友達を作りにくい。大人になってからの友達と学生時代の友達はココが違う
友達がほしいと思っても、自然な出会いが減ってしまったり、そもそも友達の作り方が分からなくなっていたり。学生時代は当たり前に友達がいたはずなのに、大人になると友達作りが難しくなっている。そんな「社会人になるとなかなか友達ができない問題」に直面している方も多いのではないでしょうか。
学生時代の友人とは仕事の関係で疎遠になってしまったし、仕事関係で出会う人とは「友達」とは言いづらい。……そもそも「友達」って何だっけ、どうやって友達になるんだっけ。そう、悩んでしまいますよね。そこで今回は、20〜30代の働く女性100名に聞いた、「大人の友達の作り方」を紹介していきます。
Contents
Q.学生時代より後にできた友達はいますか?
数えきれないくらいいる 2%
10人以上いる 13%
何人かはいる 41%
1〜2人いる 10%
いないと思う 34%
学生時代より後にできた友達がいる人は約7割。結構多くの人に友達ができているようですね。しかし学生時代は誰とでも仲がよくなったり、何人も遊ぶ友達がいたのが事実。大人になってからは「何人かいる」「1~2人」くらいと友達になった人数は案外少ないようです。
では、どうやって友達になったのでしょうか。どこで出会ったのか聞いてみました。
Q.どこで友達になりましたか?
【1】職場
「職場」「仕事を通して知り合った」「バイト先」(回答多数)
「同期」(28歳・会社員)
「同僚」(36歳・会社員)
「元仕事仲間」(36歳・会社員)
いちばん多かったのは、職場など仕事関係。同期や同僚などは年齢が近いこともあり、仕事や恋愛の悩みを共有したり、ランチや仕事終わりにごはんに行きやすいのかも。毎日顔を合わせる距離にいるので、自然と仲がよくなりますよね。また同じ職場ではなくとも、仕事関係で出会った人と意気投合するパターンもありそうですね!
【2】趣味を通じて
「趣味が共通で知り合った」(回答多数)
「イベント」(36歳・会社員)
「スポーツチーム繋がり」(30歳・会社員)
「友達と参加したオフ会等」(34歳・会社員)
「Twitterで好きなアニメやゲーム繋がりで」(26歳・パート)
「Twitterやインスタで趣味を通じて、仲良くなった子が何人かいます」(26歳・パート)
次いで多かったのは「趣味を通じて」。同じ趣味を持つ相手とは、最初から共通点がある状態なので自然と会話が弾みやすいですよね! 新しく習い事を始めてみたり、趣味に関連するイベントやオフ会に顔を出したり。話題に困ることはないので、積極的に顔を出してみることが◎。一緒に趣味をやる仲間も増え、段々と交友関係も広がっていきそうです。
【3】ママ友
「ママ友」(回答多数)
3番目に多かったのは「ママ友」。ママ友も「子ども」という共通の話題があり、育児に関する情報共有など、同じ悩みを持つもの同士で絆が深まっていきますよね。職場の中で、同じ保育園や幼稚園に通うママたちと友達になるようです。職場や趣味、学生時代の友達よりも、「子ども」というセンシティブな話でも気軽にしやすいですよね!
【4】飲みの場で
「飲み会」(回答多数)
「行きつけの居酒屋」(39歳・パート)
「クラブ、飲み屋」(27歳・会社員)
お酒が入っている状態であれば、自分の素を出せるのかも。積極的にコミュニケーションが取れますよね。飲み友が飲み友を呼んだり、また行きつけの居酒屋でよく顔を合わせたり……、そして話をする中で価値観や性格、趣味が合ったりすれば、もう「友達」ですよね!
【その他】
「ネットの友達作りアプリ」(回答多数)
「友達の友達」(39歳・パート)
「学校のクラブ」(28歳・パート)
「高校のクラスメイト」(35歳・会社員)
「飲み会で友達が連れてきた異性と友達になったお客様と友達になった」(23歳・会社員)
「YouTubeで配信しているところに遊びに行くようになって、通話やゲームなどで遊ぶようになって」(26歳・パート)
他には少数ですが、このような回答も。「よくわからない人とは知り合いたくない」というのなら、友達や知人に紹介してもらうのも◎。性格や気の合うタイプを把握している人なら、ぴったりの人を紹介してくれるかもしれませんよね。また高校時代の友達との再会やアプリで友達ができることも。
Q.学生時代までの友達と大人になってからの友達、どこが違うと思いますか?
多かった意見
【1】大人になってからはドライ
「学生時代…深い付き合い。本音で何でも話せる。気を遣わないので楽。
大人になってから…表面的でドライ」(回答多数)
「昔の方が親しい」(26歳・専業主婦)
「職場だと少なからずライバル意識がある」(36歳・自営業)
「大人になってからの友達の方が良い距離感で付き合える」(36歳・会社員)
「社会人になってからは仕事関係が多いので、そのなかでの話が多い学生時代は何でも話せる付き合い」
学生時代の友達は、もともとくだらないことから真剣な悩み相談まで何でも話せる仲。これまでのことを知っているからこそ、気を遣わずとも、深い付き合いができますよね。一方大人になってからは「職場での友人」が多数。少なからずライバル意識があったり、話せない内容があったり。また公私混同しないためにプライベートをさらけ出さず、ドライな関係を築いているようです。
【2】大人は本当に向き合える友達が多い
「学生時代…上辺が多く、遊ばなくなった友達が多い。
大人になってから…縁を切りやすいので、真の友達と長く長く付き合える」(回答多数)
「学生時代は無理に合わせないと仲間外れにされるなどの心配やストレスがあったけど、ネットで知り合った友人だから、『嫌われても関わらなくできる、お互いに自衛が簡単にできる』という安心から最初から素でいられるので、楽しい」(26歳・パート)
学生時代は「ずっと仲良し」と言って、いくつかのグループで仲がよかったり、よっ友がいたり。しかし思い返すと今も全員と仲が良いわけではなく、上辺だけの人とは遊ばなくなっていますよね。一方で大人になってからは、ドライな関係でもあるようにすぐに縁を切っても良いのが特徴。その分、真剣に付き合える友人を見分けることができ、長く長く付き合えるのかも。
【3】大人からのほうが共通の話題が多い
「趣味が合う」(26歳・会社員)
「仕事の話をよくする」(36歳・会社員)
「今の自分を見てくれる」(38歳・会社員)
「共通点があるかどうか」(37歳・専業主婦)
「互いの仕事事情を分かった上で相談でき、安心」(28歳・会社員)
学生時代の友人は気さくに話せるとはいえ、仕事での悩みを分かってくれなかったりと、環境が違うことで話しづらいと感じることも。しかし職場や仕事関係の友人はお互いの事情を理解したうえで相談できますし、同じ目線に立ってくれるので話やすいですよね。また社会人になって趣味にお金や時間をかけられるようになったことで、本当の趣味友達に出会え、休みを謳歌できます◎。
【4】大人になってからは価値観が近い
「価値観」(33歳・会社員)
「大人になってからのほうが価値観が近い」(30歳・会社員)
「学生時代は好きな物が合う人と仲よくしていたけど、大人になってからは、価値観が合う人と仲よくするようになった」(23歳・会社員)
もちろん学生時代でも価値観の合う友人はいたはず。ですが、ほとんどは「気が合うから」「好きなものが合う」と楽しくいられる相手と過ごすことが多かったり、また環境が変わったことで価値観が合わなくなったりするよう。社会に出て様々な人と関わる機会が増えたからか、プライベートでは仕事や趣味、経済的な価値観など、自分と似たような人と過ごす時間が心地よくなるようですね。
【5】大人になると年齢問わない
「年齢問わず仲良くなれる」(回答多数)
「学生時代は同い年の友達しかいなかったが、大人になってからの友達は年がバラバラ」(39歳・パート)
学生時代は同級生や先輩後輩など、ほとんど同じ年齢の相手と必然的に仲が良くなるもの。同じクラスやサークルなど、関わる相手が限られていますよね。しかし社会人になると、年齢の枠がなくなり、「共通の趣味」「ママ友」「職場の人」など多くの人に出会えます。その中から馬が合う人と仲がよくなっていくようですね。
【6】大人からのほうが家族ぐるみ
「結婚したらなかなか会えない」(39歳・会社員)
「仕事関係で会った人のほうが家族ぐるみで仲がいい!」(35歳・専業主婦)
学生時代の友人とは、「同じ学校」「同じサークル」というコミュニティがなくなると、定期的に会わない限り疎遠に。また同じ環境ではなくなるので、結婚や子供の話題がタブーになることも。一方で大人になってからは職場で結婚や子供の報告をしたり、同じ環境なので人生設計も似てきて、家族ぐるみの付き合いになりやすいのかもしれません。
【その他】
「純粋と打算」(28歳・パート)
「経済的な理由を考える」(29歳・会社員)
「大人の付き合いができる」(29歳・会社員)
「付き合いたくなくても、付き合わないといけない」(30歳・専門職)
他にはこのような回答がありました。人間関係を築くために付き合いたくなくても付き合わなければならなかったり、また「仕事で役に立つかも」「人脈を広げられる」となにかと仕事ありきで考えてしまったり。社会人になると打算的に友達作りすることもあるようですね。
大人になって本当に仲のいい友人を作るためには、「価値観」や「趣味」が合うかどうかを見極める必要がありそう。まずは多くの人と出会える場所に顔を出すことも大事ですね。また学生時代の友人も、末永く仲よくいられるように、時には自分から連絡をとるようにしたいもの。純粋に心から仲よくしたいと思える相手は大事にしましょうね◎。 (齋藤有紗)