ちょっとブルーな月曜…休み明けを気分よく迎える方法とその心理

月曜がブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法

月曜日は休日を終え、多くの会社がスタートするタイミング。働く人にとっては憂うつな曜日であることも少なくありません。そんな月曜日に落ち込んだ気分をポジティブにするにはどうすればいいのでしょう!? そこで今回は、「月曜がブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法」をご紹介いたします。

■サザエさん症候群を克服する

サザエさん症候群とは、日曜や休日の夕方から夜にかけて休暇の終わりと仕事の始まりを実感し憂鬱になる状態を指す言葉です。日曜夕方に放送される「サザエさん」が、休みの終了を実感させる代名詞となっていることが言葉の由来です。日本では「サザエさん症候群」という言葉がメジャーですが、世界的には「ブルーマンデー=憂鬱な月曜日」とも呼ばれています。サザエさん症候群は、日々の仕事から解放された休日の終わりに明日からまた仕事をしなければならない憂うつ感を覚えることで発症します。そこで大切なのは、週始めの月曜日の夜に楽しみを作ること。月曜日の夜に楽しみなことがあると考えれば、憂鬱だった休み終わりもワクワクして前向きになれるはず。先に楽しみな予定を入れておくことで、それを目標に楽しんでみましょう。

■日曜日に昼までダラダラ寝ない

平日の疲れを解消するには、休みの日に「寝だめ」をするのが良いと考える人も多いでしょう。でも、それは間違い。アメリカの研究チームが実験して調べたところ、睡眠不足を十分補えず、効果がないことが分かったとされています。そして、普段から1日7時間の睡眠をとるよう勧めています。また、平日の睡眠不足を補おうと日曜日に寝だめをすると、体内時計に狂いが生じる原因にもなってしまいます。日曜から月曜日の夜に不眠になってしまう恐れも……。素敵な月曜日を迎えるためにも、日曜日の朝は早めに起きて新たな週の始まりの準備をしておきましょう。きっとハツラツとスタートを切れるはず。

■積極的休養が月曜日の心持ちを変える

休日の昼間は、何かしらの予定を入れることをおすすめします。「休みの日は家でダラダラしたい」と思うかもしれませんが、 日曜にグダグダな一日を過ごすと月曜日の朝、仕事モードに切り替えるのが難しくなってしまいます。平日と同じ程度の行動アクションを保てるよう、意識してスケジュールを入れるようにしましょう。おすすめの過ごし方は、“積極的休養”により疲労を回復すること。意識的に身体を動かす、軽度のストレッチや散歩をしてみましょう。きっと月曜日の憂うつ感を吹き飛ばせるはずです。

■“暖機運転”をしておくことで心が楽になる

月曜日の一日が憂うつになるのは、体と心が休息モードになっていてスイッチを切り替えられないことが原因のひとつです。そこで、休み明けにいきなり仕事モードにONするのは難しいので、休日の夜に少しだけ仕事や勉強をしてみましょう。やることは簡単なメールチェックや、週のスケジュール管理で大丈夫。徐々に仕事モードにチェンジすることで、ヤル気を呼び起すことができるはず。いわゆる“暖機運転”して体と心を温めておくことが大切なのです。

 

厚生労働省がまとめた「2017年版自殺対策白書」をみると、男女ともに月曜日の自殺者が最も多いとされます。職場での腰痛も、月曜日に最も多く発生しているのだとか。腰痛は体への急激な負荷に加え、心理的な要因もきっかけになると言われています。このほか、脳卒中や心筋梗塞が月曜日に発症しやすいとの調査結果も出ています。月曜日をポジティブに過ごすには、スロースタートが大事です。日曜日のリラックスモードから仕事モードへと、緩やかに切り替えることを意識してみて下さい。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。