2015年、SAKURA編集長が提案するのは「○○だけどおしゃれ」なライフスタイル

ママのためのファッション誌『SAKURA』佐藤友貴絵編集長へのインタビュー。2014年のトレンドやママファッションの分析をご紹介してきました。最終回の今回は、ずばり2015年のママ界のトレンドを大胆予測していただきます!

 

★1回目のインタビューはコチラ→価値観激変!SAKURA編集長が見た、ママ読者の新トレンド!

★2回目のインタビューはコチラ→SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」

 

SAKURA2

 Woman Insight編集部(以下、WI) 2015年のママ的流行も、ぺたんこ靴ブームは継続すると思いますか?

佐藤編集長(以下、佐藤) ぺたんこ靴は引き続き人気の傾向にあると思います。ただ、春先にはビルケンシュトックのようなスポーツサンダルが多く登場しそうです。ソックスに合わせてコーディネートするようなスタイルを提案していく予定です。

WI ぺたんこ靴続行ということは、ママのための楽ちんなおしゃれはこの春にも期待できるということでしょうか?

佐藤 それは読者のリアルとのバランスを取りつつですね。例えばパンツは、幅がワイドなものが多く登場しそうですが、SAKURA読者は今のとこパンツ=スキニー派が多いんです。そういう人たちが、どういうふうに太めにシフトしていくかは、探っていきたいですね。

WI 前回おっしゃっていた、「ファッションの3軸」と「全方位好感度」との兼ね合いというわけですね。

佐藤 はい。そういう意味で注目しているのが、ロールモデルとしての「アナウンサーママ」です。まずは青木裕子さん。秋号のファッション企画に登場してもらったところ、「カジュアルな服を知的に着こなしていて素敵!」「ママになって、より素敵な表情にビックリしました」といった声がたくさん届きました。冬号では表紙にも登場していただいたのですが、こちらも大好評だったので、今後も登場してもらう予定です。また、秋号からエッセイの連載がスタートした高島彩さん。ご自分で文章を書いていて、内容もママなら必ずうなずけるぶっちゃけトークが本当に面白い方なので、今後ぜひ読んでいただきたい企画のひとつですね。

WI アナウンサーママが同時にふたりもレギュラーで登場するのには、何か意味があるのでしょうか?

佐藤 いいえ、元々はただの偶然です。ただよく考えてみると、SAKURAに登場する方は、全方位好感度と言っていたように、「地に足がついていて、憧れ感のある人」が理想。そうなると、最近出産された女子アナウンサーのおふたりに白羽の矢がたった、というのは、ある程度道理にかなっている気もします。

WI ファッション以外で、ママ界の気になる動向があったら教えてください。

佐藤 ママ読者と話をしていると、最近「プチ社会進出」というのがすごく人気です。SAKURAの読者層は専業主婦がほとんどなんですが、だからこそなのか、空き時間や趣味を利用して、「ちょっと何かしたい」という気分にあるようです。最新号ではアクセサリー作りなど、自分の得意なことをほかのママに教える「教え合いっこサロン」を特集し、とても反響がありました。そういった、自分の時間の有効活用の仕方について考える人が増えているので、この傾向は引き続き注目してみたいですね。

WI ただでさえ子育てで忙しいのに、志が高いママが多いんですね……。

佐藤 志が高いというのもあるし、やっぱりママ達も「褒められたい」という気持ちが根底にはあるんじゃないでしょうか。本誌で「コーナーインテリア」という、おうちのなかのちょっとした飾りつけの特集をすると、すごく人気があったんですね。それも、ママ友とおうちの行き来が多いなかで、素敵に見られたい、褒められたいという思いがあるからなんじゃないかな、と思っていて。デコ弁やウォールデコなど、昨今の「デコブーム」もまさにその一環で、子どもに褒められたい、ママ友に褒められたい、というのが原動力になっている気がします。

WI そうなんですか……。それは、2015年も続行すると?

佐藤 ただ、一部のママからは「自分の時間を削ってまでデコに力を入れるのもちょっと疲れた」なんて声も出て来ています。ファッションがこれだけ肩の力の抜けた、等身大のものになっているのに、日常生活はストレスフリーになっていない、というか。見栄えはいいけど手間のかからないお弁当の作り方を提案するなど、「がんばらないけどおしゃれ」という発想が、ライフスタイルにももっと活きてくるような提案をしていきたいですね。

2014年、ストレスフリーなおしゃれを手に入れたママたち。2015年は、ライフスタイルも含めてどのように進化するか、SAKURAとともに注目していきたいと思います!(五十嵐ミワ)

 

read_imageF

(『SAKURA』2014年冬号)

★1回目のインタビューはコチラ→価値観激変!SAKURA編集長が見た、ママ読者の新トレンド!

★2回目のインタビューはコチラ→SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」

 

【編集長インタビューシリーズ】

※CanCam編集長が語るトレンド予想。今年は空前の○○ブームが来る!!

※AneCan編集長が気づいた、AneCan世代の価値観の決定的な変化。そして2015年への展望

※Oggi編集長のビジョンは時代に合った2015年版仕事服の提案。その中身とは…

※Domani編集長が分析!元祖○○世代・35歳前後のファッションはどこへ向かう?

※Precious編集長も驚く……Precious読者のラグジュアリーなお買い物伝説

※MEN’S Prescious編集長が断言「男の肌の曲がり角は○歳!そこが若さの分かれ道」

※日本文化を伝える雑誌『和樂』編集長が語る「○○こそサイコーのエンターテインメント!」

※NO.1美容誌『美的』編集長が流行を予測する”一石二鳥”アイテムの正体

 

 

【去年の『SAKURA』編集長インタビューはコチラ】

※SAKURA編集長が2014年を予測「ぺたんこ靴+スカートのおしゃれママが街に溢れる!」

※SAKURA編集長が2013年を総まとめ!「ニューバランス、おっぱい、デコ、ホームベーカリー、時短」

 

【あわせて読みたい】

※覚えておきたい”ストレスフリー”な家事の裏ワザ8つ

※【簡単!年末年始ヘアアレンジ】パーティには崩れない編み込みヘア