美容室のほか、ネットなどでも購入できるサロン専売のシャンプー。ミルボンやケラスターゼなどさまざまなメーカーから販売されています。一般的に市販のシャンプーより高価ですが、頭皮や毛髪にやさしい成分が配合され、使用感がいいのが特徴。おすすめのサロン専売品や市販で人気のシャンプーをご紹介します。
シャンプーの役割や選び方
【まず、シャンプーについて知っておきたいこと】
「きれいな髪を保つためには、何よりもトリートメントが大切で、シャンプーは髪や頭皮の汚れを洗い落とすだけのもの」と思っていませんか? 実は、シャンプーの仕方が髪の仕上がりに大きな影響を与えます。
シャンプーの仕方で髪が変わる
正しいヘアケアのコツを、プレミアムヘアケアブランド「milbon」シリーズなどを手掛ける、株式会社ミルボンで開発マネージャーを務める熊﨑慎也さんに伺いました。
シャンプーは「洗い落とす」ことはもちろんですが、同時にうるおいやケア成分を髪の中に浸透させる役割も持っています。その効果を化粧品にたとえると、汚れを洗い落としすっきりしたお肌へうるおいや美容成分を浸透させる「化粧水」のようなもの。
シャンプーでしっかりとうるおいやケア成分を浸透させてからトリートメントをすることで、さらに効果が高まります。
シャンプーの効果を最大限に高める正しい使い方をここからはご紹介します。
【1】シャンプーの前に、ぬるま湯で「予洗い」をするべし
シャンプーを手に取る前に、まずは1分半程度、ぬるま湯で「予洗い」をすることが大切です。この「予洗い」をしっかり行うことのメリットは「泡立ちの邪魔をする汚れが落ち、スムーズに泡立つ」「髪が水分を吸って、シャンプーの成分が効率的に作用する」ことが挙げられます。
お湯の温度は38℃くらいが目安。熱すぎると頭皮の皮脂を必要以上に取りすぎてしまう一方で、ぬるすぎると汚れが落ちにくく、シャンプーの泡立ちにも影響してしまうこともあります。
思い返せば美容院のシャンプーではこの「お湯でしっかりと洗う」時間が長いですよね。自宅でも「予洗い」を行うことで美しい髪に近づけますよ。
【2】しっかりと泡立てることが大切
シャンプーを効果的に使うためには「しっかりと泡立てる」ことが重要です。こちらも美容師さんは当たり前に行っていますが、自分でシャンプーをする際にはやっていない……という方も多いもの。
泡立てることのメリットは、「洗浄成分が頭皮や根元までまんべんなく行き渡りやすくなること」「泡が毛髪同士の間のクッションとなり、摩擦を和らげてくれること」があります。
【3】指の腹で洗い、丁寧にすすぐ
洗う際は「頭の表面だけをなで洗いする」ではなく「指の腹で頭皮をマッサージするような意識で洗う」ことがポイント。
すすぎ残しは頭皮トラブルの原因にもなるので、頭皮や髪にヌルつきがなくなるまで丁寧にすすいでください。耳の後ろや襟足などはすすぎ残しがちなので要注意です。
いいシャンプーの選び方
こちらも引き続き、株式会社ミルボンで開発マネージャーを務める熊﨑慎也さんに伺いました。
【1】「この成分が入っているからいい」では一概に決められません
シャンプーは汚れを落とす洗浄成分(界面活性剤)だけではなく、保湿成分やコンディショニング成分など様々な成分が組み合わさって配合されています。その配合量や配合バランスによっても効果や使用感は大きく異なってくるので、成分の種類だけで良し悪しを判断するのは難しいもの。やはり大切になってくるのは自分に合っているか。髪の状態(髪質やダメージレベル)、悩み、なりたい仕上がりを考え、それに合ったシャンプーを選ぶのがベストです。
【2】迷ったら美容師さんに相談を!
なりたい姿が分からないという方は、普段髪を切っている美容師さんに相談するのがおすすめ。髪のプロフェッショナルですので、悩みや仕上がりの好み、ライフスタイルに合わせて、最適なヘアケア製品やお手入れ方法のアドバイスを教えてもらえるはずですよ。長年通い続けているサロンなら、以前の髪と現在の髪の違いに気づいてくれることも。
また、いわゆる「サロン専売品」のヘアケアアイテムは、さまざまな髪質やダメージ状態、悩みやなりたい仕上がりに応えるために細分化された設計になっています。髪の状態と製品の特長を知った上でベストな製品を選んでくれるので、美容師さんに一度相談してみることがシャンプー選びの近道かもしれません。
シャンプーを使い分けるのも美髪への近道
Q.ずっと同じシャンプーを使い続けるのと、2~3種類をローテーションするのでは、どちらが効果的ですか?
その時々のお悩みや求める効果に合わせた適切なシャンプーを選ぶことをおすすめします。
たとえば長年同じシャンプーを愛用していたとしても、年齢や季節によっても毛髪や頭皮の状態は変わってくるので、そのときの髪の状態を見極めて選んでいきましょう。
たとえばこんなシャンプーを使ってみると良いかもしれません。
・少しずつパサつきや艶の低下を感じるようになってきたなど違和感を覚えるようになったとき:エイジングケアに特化したシャンプー
・夏にベタつきやニオイが気になるようになったとき:清涼感を感じ、さっぱりとした洗い上がりのクールシャンプー
・ヘアカラーをした直後で髪のダメージなどが気になるとき:カラーによってアルカリ性に傾いた毛髪や頭皮を正常に近づける弱酸性シャンプー
自分が気になるお悩みに合わせて持っていると安心かもしれません。
気を付けたいシャンプーのやり方
さらさらツヤツヤの髪から遠ざかるNG行為とは…? 美容師が選んだNGヘアケアはこちら。
■朝夜2回のシャンプー
実は過度なシャンプーは頭皮や髪のダメージにつながる可能性も。夜1回きちんとシャンプーし、頭皮や髪を優しく洗い流すだけで問題なし。
■熱すぎるお湯でシャンプー
高温のお湯は、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の乾燥によるフケや髪のダメージの原因にも。頭皮を保護するために、38℃前後のぬるま湯で洗い流すのがおすすめ。
■シャンプー後の自然乾燥
暑い時期には特にやってしまいがちな自然乾燥。自然乾燥すると菌が繁殖しやすくなり、髪のニオイの原因にも。タオルを巻いたままテレビを見たり、そのまま寝込んでしまうと雑菌が繁殖する恐れがあります。
プロの美容師もお気に入り、カラーヘア用のシャンプー
ヘアカラーの退色が気になるならこれ!
CanCam.jp美容ライターおすすめのカラーヘア用シャンプーがこちら!
※タオルに色移りしてしまう場合があるので、タオルドライの際には白など色の薄いタオルは避けてください。
「外出自粛でなかなか美容院に行けずにいたとき、“カラーを長持ちさせるにはカラーシャンプーがいいよ”と、美容師さんにオススメしてもらったことを思い出し、当時オススメしてもらったロイドのピンクシャンプーをアマゾンで見つけて、即ポチっ。
洗髪力があまりないので、普段のシャンプーにプラスするのが一般的なカラーシャンプー。私は普通にシャンプーした後に髪全体に塗布して泡立てて10〜15分キープしています。なんと、たった1回の使用でほんのりとピンクが復活!! 約2週間ほぼ毎日使用した今では、カラーしたてのようなピンク色が戻ってきました。これのいいところは、毎日使っても痛まないこと&香りがいいところ。トリートメントをしたようなしっとりつるんとした手触りになるんです。香りもいいので、バスタイムも気分がアガる♪
カラーシャンプーは、ほかにもアッシュ系のカラーをキープするムラサキやブラウンなどの展開も」(CanCam.jp美容ライター齋藤奈々)
ケラスターゼ|ブロンドアブソリュ シリーズ
ヘアサロン専売ブランドということもあって、プロの美容師さんにもお気に入りが多い世界的ヘアケアブランド「ケラスターゼ」。こちらは、ハイトーンカラーヘアの悩みに応える「ブロンドアブソリュ」シリーズ。美しいハイトーンヘアーを黄ばませず、艶とうるおいを保つため、ベースフォーミュラを特別に開発。選りすぐりの成分として、保湿力のあるヒアルロン酸Na、髪を保護するエーデルワイスフラワー、髪色をキープする紫色素ウルトラバイオレットニュートラライザーを配合。
「バン ルミエール」は、ハイトーンカラーへアを補修、保湿、保護して、艶とうるおいを与えるシャンプー。なめらかで軽い髪質に導きます。
「バン ブロンドアブソリュ」は、いわゆるムラシャン。紫色素で黄味やオレンジ味を抑えて色味を保ち、髪に艶めきを与えます。「バン ルミエール」とのW使いもオススメ。
サロン専売、美容室のおすすめシャンプー
ミルボン|ピュリファイング ジェルシャンプー
頑固な皮脂汚れに高密着して洗い落としてくれるジェル状シャンプー。地肌トラブルの要因となる過剰な脂肪酸を除去し、適切な油分とうるおいを補給。地肌から美しく、一本一本が輝きに満ちた髪へ。
アマトラ|アフィア アミノサボン<シャンプー>
ヘアケアブランドの「アマトラ」は、モデルやヘアメイクさんなど美容感度が高い人たちからの支持がアツい、知る人ぞ知る人気ブランド。髪と頭皮に栄養を与えながら、さっぱりと軽やかに洗い上げるシャンプー。13種類ものアミノ酸配合で、髪のダメージを補修しながらうねりを抑えてくれます。
市販で人気のおすすめシャンプー
アヴェダ|サップモス ウェイトレス ハイドレーション シャンプー
自然界由来成分を配合し、髪にも地球環境にも優しいナチュラルヘア&スキンケアブランド「アヴェダ」。こちらは、「ぱさつき」と「乾燥」にフォーカスした「サップモス」シリーズ。髪の内側まで自然界のパワーを浸透させて、うるおいを保ちます。水分をしっかり抱え込みながらも重さはなく仕上がりはエアリー。うるおって、さらっとまとまる美髪へと導きます。
アヴェダ|ボタニカル リペアシャンプー
繊細なダメージヘアを贅沢な泡でやさしく洗うシリコン・サルフェート洗浄成分フリーのシャンプー。今のダメージはもちろん、未来のダメージケアをも兼ね備えるべく「ボタニカル ボンド テクノロジー」を採用。アボカド、グリーンティー、サチャインチによる3種のオイルブレンドや植物原料など、94%自然界由来成分で実現しました。
髪の3層「コルテックス」「キューティクル」「Fレイヤー」それぞれにアプローチをかけ、髪を補強・補修。ダメージに繋がる要因をケアして、見惚れるほどのツヤと輝きに満ちた髪へ導きます。パーマやカラー、どんな髪質にも対応。カラーセーフ処方で、お気に入りの髪色も長持ち。
コーセー・スティーブンノル|スカルプケアシステム クレンザー
NYのビューティーシーンにおいて現役のトップヘアスタイリストであるスティーブン・ノル氏とコーセーの技術がタッグを組んで誕生したヘアケアブランド「スティーブンノル ニューヨーク」の、美しい髪のための頭皮環境を整えるシャンプー。
地肌ケア効果を発揮する植物由来の天然抗菌成分で、ニオイ菌にアプローチ。メイク落としにも使われる、クレンジング効果の高いヤシ油や、皮脂吸着に優れるカオリンなどのスカルプケア成分で、頭皮のベタつきや毛穴の皮脂詰まりまで、スッキリと洗い流します。自らの6,000倍もの水分を抱えるといわれるスイゼンジノリから抽出されたモイスチュア成分で、地肌にうるおいを与えてベタつきにくい頭皮環境へ。使い続けることで、頭皮の油分とうるおいのバランスが整い、1日中理想の髪型をキープします。
ロクシタン|ファイブハーブス ボリューム&ストレングス シャンプー
猫っ毛でボリュームが出にくい髪や、髪の1本1本が切れやすく感じるという人にうってつけ! 細くて弱い髪のために、5つのハーブのエッセンシャルオイルと新成分のベジタルケラチンを配合。お米やグリーンピースなどから抽出した植物由来のタンパク質を分解したペプチドが、切れ毛を防ぎ、髪を太くしてハリやコシを与えてくれます。スパークリングシトラスグリーンの香りも爽やか。
ジョンマスターオーガニック|イブニングPシャンプー
オーガニック成分70%以上の人気シャンプー。頭皮と髪の乾燥がケアできるしっとり感はそのままに、泡立ち豊かできしみを感じさせないスムーズな洗い上がりに。植物由来の豊かな泡と、髪を保湿するホホバ種子油と月見草油に、新たにアボガド油を配合し、地肌を包み込むようにやさしくしっとり洗い上げます。
花王 ピュアン|デトクレンズ シャンプー<まとまりナチュラル/なめらかリッチ>
根元はベタつくのに毛先はパサつく、そんなベタ&パサの「混合頭髪」のお悩みを解決してくれるシャンプー。「汚れを落とす」&「うるおいで満たす」のふたつのアプローチで、軽やかなうるつや髪へと導きます。ノンシリコーン処方のシャンプーは、1日の汚れを浮き上がらせてしっかり除去。
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