【いるいる！ちょっと厄介な「気分屋な人」への対処法】
気分屋な人は、行動が読めず、周囲を振り回しがち。あなたも苦労した経験があるのではないでしょうか？
そこで音階は、気分屋な人とうまくやっていくために使えるちょっとした心理テクニックをご紹介します。
■相手のクセを指摘する
癖に関する心理学実験によると、いつも無意識に行っている行為を指摘して、意識的におこなうように命じると、今まで無意識におこなっていた癖をしなくなったという結果が得られました。これを習慣指摘の心理的効果と言います。それを利用して、相手の気まぐれさからくる悪癖をふっと指摘してみましょう。相手の気分屋な行動が、自然と少なくなっていくかもしれません。
■みんなの意見を味方につける
アトランティック大学の心理学者ビブ・ラタネの実験によると、仕込んだサクラにまず好きな色を選ばせてから、一般の参加者に好きな色を選ばせると、約31％もの人がサクラと同じ色を選びました。たった1つの要因で31％もの人が動くというのは、心理学的には高い数値であり、これを同調効果と言います。これを利用して、相手の気分が変わる前に、他の人の意見を提示することで、先回りして相手の行動をコントロールするのです。
■予測できない人になってみる
普段は温厚なのに、キレると手に負えない人など、予測できない大きな変化は周囲に大きな恐怖を与えます。逆を言うと、予測できすぎると相手からなめられてしまうのです。そのため、気分屋な人を丸め込むには、あなた自身が予測のできない人になってみましょう。ふとした瞬間に怖い一面を見せたり、相手以上につかみどころのに印象を与えられれば、相手の態度も変わるはずです。
気分屋の人と最も相性が悪いとされるのは、短時間で可能な限り多くのことをしようとするタイプだとされます。つまり、常に時間的な切迫感を抱いている性格の人です。アメリカの医学者フリードマンとローゼンマンによると、結果までのスピードを重視する性格の人は、心臓病にかかるリスクがそうでない人に比べて3倍にのぼったとされます。気分屋の人ともストレスなく関わるには、時間と心に余裕を持つことが大切なのです。（脇田尚揮）
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
