Oggi編集長のビジョンは時代に合った2015年版仕事服の提案。その中身とは…

インタビュー最終回では、『Oggi』編集長の加藤睦美さんに2015年のトレンド予測をしていただきました。そして、加藤さんが考える『Oggi』が今後目指す未来へと……。その熱い想いをお届けします。

 

★インタビュー1回目→ Oggi編集長が2014年を振り返り。「キーワードは”ネイビー”そして”エフォートレス”」

★インタビュー2回目→ ヒット企画からOggi編集長が紐解く、働く女性の”いまどき”のリアル

 

Woman Insight(以下、WI) 2015年はどんなファッションアイテムが注目されそうでしょうか?

加藤編集長(以下、加藤) Oggi読者は特にそうだと思いますが、2014年はスカートが流行ったので、「パンツ」の人気が戻ってくるんじゃないかと考えています。2014年も実は、スカートのブームの裏で、“ゆるいタックパンツ”の人気がじわじわきていたので、Oggi読者をはじめ、多くの人がこのタイプに挑戦すると思いますね。それ以外にも、パンツの種類が増えているので、パンツ業界が盛り上がりを見せる気がしますし、『Oggi』でも、パンツを使った「エフォートレス」(“抜け感”や”こなれ感”あるスタイル)な仕事服を、春以降は紹介していく予定です。

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↑2015年2月号、「“ENFOLD”のタックパンツ、最強伝説!」より。

 

WI 2014年はスポーティなアイテムが大流行しましたが、この流れは、2015年も継続していくと思いますか?

加藤 秋に流行だったスタジャンやMA-1などのアイテム、カラーではシルバーやホワイトなど、スポーティな要素の流れは、2015年も継続していると思います。新しいアイテムだと「フィールドジャケット」に注目しています。アウトドアアウターのタウン仕様なのですが、ホワイトでサッとはおれるタイプなどは、例えばストライプのひざ丈スカートに合わせると、カジュアルな通勤服に使えるのではと考えています。カットワークや透け感のあるものをレディライクではなく、スポーティなアイテムと合わせるのもいいですよね。Gジャンやミリタリーアイテムも人気が出そうです。

WI この1~2年「ニューバランス」のスニーカーが大流行していますが、それに代わるスニーカーの登場はありそうですか?

加藤 2014年の上半期は、やはりニューバランス一色でしたが、後半は、アディダスの「スタンスミス」が盛り上がっていました。スタンスミスは元々、白地にグリーンのマークだったのですが、昨年夏に、白地にグリーンのほかに赤と青が発売されたんです。『Oggi』でも取り上げましたが、すごく反響がありました。2015年の春は、読者にも人気のブランド「ハイク」からスタンスミスが出るので、引き続き注目しています。

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↑2015年2月、「カジュアル靴の日も、あったかく×こなれます!」より。

 

WI そういえば、2014年は小さめのバッグも流行りましたよね。『Oggi』2015年1月号の、2015年トレンド予測でも載っていますが、こちらも引き続き注目アイテムですか?

加藤 2014年は、タブレットサイズのバッグが人気で、モデルの愛用者も多くて、ハイブランドからも続々と発売されました。でも、長財布も入るか入らないかぐらい小ぶりのバッグだったので、荷物が入りきらなくて断念した人もいたと思います。2015年春の新作では、ひと回り大きい中間サイズが出てきています。一方で、巾着型バッグも広がりを見せそう。コンサバすぎない軽やかさが春夏にぴったりです。

WI 季節柄というのもありますが、2015年の春は、抜け感のある、より身軽なアイテムへの注目度が高い感じがしますね。

加藤 春のジャケットは、総じて素材がすごくやわらかくなってるんですよ。それだけじゃなく、自宅で洗えるのもポイントです。長い時間着ていても堅苦しくないアイテムへの需要が高くなっていくし、そういうアイテムを提案してくれる上質なブランドも徐々に増えていくような気がします。

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WI 『Oggi』として、これから何か新しいビジョンや計画していることはありますか?

加藤 『Oggi』では、時代に合った「仕事服」を、とことん極めたいです。最近、 “ドメスティックコンテンポラリーブランド”が人気になってきましたが働く女性がリアルに求めているのは、「心地よくて、きちんと見える」デイリーな服。コンサバすぎない、カジュアルすぎない、“ちょうどいい仕事服”を、もっと精度を上げて提案していきます。そして、松島花、佐々木希、LIZAをはじめ、20代のトップモデルたちが豪華にそろっているのもOggiの強み。彼女たちが飾る誌面をもっと楽しんでいただける企画も計画しています。

 

Oggiに登場するモデルのライフスタイルやファッションを紹介する企画は、今までも人気があったということなので、2015年もOggiが提案する「仕事服」はもちろん、トップモデルのみなさんからも目が離せません。(さとうのりこ)

★インタビュー1回目→ Oggi編集長が2014年を振り返り。「キーワードは”ネイビー”そして”エフォートレス”」

★インタビュー2回目→ ヒット企画からOggi編集長が紐解く、働く女性の”いまどき”のリアル

 

【編集長インタビューシリーズ】

※CanCam編集長が語るトレンド予想。今年は空前の○○ブームが来る!

※AneCan編集長が気づいた、AneCan世代の価値観の決定的な変化。そして2015年への展望。

※Domani編集長が分析!元祖○○世代・35歳前後のファッションはどこへ向かう?

※Precious編集長も驚く……Precious読者のラグジュアリーなお買い物伝説

※編集長曰く「MEN’S Prescious世代へのメッセージは”自分の信じる道を行け。そして……”」

※NO.1美容誌『美的』編集長が流行を予測する”一石二鳥”アイテムの正体

※日本文化を伝える雑誌『和樂』編集長が語る「○○こそサイコーのインターテインメント!」

※SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」。

 

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