ヘアオイルの「裏」見たことある?ヘアケアのプロが語る、絶対知ってほしいヘアオイル活用法

人の印象を大きく左右する「髪」。毎日お手入れをして、セットをして…と、何かとやることが多い部分ですが、そんなときに欠かせないのが「ヘアオイル」。髪にうるおいやツヤを与えるトリートメント的な存在として、そして理想の質感を出してくれるスタイリング剤として不可欠な存在ですが、あなたはそんなヘアオイル、使いこなせていますか?

意外と知らないけれど、知ったらきっと役に立つ知識の数々を、「ロレッタ」「ハニーチェ」など、人気ヘアケアシリーズを多数手がけるb-exで新製品開発に携わる、ヘアケアのプロにうかがいました。

 

お話をうかがったのは…
b-ex R&D部 プロダクトアセスメント マネージャー
堀江薫さん

ヘアケア商品など、新製品開発の製品評価を行う部署にて責任者を務め、ヘアケアについて深い知識を持っている。

このオイル、トリートメント? それともスタイリング剤? 見分け方 

Q.「ヘアオイル」には、髪をキレイにするトリートメントに近いものと、スタイリング剤に近いものがある気がしますが、どのオイルがどっち向きなど見分ける方法はありますか?

A.厳密には分かれていませんが、シリコン系はトリートメントに、植物由来オイルはスタイリングにおすすめです

(c)Shutterstock.com

もともと、傷んだ毛先の絡まりを防止する「枝毛コート」としてヘアオイルは登場しました。
どんどんヘアオイルアイテムが増えるにつれて用途が細分化され、今では「アウトバストリートメント」と呼ばれる洗い流さないトリートメントの意味合いが強いものと、「スタイリング剤」の意味合いの強いものの両方があります。

メーカーの意見としては、大きく分けると「成分」がポイントです。「どちらがいい」というわけではないので、今の髪の状態やなりたいスタイルで使い分けるのがおすすめです。

シリコン系のオイル:ジメチコンなどが含まれている

揮発して軽くなり、さらさらとした質感になりやすい「シリコン系のオイル」は、お風呂の後のヘアケアとして使う、アウトバストリートメントとして売り出されていることが多いです。

植物由来オイル:アルガンオイルや、アボカドやひまわり、マカデミアナッツなどのオイルが含まれている

一方で「植物由来のオイル」は、髪に重めに残るため、スタイルをキープするのに向いています。植物由来オイルの中でも重めの質感のものは、ドライヤー前に使うと髪が束になってベタついた印象や乾きづらさの原因になるので注意しましょう。

とはいえ最近では、「質感が重すぎない、どちらの用途としても使いやすいもの」が増えてきていますが、もし気になるようであれば、商品のwebサイトを見ると、ものによってはどちらの使い方を推奨しているのか書かれている場合があるので、まずはそちらをチェックしてみてください。

 

オイルでキレイな髪に♡効果的に使う方法

Q.オイルを効果的に使うには、どのタイミングで使えばいいですか?

A.商品の裏を見て!

基本的にはメーカーが推奨している使用方法を見るのがいちばんです。
そして実は…「パッケージの裏側」を見てみてください。限られた文字数の中に、メーカーは使い方をぎゅぎゅっと詰め込んでいます。

たとえば、b-exの代表選手「ロレッタ」や「mm(ミリ)」のヘアオイル。パッケージの表面はもちろんこんな感じで可愛いのですが…

裏面を見てみましょう。

商品名の下に「タオルドライ後、適量を手のひらでのばし、毛先を中心に髪全体になじませ、乾かします ※よく振ってからお使いください」

→つまり、ドライヤー前推奨のアイテムです!

上のほうの目立つところに「適量を手のひらでのばし、毛先を中心に髪中心になじませます」

→基本的に、先ほどのように、ドライヤー前推奨といった意味のことが書かれているオイル以外は、ドライヤー後に使うほうがベターです!

*ただ、これもスタイルや質感の好みによって変わってきます。例えば、先ほど説明した「シリコン系」のオイルは、ドライヤーで熱を加えると多少軽くなるため、ナチュラルな手ざわりが好みならドライヤー前、しっとり感が欲しいならドライヤー後がおすすめ。


もし使い方に迷ったら、「お客様相談室」などのメーカー問い合わせ先に連絡してみるのもひとつの手。しっかりと返事が来るはずです。

また、何度も通っている美容師さんがいるならば、あなたの髪質や傷み具合、カラーの頻度などを把握しているはずなので、一度何をどのタイミングで使うのがおすすめか相談してみましょう。


アイテムをしっかりと知り尽くせば、さらにオイルはあなたの理想のスタイルを作る味方になってくれること間違いなし。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

構成/後藤香織