【乃木坂46・山下美月】これから演じてみたいのは…「ちょっと狂気的な役(笑)」。

※本記事はCanCam2023年5月号の内容を再構成しています。

美月がこれからやってみたい役は?

ちょっと狂気的な役(笑)。普段できない、思いっ切り感情を爆発させるような役を演じてみたいです!

朝ドラ『舞いあがれ!』の撮影を終えた感想は…

「朝ドラの撮影は長期間だから大変だよと聞いていたのですが、楽しくて楽しくて、あっという間に終わってしまいました。大阪に行けることも、キャストの方やスタッフさんに会えることも、何より望月久留美ちゃんを演じられることがすごく楽しくて、本当に幸せな時間でした。

『よーいスタート!』でパッとその役になれる器用なタイプじゃないから、大阪に向かっている新幹線の中から集中して役のことを考えます。自分の中で感情をパズルのように組み立てていって、現場に着いた瞬間に最後の1ピースをはめ込んでパンと切り替えるイメージ。だからマネージャーさんにも『移動中は私まったく喋らなくなるんですけど、気にしないでくださいね』と事前に伝えておきます。

こないだ私が本当にひと言も話さなかったみたいで、でも大阪の現場に着いた瞬間、人が変わったようにペラペラ喋り出すからビックリした!って言ってました(笑)。

私は素の自分でいるよりも、誰かを演じているときのほうがすごく好きなんです。だから家でひとりでいるときは台本を読んで、その役の気持ちのまま過ごしたり。自分のことはそんなに好きになれないけど、演じる役のことは大好き。報われてほしいし、愛されてほしいし、幸せになってほしい!と思える。

演じる役の影響をすごく受けてしまうから、プライベートでも役のクセが抜けなかったりするんですが、その瞬間に幸せをすごく感じたりもします。

朝ドラで演じた久留美ちゃんは、関西弁でちゃきちゃき喋るしっかり者。だからか、大阪にいるときは自然と明るくなって、待ち時間もずっと誰かと話しています。クランクアップはちょっとしんどい…。もう二度とこの役と会えないんだと思うと悲しくて。例えるなら、演じた役は今までずっと一緒にいた親友のような感覚。クランクアップは親友と永遠の別れをする瞬間だから、本当につらいんです。

でもその寂しさを乗り越えて、もっといろんなお芝居に挑戦したい。これからやってみたいのは、ちょっと狂気的な役(笑)。普段できない、思いっ切り感情を爆発させるような役を演じてみたいです!

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プライベートでも演じる役のクセが抜けなくなるほど、影響を受けやすく、お芝居と実直に向き合う姿が垣間見れた、今回の取材。そんな繊細さを生かしつつ、これからもいろんな作品で、様々な役柄を演じる美月を見るのが楽しみですね。朝ドラの撮影、本当にお疲れ様でした!

CanCam2023年5月号「言いたいコトはやまやまですが。」より 撮影/久野美怜(SIGNO) スタイリスト/伊藤ミカ ヘア&メイク/北原 果(KiKi inc.) モデル/山下美月(本誌専属) 構成/手塚明菜 WEB構成/近藤舞緒