どんなときに美容への気持ちが上がる? 2位は「スキンケアの効果を実感した時」、1位は…
朝起きて、顔を洗ってスキンケアしてメイクして…。そんなルーティン化しているスキンケアやメイクですが、肌が綺麗になると嬉しいし、メイクがばっちり決まるとテンションが上がる! という人も少なくないはず。
今回は、ポーラ文化研究所が15~64歳の女性1,500人を対象に行った調査レポート「女性たちの化粧への思い」をご紹介します。
化粧・美容に関する「気持ちが上がる度」、1位は「人から素肌をほめられた時」
まず初めに、どんなときに化粧や美容に対する気持ちが上がるのかについて調査。その結果、1位は「人から素肌をほめられた時」、2位は「スキンケアの効果を実感した時」、3位は「スキンケアで肌がうるおっていることを実感した時」となり、素肌への評価や効果を実感した際に気持ちが上がる人が多いようです。
ちなみに、20~64歳の1位は「人から素肌をほめられた時」なのに対し、15~19歳の1位は「ファッションや着こなしをほめられた時」で、2位に「人から素肌をほめられた時」がランクイン。思春期にも肌トラブルはあるけれど、素肌に対して悩みを持つのは20歳以降が多い模様です。どちらにせよ、どの年代でも1位や2位に「人から素肌をほめられた時」がランクインしているのを見ると、「素肌を褒められる」ということに嬉しさを感じる人は多いことがわかりますね。
スキンケアを行う理由、1位は「エイジング対策として」
お次に、「スキンケアを行う理由」について尋ねたところ、いちばん多かったのが「エイジング対策として(35%)」、その後「肌の悩みをケア・カバーしたいから(34%)」、「身だしなみ・マナーとして(30%)」、「紫外線から肌を守りたいから(28%)」、「未来の自分への投資だから(23%)」と続きました。
また、15~24歳では「自分に自信をもちたいから」が全体より10%以上多い結果に。この項目の割合が突出して高い、というわけではないことからも、スキンケアを行う理由は人によって違うといえそうです。
スキンケアで得たい気持ち・気分1位は、「リフレッシュする」
「スキンケアで得たい気持ち・気分」について聞いたところ、一番多かったのが「リフレッシュする(33%)」で、その後「自分に自信がもてる(31%)」、「リラックスした気持ちになる(29%)」、「自分を大切にしている気持ちになる(28%)」が上位にランクインしました。
朝起きて顔を洗ったり、家に帰ってメイクを落としたりすると気分が切り替わりますよね。ON・OFFの切り替えにも、スキンケアは有効なようです。
これからのスキンケアへの思い1位は、「自分自身を満足させるものにしたい」
スキンケア部門ラストの質問は「これからのスキンケアへの思い」。1位は「自分自身を満足させるものにしたい(65%)」で、「身だしなみとして行いたい(60%)」、「短所を減らすものにしたい(57%)」、「長所を伸ばすものにしたい(51%)」も過半数以上の支持を集めました。
また、15~19歳では「同性に良い印象を与えるものにしたい」「異性に良い印象を与えるものにしたい」が63%と、全体より20%以上多い結果に。若年層では他人に与える印象について考える人が多いようです。
メイクを行う理由1位は、「身だしなみ・マナーとして」
次に、「メイクを行う理由」について尋ねたところ、「身だしなみ・マナーとして」が55%と1位に。その後「肌の悩みをケア・カバーしたいから(27%)」、「他の人からきれいに見られたいから(25%)」、「自分に自信をもちたいから(23%)」、「紫外線から肌を守りたいから(22%)」が続きました。
なお、「身だしなみ・マナーとして」は、15~24歳では全体より10%以上少なく、55~64歳では10%以上多い結果に。若い年代より年齢を重ねた年代で、メイクを行う理由に「身だしなみ・マナーとして」を選ぶ人が多いことがわかりました。
メイクで得たい気持ち・気分1位は「自分に自信が持てる」
「メイクで得たい気持ち・気分」について聞いたところ、「自分に自信がもてる(43%)」が1番が多く、以下、「引きしまった気持ちになる(29%)」、「明るい気持ちになる(26%)」が続きました。
お休みの日は肌のためにメイクをお休みする人もいれば、気持ちを引き締めてアクティブに動きたい、との思いからメイクをする人もいらっしゃますよね。どちらが良いということではないけれど、メイクが気持ちの切り替えに関わっていると言えそうです。
これからのメイクへの思い1位は「身だしなみとして行いたい」
最後に、「これからのメイクへの思い」を調査。その結果、「身だしなみとして行いたい(59%)」が1位となり、その他「短所を減らすものにしたい(53%)」「他人に良い印象を与えるものにしたい(53%)」、「自分自身を満足させるものにしたい(52%)」、「長所を伸ばすものにしたい(51%)」も過半数に達していました。
ちなみに、15~19歳では「気分を高揚させたい」が59%、「異性に良い印象を与えるものにしたい」が58%と、全体より20%以上多い結果に。自分の気分を高めるためや、異性に好印象を与えるためのメイクについて、他の年代以上に興味があるようです。
ところで、今回の調査では他の世代と比べ、20歳未満では「全体より10%〜ん20%多い」回答が集まったものがいくつかありました。あくまで筆者の予想ですが、これは肌年齢だけでなく、「化粧がマナーとされているかどうか」が関わっているのではないでしょうか。
性別に関係なく、自分らしくいることが認められるようになった現代。いつかメイクが「義務」ではなく、「自分のため」「自己表現のため」として主流になる日が来るといいですね。(平田真碧)
情報提供元/ポーラ文化研究所