美容院の専売品である、サロン専売シャンプー。市販シャンプーより高価なものが多いですが、髪の悩みに特化したものや、成分や香りにこだわったアイテムが多いのが特徴です。髪のケアにこだわる方にはおすすめしたいアイテム。そこでここでは、美容師に聞いたシャンプーの大切さや、おすすめサロンシャンプーなどをご紹介します。
髪のケアにこだわるなら、サロンシャンプーがいいの?
美容師に聞いた、ヘアケアでいいものを買うとするなら何?
ヘアケアアイテムのなかでひとつだけいいものを買うなら? 美容室「Ash」で働く美容師300人に聞いた結果がこちら!
Q.ヘアケアアイテムの中で、ひとつだけいいものが買えるとしたら一番に買うべきアイテムは?
なんと6割以上の美容師の方が「シャンプー」だと回答。日常使いをするからこそ、いいものを使うべきなのでしょうか。それぞれの理由を詳しく教えてもらいました。
◆まず、シャンプーを買うべき理由
【1】シャンプーはすべてのベースだから
「一番大事」「すべてのベースになるから」「洗浄力が必要以上に高すぎるシャンプーを使うと、トリートメントしてもプラマイゼロ」「シャンプーが良くなければ、他で良いものを使ってもあまり意味が無い」(回答多数)
「お顔のケアで洗顔が大切なように、髪にはシャンプーが大切だから」(Ash 田無店・濱中慶太さん)
「トリートメントをするのはもちろんいいのですが、 シャンプーを先に変えないと結局トリートメントをしても効果が薄れてしまうため、まずは自分に合ったシャンプーを探した方がいいです」(Ash 国立店・池田勇一さん)
ヘアケアもスキンケアと同じ。洗浄力が強すぎるものでゴシゴシ洗いすぎると傷みやすく、せっかく栄養を与えてもすぐに流れ出てしまって効果が薄れてしまいます。さらに頭皮にも影響を与えるなど、シャンプーが大事な理由は他にもあります。
・頭皮ケアできる
「毎日使うし、シャンプーは頭皮に直結するので良いものがいい」「美しい髪の毛は頭皮から。今生えている髪だけでなく、今後生えてくる髪へのアプローチを考えるとシャンプーが重要」(回答多数)
「シャンプーは毎日のように必ずやるもの。髪や頭皮に一番影響が大きいと思います」(Ash 国立店・飯島裕子さん)
「大切な髪の毛は頭皮から生えているので、その頭皮の環境を良くするためにはいいシャンプーが必要です」(Ash 新子安店・加曽利那由他さん)
「いいトリートメントをしてもシャンプーがあまり良くないものだとすべて流れてしまいます。抜け毛対策の意味でも、その方に合った洗浄力とかトリートメント力、泡立ちなどを見てシャンプーを選ぶと良いと思います」(Ash 新子安店・西藤千明さん)
・ダメージ度合いが変わる
「どのシャンプーを使うかでダメージ度合いが変わるかが決まります」(Ash 京王八王子店・三浦麻衣さん)
「その人との相性にもよりますが、市販のものを使って傷む可能性があるのはシャンプーしかないので、シャンプーですね」(Ash 大泉学園・横山直輝さん)
「洗浄力が強すぎるシャンプーを使ってしまうと、カラーも落ちやすく、毛先や頭皮もダメージを受けやすいので。 実は成分がよいシャンプーを使うと、トリートメントをしなくてもそれだけでサラサラになります」(Ash 中山店・高梨ひかるさん)
・髪質が変わる
「シャンプーは良いものを使うと、トリートメントもいらないくらい髪がキレイになる」「栄養分が入っているシャンプーを使うだけでまとまりも違うし、髪質が変わる」「髪質を左右するのはシャンプー。洗浄力が強いもので洗ってしまうとカラーの色もちやトリートメント効果、パーマの持ち、質感が悪くなってしまうので、シャンプーは自分に合ったものが良い」(回答多数)
「トリートメント成分を多く含んだシャンプーが多く出ているので、それで泡パックしてあげるだけでも手触りが変わります」(Ash 桜木町店・田中李果さん)
「どんなにいいトリートメントをしても、髪の状態を一番最初に整えるシャンプーが良くないと手触り感が欠ける」(Ash 鶴ヶ峰1店・工藤苑夏さん)
「シャンプーを変えるだけで180度髪の毛の洗った質感が変わり、乾きも速くなります」(Ash 中山店・川上希莉さん)
【2】毎日使うものだから
「毎日誰でも使うものだから」「日常習慣になってるものを変えるだけで、手軽に日々ケアできる」(回答多数)
「シャンプーをしない人はいないので1番効果的だし、根元から改善すると生えてくる髪も良くなります」(Ash あざみ野店・小松真唯子さん)
「シャンプーは必ず皆さんするので、まずはシャンプー。他はめんどくさくなったら使わなくなってしまう可能性があります」(Ash あざみ野店・東原信之介さん)
「シャンプーのクオリティが高いものが増えた。 使うケアアイテムを増やさずにケアできると負担にもならない」(Ash 中目黒店・金井圭祐さん)
シャンプーは何より「汚れを落とす」という意味で、ほとんどの人が毎日のように使うもの。まずは毎日の習慣になっているシャンプーを良いものにすることで、負担にならず、手軽にケアができるのが嬉しいポイント。
サロン仕上げの髪に♡自宅でできる最強ヘアケアとは
美容室に行った直後の髪の毛って、ツヤツヤ・サラサラで気持ちいいですよね。まるで自分の髪じゃないようなツヤサラ具合に、思わず何度も触ってしまうこともしばしば。
自宅でもサロン仕上げに近づく「ヘアケアのコツ」について、美容と健康にフォーカスしたサロン「1%er professional」のオーナースタイリスト・中嶋一嘉さんに伺いました。
■ヘアケアで大切な「ふたつの視点」とは?
中嶋さんいわく、ヘアケアには「今生えている髪」と「これから生えてくる髪」のふたつの視点を持つことが大切とのこと。
今生えている髪については、ヘアケアアイテムの見直しと、洗い方・乾かし方の工夫で「キレイに見せるケア」を行うこと。
そしてこれから生えてくる髪については、睡眠や食事といった生活習慣を整えて「できるだけ健康な状態で育てるケア」を行うこと。
この2点を意識することがポイントです。
■髪をキレイに見せるコツ!美容室のケアはココが違う
まずは「今生えている髪」のケアについてチェックしていきましょう。
毛髪は皮膚のような新陳代謝をすることはないため、髪の毛は一度傷んでしまったら元に戻すことはできません。
でも美容室に行くと感動するほどキレイな髪になりますよね。髪質そのものが変わっていないのであれば、家で行うケアといったい何が違うのでしょうか?
中嶋さんによれば、美容室のケアとホームケアの大きな違いは「使っているアイテムの品質」と「洗い方・乾かし方」の2点とのこと。この2点を意識することで、家でのケアを美容室仕上げに近づけることが可能になります。
■美容室仕上げに近づけるコツ〜アイテム編〜
まずは毎日のヘアケアに使っているアイテムを見直してみましょう。ポイントは次の5つです。
- シャンプー
- ドライヤー
- シャワーヘッド
- アウトバストリートメント
- タオルや枕カバー
この中からシャンプーのポイントをご紹介します。
シャンプーを高品質なものに変える
美容室で使われるものと市販のものとで、品質に最も違いが出やすいアイテム。それはトリートメントではなく、なんとシャンプーなんです。
美容室で使われるプロ仕様のシャンプーは、汚れを洗い流すことに加え「髪に栄養を補給する機能」にも優れています。美容室で「仕上がりがいいな」と思ったら、美容師さんに相談して同じシャンプーを購入してみましょう。
▽他のポイントはこちらをチェック▽
ミルボンの人気サロンシャンプー
オージュア ディオーラム シャンプー
毛髪内部構造の乱れを整えながら髪を洗い上げ、トリートメントの作用しやすい下地をつくります。少しずつパサつきや艶の低下を感じるようになってきたなど違和感を覚えるようになったときにもおすすめ。
ピュリファイング ジェルシャンプー
頑固な皮脂汚れに高密着して洗い落としてくれるジェル状シャンプー。地肌トラブルの要因となる過剰な脂肪酸を除去し、適切な油分とうるおいを補給。地肌から美しく、一本一本が輝きに満ちた髪へ。
EXTENDEDシリーズ カーボネイティッドシャンプー
高濃度炭酸泡でヘアカラー後の髪と地肌をやさしくケア。弱酸性の最小約10μmの炭酸泡※が、髪と地肌に優しく密着。ヘアカラー後の髪と地肌の状態を整えます。
おすすめのサロンシャンプー
メンズにも◎医師監修のユニセックス向けシャンプー
クリニック・ヘアサロン・ショップの複合施設「WELLC表参道」からデビューした、洗浄成分が天然由来成分100%のスカルプシャンプー。泡立ちが良く、軽い泡が頭皮の汚れを根元からしっかりとり込み、頭皮と髪がすっきりと浄められます。
おしゃれな人が愛用するサロンシャンプー
【左端】スタイリスト 小山田沙織さん愛用
オイルなのに軽い仕上がりのシャンプー。「しっとりするのにベタつきません」(小山田さん)
ケラスターゼ|ブロンドアブソリュ シリーズ
プロの美容師さんにもお気に入りが多い世界的ヘアケアブランド「ケラスターゼ」。こちらは、ハイトーンカラーヘアの悩みに応える「ブロンドアブソリュ」シリーズ。美しいハイトーンヘアーを黄ばませず、艶とうるおいを保つため、ベースフォーミュラを特別に開発。選りすぐりの成分として、保湿力のあるヒアルロン酸Na、髪を保護するエーデルワイスフラワー、髪色をキープする紫色素ウルトラバイオレットニュートラライザーを配合。
「バン ルミエール」は、ハイトーンカラーへアを補修、保湿、保護して、艶とうるおいを与えるシャンプー。なめらかで軽い髪質に導きます。
「バン ブロンドアブソリュ」は、いわゆるムラシャン。紫色素で黄味やオレンジ味を抑えて色味を保ち、髪に艶めきを与えます。「バン ルミエール」とのW使いもオススメ。
アマトラ|アフィア アミノサボン<シャンプー>
モデルやヘアメイクさんなど美容感度が高い人たちからの支持がアツい、知る人ぞ知る人気ブランド。髪と頭皮に栄養を与えながら、さっぱりと軽やかに洗い上げるシャンプー。13種類ものアミノ酸配合で、髪のダメージを補修しながらうねりを抑えてくれます。
カラーがすぐ褪色しちゃう人におすすめ
ブランド初となるカラーケアコレクション。微粒子化したアルガンオイルがダメージを補修するだけでなく色落ちの原因に対応。ペア使いすることで、カラーの鮮やかさと深みをキープしながら艶やかさもプラスします。
サロン帰りの髪を美しくキープ!おすすめシャンプー
ここからは、サロン専売品に限らず、サロン帰りにも使いたい優秀シャンプーをご紹介!
モルトンブラウン ボタニカルヘアケアコレクション
イギリス産のハーブを使った100%ビーガン処方なシャンプー。
モルトンブラウンの創業者は、70年代に当時一般的だったケミカルな成分を使わず、サロンの地下で栽培したイギリス産ハーブを中心にしたナチュラルヘアケアを誕生させました。その伝統からインスピレーションを受け、本コレクションも、ロンドンの使われなくなった地下トンネルにてこれらのハーブを栽培。
フレッシュなネトル、心安らぐカモミール、アロマティックなフェンネル、エネルギッシュなコリアンダーから誕生したヘアケアは、バランス、ボリューム、保湿、リペアの4つの目的別にラインナップされていて、自由に重ねたり組み合わせて、カスタムできるようになっているのも楽しい! 薬品瓶のようなブラウン色のボトルは100%使用済の再生プラスチックで、使用後はリサイクルもできる環境にも配慮。
髪の毛が太い・量が多い…美容ライター推しの神シャンプー
CanCam.jp美容ライターおすすめのシャンプーがこちら。
「太くて硬い私の髪の毛は、梅雨の時期になるとボワッと広がりやすいのが悩み。さまざまなプロダクトを試す中で悩み多き私の髪の毛と相性抜群なシャンプーに、ついについに出合えました!!
まぁるいコロンとした容器がなんともかわいいこちら。フレグランスボトルのようなデザインで、バスルームに置いておくだけでお風呂場がパッと華やぎます。でもこちら、ただかわいいだけじゃないんです!
まず使ってみて感動したのが、その香り。高級なフレグランスのように優雅なフローラルハーブの香りに思わずうっとり。そして、泡立ちの良さに驚きます。ノンシリコンなのに軋み感はゼロで、もっちり濃密な泡立ちが特徴。シャンプー前の予洗いをしっかり行えば、シャンプーの量は少量でOK。モチモチ泡が頭皮汚れをすっきり洗い流し、程よくしっとり感を残した洗い上がりです。
ドライヤーで乾かしていてる時にふと思ったのですが、不思議と頭が軽い……! サラッとするので乾きも早い気がします。そして乾かした後の手触りにまたまた感動。あれだけゴワついていた髪の毛の指通りがスルスルになって、天使の輪ができるほどのツヤが生まれました。
硬くて太い髪の強い味方。こんなにかわいい見た目なのに、それ以上に超優秀です!」(CanCam.jp美容ライター齋藤奈々)
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