たった3つだけの、尊敬される上司が絶対にしないこと

たった3つだけの、尊敬される上司が絶対にしないこと


上司

 

あなたの周りで、パーフェクトと言えるくらいに人望がある先輩・上司はいますか?
もしもいるとすれば、きっとその人は絶対にこれだけはしないという何らかの信念を持っているはず。人から尊敬されるためには、好かれることをするのではなく、嫌われることをしないほうが効果的といえるかもしれません。今回は、「尊敬される上司が絶対にしないこと」をご紹介いたします。

 

■部下のやる気を摘み取らない

尊敬される上司がまず絶対にやらないこと、それは意欲の高い優秀な部下のやる気をなくさせることです。
人のやる気をなくす方法はいくつかありますが、わかりやすいものでは報酬や地位を下げること自分の裁量でおこなえる仕事の範囲を狭めることなどがあります。つまり、自分が好きで楽しいからやっているという内発的動機を遮る行為をすると、やる気がそがれるのです。これは心理学においてアンダーマイニング効果と言われます。理想の上司であるには、部下のモチベーションを摘み取らないように心がける必要があるのです。

 

■下手な脅しをしない

自分の言うことに対して茶々を入れる人がいると腹が立ちますよね。しかし、尊敬される上司は放置することも、頭ごなしに怒鳴りつけることもしません。ここで効果的なのが、抽象的な脅しの一言。こういったときに具体的な言葉で真っ向から対峙すると、さらなる反発を招き問題にもなりかねないのです。例えば「そんなことばかり言ってるとそのうち居場所なくなるよ」といった漠然とした言葉には恐怖が宿るのです。これを心理学ではフィア・アピールと言います。反発してくる相手への対抗策として、意味深なセリフをいくつか用意しておくといいかもしれません。

 

■たとえ自分が悪くなくても部下のせいにしない

メタ認知とは、高次(メタ)なレベル、つまり客観的な視点で、知覚・情動・思考などの認知活動を自覚しつつ認知する行為を指します。そして、この能力が高い人ほど、仕事や勉強の能力が高くなるとされます。尊敬される上司のほとんどは、冷静に自分を分析し問題解決できるため、このメタ認知能力が高いと言えます。

例えば、なかなか気を許してくれない部下に対しては、「態度の悪い奴だ!」と自分の感情ベースで心を動かすのではなく、「今の座組では、トラブルが発生したときにしか話しかける機会がないから、私から話しかけられると萎縮してしまうんだろう。一緒に取り組むプロジェクトを用意して、トラブル時以外でのコミュニケーションを増やそう」というように、自分を取り巻く環境を俯瞰してどこを改善すればいいか理解することができます。

 

尊敬される上司の姿を見ていると、あることに気がつくはずです。それは行動の根底に、自分に好意を持たせるという意図があるという点。出来る人は、嫌われる条件を把握して、好かれるように心がけているのです。好かれるのには非常に時間がかかりますが、嫌われるのは一瞬です。人から尊敬されるためには、陰での涙ぐましいまでの努力があるのかもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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