ミュージカル版主演“ヴィンチェンツォ・カサノ”が原作ドラマの聖地へ!
ミュージカル『ヴィンチェンツォ』の主演を務める和田さんたっての希望でNetflixの原作ドラマのロケ地巡りを敢行! 初渡韓で感じたことや作品への想いをお聞きしました。
Scene 1. 物語の始まり、そしてカギとなる場所
クムガプラザ(世運商店街)
ビル前にカサノクムガファミリーが大集結!
ヴィンチェンツォがよくやるポーズ!
このビルを巡って奮闘する作品の象徴的スポット! ソウルの真ん中にある韓国初の電子製品商店街で、ドラマでは看板の名前を「クムガプラザ」とCG処理していたんだそう。和田さんも到着した瞬間、ドラマのままの外観に大感動…!
ビルの脇もそのままの景色!
1話で住人と交渉する場所も
「最高でした…! ファンとしても役作りの面でも、クムガプラザを生で見たくて韓国に来たと言っても過言じゃないくらい来たかった場所なので。観ていたままでびっくり! ここに来る前に、スタジオドラゴンさんでいただいた作品中で実際に使っていたジッポーを持ちながら撮影したので、どんどんヴィンチェンツォ感が高まっている気がしました。」(和田さん)
Scene 2. ひとり夜道を歩く印象的な場所
ソウル路7017
ライトアップされた道や輝くビル群が魅力!
3話でヴィンチェンツォが歩いていたソウル駅真横にある散策路。大都市ソウルならではの夜景や約24,000本の植物が植えられた遊歩道は、デートスポットにもオススメ♡ 和田さんは、撮影後、途中にあるピアノを演奏して場を和ませていました♪
「夜景が好きなのでよく見に行くけど、日本のビル群とはまた違った派手さがあってかっこいい! ここから見るソウル駅は東京駅とちょっと雰囲気が似ていて親近感もありつつ、やっぱりどこか異国情緒があり、ヴィンチェンツォと同じ韓国にいるんだなと改めて思いました。」(和田さん)
Scene 3. ヒロインのホン・チャヨンと語り合う
CAFEハラボジ工場
ふたりの飲み物まで再現!
4話でチャヨンと事件について語り合うシーンは、今人気のエリア・聖水洞にある、工場をリノベしたおしゃれカフェ。コーヒーが苦手な和田さんは、ヴィンチェンツォと同じエスプレッソを飲んで、あまりの苦さに悶絶(笑)。
「営業中でこんなに多くの人に見られながら撮影することがあまりないので少し緊張…! 普段台本を読むときにカフェに行くことはあるけど、飲むのは断然ジュース。エスプレッソは正直めっちゃ苦かったけど、イタリア育ちのヴィンチェンツォの味、おいしくいただきました(笑)。」(和田さん)
Scene 4. 幼き日を思い出す切なさあふれるシーン
セッカン歩道橋
ヴィンチェンツォの切ない顔が印象的!
6話で幼少期に別れた母と接見後、ヴィンチェンツォが思いにふける橋。韓国初の非対称型の斜張橋で空高く伸びるケーブルやゆるやかなカーブが特徴。今回のロケ地巡りで最初に訪れた場所で、撮影前に奇跡的に晴天に!
「僕、高所恐怖症なんです…(笑)。下を見なければめっちゃ気持ちいい場所でしたね。実際の高さとか道がどれくらい開けてるのかとか現地じゃないと絶対にわからないので、来た甲斐がありました。行く前と行ったあとだと感じ方も違うだろうし、芝居の密度が確実に変わったと思います。」(和田さん)
ミュージカル『ヴィンチェンツォ』の主演を務める気持ちは?
こんなに面白い作品の主演を任せてもらえてうれしかったです!
1話観て、面白いドラマやからまとめて観たいと思って観るのを止めていた作品だったので、まず一気観しました! 復讐劇ではあるので重たいシーンもあるけど、コミカルな展開や大人数で魅せるところなど、メリハリや観どころがわかりやすくて、どんどん続きが気になったし、舞台でも観やすい作品だろうなと思いましたね。そして何よりヴィンチェンツォがかっこいい! クムガプラザの住人の個性豊かなキャラクターも作品の魅力やなと思うし、ホン・チャヨンとヴィンチェンツォの関係の変化も見逃せなくて…。すっかり作品のトリコに。なので主演を任せてもらえて光栄だなと思いました。
どういうふうに役作りをしますか?
ドラマからいただくところはいただいて、あとは自分と共演者と作り上げたい
実写の原作があるとどうしてもイメージに引っ張られるけど、真似しすぎて狭めたくないので、いただくところはいただいてあとは現場でと思っています。ただ、ヴィンチェンツォの要素が僕にあまりなく…強いて言えばちょっと抜けているところくらい(笑)。周りも歌のプロばかりなので、追いつけるようできることは全部やり切った状態で臨みたいし、任せたいと思われるよう、ボイトレに行ったり、体力作りをしたり、常に役を意識しながら生活しています。
今作で楽しみにしていることは?
ファンのひとりとして舞台化もうれしいし、あの作品の中で生きられるのが楽しみ!
ファンとして、20話の壮大な物語をどうやって3時間くらいのミュージカルにするのかも気になるし、演じるのも楽しみです。あと、久々に初対面の方ばかりの現場でどうなるのかがまったく予想できなくて。いい化学反応が起きればいいし、演者もスタッフも観客もみんなが「楽しかった」と思える作品になればいいなと思っています。ミュージカルだからこその歌はもちろん、それぞれのキャラクターや派手なアクションなども楽しんでもらえるよう頑張ります!
旅はいつも行き当たりばったり。現地でしか味わえない経験があるから楽しい!
初渡韓の感想を教えてください!
海外は約4年ぶりで初韓国だったけど、ロケ地巡りとか、車で街をただ走るとか、夜景とか、好きなことを詰め込んで、ほんまにやりたいことがやれました! 何よりクムガプラザをこの目で見られたことで大満足。食べ物だと、初めてトッポギを食べられたのはうれしかったな。あと、マスク生活になって肌あれしちゃったので、美容大国・韓国ならではのスキンケアアイテムも気になりました。でももう街を歩いてるだけでも楽しかった! 言葉が通じひんからこその面白さもあるし、僕のたどたどしい「カムサハムニダ」にも笑顔で対応してくれて、温かかったですね。これも現地でないとわからないことだし、この経験が役にも生きると思うので、本当に来てよかったです。
旅に欠かせないものはありますか?
今回だったらジッポー。ヴィンチェンツォが常に持っているので。不器用だから演じるときだけやっても違和感があると思うので、今のうちから蓋を開け閉めして手になじませて、自分の癖になっちゃえばいいなって。それ以外だとトートバッグ! いつもリュックとボストンバッグで旅行するけど、ちょっと出かけたいとき困ることが多いので、旅行用とは別の小さいバッグも持っていきます。
次、旅に出るとしたらどこに行きたいですか?
北海道か沖縄。いつも計画なしに明日行こうで行くタイプで、この間も友達と車でふらっと大阪へ。そのときは次は四国の僕のおばあちゃんちに行こうって話したんですけど、旅ってくくりで考えると、北海道か沖縄に行きたい。おいしいものも食べたいし、開放感があって車で当てもなく走るのも気持ちよさそう!
1991年9月5日生まれ、大阪府出身。大阪での活動を経て、2013年に舞台デビュー。以降、人気作を中心に舞台の第一線で活躍し、テレビや映画にも出演。現在、出演映画『先生!口裂け女です!』が公開中。今後、「舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭–夢語刀宴會–」や舞台『燕のいる駅–ツバメノイルエキ–』への出演を控える。
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』や『愛の不時着』など名作を多数生み出してきた〝スタジオドラゴン〟が手がけた韓国ドラマ。2021年にNetflixで配信開始され、瞬く間に全世界で大ヒット! 現在、全20話がNetflixで独占配信中。
世界初のミュージカル『ヴィンチェンォ』が決定!©2021 Studio Dragon Corporation/MUSICAL VINCENZO 2023
8月11日の神戸公演を皮切りに、東京、大阪と全17公演を予定。和田さんが演じるヴィンチェンツォは、イタリアマフィアのコンシリエーレ(相談役)を務める弁護士。舞台上での大迫力のアクションと共に、シリアスとユーモアが入り混じる復讐劇をお見逃しなく!
「人生初のソウルは、有意義で意味のある大満足の旅でした」と語ってくれた和田さん。いよいよ明日千秋楽を迎えるミュージカル「ヴィンチェンツォ」。そのストイックな役作りで演じるヴィンチェンツォから一秒たりとも目が離せない!
撮影/tAiki ヘア&メイク/山本昌子 スタイリスト/石橋修一 構成/田中涼子 WEB構成/久保 葵