすときは通気性のいいウェットブラシ、普段のブラッシングは頭皮に優しいパドルブラシなど、用途によって使い分けるとより美髪に近付く!」(伊熊さん)
Q.サロン専売品とドラッグストアにあるもの、どう違う?
A.配合されている成分の種類が違います!
「サロン専売品もドラッグストアで買えるものも同じ構成でできていますが、配合する成分の種類やレシピが違うので、価格や取り扱う場所が異なります」(伊熊さん)
美髪の人が実践するヘアケア習慣&愛用品
3種のブラシを使い分け!
教えてくれたのは…ヘア&メイク河嶋 希さん
「ピンの先に丸い粒々が付いている頭皮マッサージ用ブラシ(写真上)、2種の異なる毛質が使われている髪の艶出し用ブラシ(写真中央)、分け目を整えるのに使う目の細かいコーム(写真下)の3種を使い、頭皮マッサージからスタイリングまで毎日行っています。日々のヘアケアはもちろん、頭皮ケアに力を入れたり、ブラシにこだわったりすることで、髪色をハイトーンにしてからもキレイな状態を保てていると思います」(河嶋さん)
■その他の差がつくアイテム
サロン発想で頭皮と髪をケア。
髪と頭皮に優しい処方で、きちんとオフ。
ブラシを使い分けることで美髪を保つことができるそう。さっそく取り入れてみて♡
10日に1回、オイルパック
教えてくれたのは…美容家 岡本静香さん
「オーガニックのオイルを頭皮から毛先になじませて、入浴。20分後に洗い流すケアを、10日に1回のペースで行っています。シャンプーは基本的に頭皮を洗うものと考えていて、毛先には泡をさらっとすべらせるくらい。その洗い方をしたいので落ちにくいワックスはスタイリングに使いません。続けるうちに強かった髪のクセがだいぶ落ち着き、頭皮のかゆみとは無縁に!」(岡本さん)
■その他の差がつくアイテム
頭皮の潤いを守りながら心地よく洗い、うねりやクセが気になる髪も、毛先まで素直にまとまるように。上品なフローラルウッディの香り。
洗い流すだけでなく、パックをすることで髪のお悩みを改善できたようです! 気になる方は試してみて。
入浴前にブラッシング
教えてくれたのは…uka広尾店・ヘアスタイリスト 佐藤由衣さん
「髪と頭皮についた汚れをきちんと落とさない限り、頭皮トラブルは解消されず、ダメージを受けにくい健康的な髪も生えにくくなります。また、後に使うトリートメントのなじみが悪くなり、髪も傷みがちに。それを防ぐために、私はいつも入浴前の乾いた髪と頭皮を入念にブラッシングします。すると、髪はもちろん、頭皮の毛穴に詰まった汚れも落ちやすくなりすっきり洗えるように。25歳から続けていて、髪質も変わりました!」(佐藤さん)
入浴前のブラッシング、このひと手間が美髪を保つ近道に。ぜひ取り入れてみて♡
【最新】おすすめヘアケアアイテム12選
【シャンプー・トリートメント】うねり・パサつきケアにおすすめ
マヌカハニー成分を配合し、はちみつの保水力で髪の内部に潤いを届ける。
【シャンプー・トリートメント】ダメージケアにおすすめ
シカの再生効果で髪を補修。
【シャンプー・トリートメント】保湿ケアにおすすめ
100%精油のシトラスフローラルの香り。植物由来成分で髪をなめらかに。
【シャンプー・トリートメント】頭皮ケアにおすすめ
ダメージを受けた頭皮を栄養たっぷりの成分で健康な状態へ導く。
【インバストリートメント】まとまり感が欲しい人におすすめ
健康な髪に必要な“シスチン”を配合。
【インバストリートメント】保湿ケアにおすすめ
ミネラルを含むクレイが髪に潤いを与える。
【インバストリートメント】ツヤが欲しい人におすすめ
カラー後のダメージを防ぐ水トリートメント。
【アウトバストリートメント】ダメージケアにおすすめ
絡まりを抑えてサラサラに導くオイル。
【アウトバストリートメント】髪をやわらかくしたい人におすすめ
硬くなった髪をやわらかくするミルク。
【アウトバストリートメント】サラサラにしたい人におすすめ
オイルと水分をバランスよく配合したミスト。
【ドライヤー】素早く乾いてきれいな仕上がりを実現
髪に最適な温度を自動で作り出し、オーバードライを防ぐ。
【ドライヤー】温度と風量をカスタマイズして理想のスタイルに
5段階の温度と3段階の風量設定を使い分け、なりたいスタイルに。
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※ご紹介した内容は2024年2月22日現在のものです。時期によっては、お取扱いが終了している商品もございます。
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