毎日のシャンプーが美髪のキモ!知らなきゃ損な正しいヘアケアのコツ♡
「髪は女の命」と呼ばれるほど印象を左右する「髪」。いくらメイクを頑張ったとしても、髪がボサボサでは美人には程遠い存在に。ですがきちんとケアを行うことで、男性からモテるサラ艶ヘアを叶えることが出来るんです♡
自宅で過ごす機会も増えている現在、おこもり美容の注目が高まっていますよね。時間がある今だからこそ、髪質改善に力を入れるチャンスです。正しいヘアケアのコツを、「使うと髪がきれいになる!」とファンも多いプレミアムヘアケアブランド”milbon”シリーズなどを手掛ける、株式会社ミルボンで開発マネージャーを務める熊﨑慎也さんに伺いました。
◆シャンプーの仕方で髪が変わる
【まず、シャンプーについて知っておきたいこと】
「きれいな髪を保つためには、何よりもトリートメントが大切。シャンプーは髪や頭皮の汚れを洗い落とすだけのもの」……と思っていませんか? 実は、シャンプーの仕方が髪の仕上がりに大きな影響を与えます。
シャンプーは「洗い落とす」ことはもちろんですが、同時にうるおいやケア成分を髪の中に浸透させる役割も持っています。その効果を化粧品にたとえると、汚れを洗い落としすっきりしたお肌へうるおいや美容成分を浸透させる「化粧水」のようなもの。
シャンプーでしっかりとうるおいやケア成分を浸透させてからトリートメントをすることで、さらに効果が高まります。
シャンプーの効果を最大限に高める正しい使い方をここからはご紹介します。
【1】シャンプーの前に、ぬるま湯で「予洗い」をするべし
シャンプーを手に取る前に、まずは1分半程度、ぬるま湯で「予洗い」をすることが大切です。この「予洗い」をしっかり行うことのメリットは「泡立ちの邪魔をする汚れが落ち、スムーズに泡立つ」「髪が水分を吸って、シャンプーの成分が効率的に作用する」ことが挙げられます。
お湯の温度は38℃くらいが目安。熱すぎると頭皮の皮脂を必要以上に取りすぎてしまう一方で、ぬるすぎると汚れが落ちにくく、シャンプーの泡立ちにも影響してしまうこともあります。
思い返せば美容院のシャンプーではこの「お湯でしっかりと洗う」時間が長いですよね。自宅でも「予洗い」を行うことで美しい髪に近づけますよ。
【2】しっかりと泡立てることが大切
シャンプーを効果的に使うためには「しっかりと泡立てる」ことが重要です。こちらも美容師さんは当たり前に行っていますが、自分でシャンプーをする際にはやっていない……という方も多いもの。
泡立てることのメリットは、「洗浄成分が頭皮や根元までまんべんなく行き渡りやすくなること」「泡が毛髪同士の間のクッションとなり、摩擦を和らげてくれること」があります。
最近では手で泡立てる必要がなく、プッシュすると最初から濃密な泡が出てくる「炭酸シャンプー」も開発されています。ミルボンでも「”milbon” EXTENDEDシリーズ カーボネイティッド シャンプー」などを出しているので、泡立てるのが面倒、難しそう、という方はこういったものを試してみても良いと思います。
【3】指の腹で洗い、丁寧にすすぐ
洗う際は「頭の表面だけをなで洗いする」ではなく「指の腹で頭皮をマッサージするような意識で洗う」ことがポイント。
すすぎ残しは頭皮トラブルの原因にもなるので、頭皮や髪にヌルつきがなくなるまで丁寧にすすいでください。耳の後ろや襟足などはすすぎ残しがちなので要注意。
【4】シャンプーの「泡パック」もおすすめ
しっかりと泡立てたシャンプーの泡を毛先まで伸ばし、モコモコの泡で包み込むことでトリートメントを引き付ける下地をつくる「泡パック」もおすすめです。
他にも、頑固な皮脂汚れに高密着して洗い落としてくれる「ジェル状シャンプー」の活用も◎。ミルボンの場合、”milbon” SCALPシリーズ ピュリファイング ジェルシャンプーなどがあります。
◆いいシャンプーの選び方
【1】「この成分が入っているからいい」では一概に決められません
シャンプーは汚れを落とす洗浄成分(界面活性剤)だけではなく、保湿成分やコンディショニング成分など様々な成分が組み合わさって配合されています。その配合量や配合バランスによっても効果や使用感は大きく異なってくるので、成分の種類だけで良し悪しを判断するのは難しいもの。やはり大切になってくるのは自分に合っているか。髪の状態(髪質やダメージレベル)、悩み、なりたい仕上がりを考え、それに合ったシャンプーを選ぶのがベストです。
【2】迷ったら美容師さんに相談を!
なりたい姿が分からないという方は、普段髪を切っている美容師さんに相談するのがおすすめ。髪のプロフェッショナルですので、悩みや仕上がりの好み、ライフスタイルに合わせて、最適なヘアケア製品やお手入れ方法のアドバイスを教えてもらえるはずですよ。長年通い続けているサロンなら、以前の髪と現在の髪の違いに気づいてくれることも。
また、いわゆる「サロン専売品」のヘアケアアイテムは、さまざまな髪質やダメージ状態、悩みやなりたい仕上がりに応えるために細分化された設計になっています。髪の状態と製品の特長を知った上でベストな製品を選んでくれるので、美容師さんに一度相談してみることがシャンプー選びの近道かもしれません。
とはいえ、今は通っている美容院がお休みになっていることも。美容師さんによってはLINEやInstagramなどで相談ができる方もいるので、何回か行っている美容師さんなら、SNSで連絡をとってみるのもいいですね。
◆気になるヘアケアの疑問あれこれ
Q.シャンプーやトリートメントに使用期限はありますか?
薬機法により、開封前に「3年を経過しても品質が変わらず、使用しても問題ないものは、使用期限を記載しなくてもよい」と規定されており、3年間保証できない場合は使用期限を記載することが義務付けられています。ですので、お持ちのシャンプーやトリートメントに使用期限が書かれているかご確認頂き、記載されていれば使用期限内に使い切るようにしてくださいね。
Q.トリートメントは塗って何分くらい置くのが効果的ですか?
一般的なヘアトリートメントは、軽く水分を切り、毛先を中心に塗布して、中間から毛先に向かってよくもみ込み、全体になじませるだけでも効果が出るように作られています。
一方でヘアマスク(週1回ご使用いただく集中ヘアトリートメントなど)のように、塗布後3~5分程度放置することで、より効果を高められるように作られた商品もあります。
また、トリートメント成分の浸透性を向上させたいなら、塗布後に程よく温めた蒸しタオルで数分間ヘアパックする方法も用いられたりしていますよ。
Q.シャンプーとトリートメントは同じメーカーのものを使った方が良いのですか?
シャンプーとトリートメントにも実は相性があり、研究開発チームは狙った使用感や髪質等に合わせて、セットで使うと最も効果を発揮できるように設計しています。そのため、一般的には同じメーカーのものを合わせて使うことをおすすめします。
Q.ずっと同じシャンプーを使い続けるのと、2~3種類をローテーションするのでは、どちらが効果的ですか?
その時々のお悩みや求める効果に合わせた適切なシャンプーを選ぶことをおすすめします。
たとえば長年同じシャンプーを愛用していたとしても、年齢や季節によっても毛髪や頭皮の状態は変わってくるので、そのときの髪の状態を見極めて選んでいきましょう。
たとえばこんなシャンプーを使ってみると良いかもしれません。
・少しずつパサつきや艶の低下を感じるようになってきたなど違和感を覚えるようになったとき:エイジングケアに特化したシャンプー
・夏にベタつきやニオイが気になるようになったとき:清涼感を感じ、さっぱりとした洗い上がりのクールシャンプー
・ヘアカラーをした直後で髪のダメージなどが気になるとき:カラーによってアルカリ性に傾いた毛髪や頭皮を正常に近づける弱酸性シャンプー
自分が気になるお悩みに合わせて持っていると安心かもしれません。
Q.シャンプーの「さらさら」と「しっとり」、どっちを選べばいいですか?
軟毛の方は、毛髪が細く、絡まりや引っ掛かりを気にされる方が多い傾向があるので、「さらさらタイプ」のシャンプーを好む方が多いです。一般的に「さらさらタイプ」のヘアケアアイテムは、毛髪表面のキューティクルをオイル成分や皮膜成分などでコートすることによって絡まりや引っ掛かりを押さえ、軽やかなすべりを与えるように設計されています。
一方で硬毛の方は毛髪がしっかりしており、パサつきやゴワつきが気になりますよね。「しっとりタイプ」のケア用品は一般的には毛髪内部に保湿成分やオイル成分などを補給することによって、パサつきやゴワつきを抑え、保湿感を与えるように設計されており、硬毛の方に好まれる質感です。
Q.ミルボンのシャンプーを使うとものすごく髪がさらさらになるという口コミをよく見かけるのですが、なんの成分が効いているのですか?
それぞれのシャンプーで成分や作り方が違うのですが、たとえば僕が担当している”milbon”という製品ではダメージ補修のために「SSVRシルク」という成分を配合しています。ダメージがある毛髪の内部を観察したところ、棒状の空洞ができていて中身がスカスカな状態ということを発見しました。この空洞を埋めて、補修できる成分を探したところ、「SSVRシルク」にたどりつきました。ダメージで悩んでいる女性にぜひ一度お試しいただきたいです。
正しいシャンプーの仕方や選び方のコツをご紹介しました♡ おうちでも時間をかければかけるほど、理想的な美髪に近づくことが出来ます。是非今日から実践してみてくださいね!
株式会社ミルボン 開発本部 研究開発部 マネージャー
熊﨑 慎也さん
2007年にミルボンへ入社以来、新製品の開発担当として12年間ヘアケアの開発に従事。ヘアカラー毛髪のケアに特化したシャンプー・トリートメントや大人女性の髪の悩みに対応した洗い流さないトリートメントなどの開発を担当。2018年より、社名を冠したプレミアムヘアケアブランド“milbon”の開発マネージャーとして、チームをリード。