夏は、外気温が高く、室内は冷房が効いているという気温差があり、体調を崩しやすい環境のため、倦怠感、疲労感、食欲不振、むくみ、めまい、便利や下痢など、自律神経の乱れが引き起こす自覚症状がある人は、“夏バテ”に注意が必要です。
『美的』9月号では、体内美容の第一人者、インナービューティアドバイザーの友野なお先生が「夏の体調不良」の解決策を教えてくれています。いますでに不調を感じている人は、生活習慣を見直す必要が。特に多い不調の悩みから、対策を見ていきましょう。
■体を即効クールダウンするには、ワキを冷やす!
出先などで素早く暑さを和らげたいときは、保冷剤などをワキやももの付け根に当ててみましょう。リンパのある箇所を冷やすことで、さっと体温を下げられます。直接肌に当てず、ハンカチなどで包むと穏やかに冷却できます。
また、食事でクールダウンするなら、夏野菜を積極的に取り入れること。トマト、なす、きゅうりなどは、水分やビタミンをたっぷり含んでいて、ストレスや寒暖差の負担を和らげる効果もあります。
■夏バテ防止には、サーモンやキウイが効果的
まずは、体を作るのに不可欠な「たんぱく質」をしっかりと摂ること。サーモンは、抗酸化作用のあるアスタキサンチンも豊富でおすすめです。さらに、ミネラルやビタミンも慢性的に不足しがちなので、野菜やフルーツなどで補うよう心掛けを。特に、キウイなどは高密度で栄養が含まれ、栄養を効率的に摂取できます。
■夏の便秘&下痢悩み。対策は20分間の全身浴
便秘や下痢などの原因のひとつは、睡眠不足からくる自律神経の乱れ。夏には、睡眠の質や量が低下するので、ぐっすり眠れる状況を作ることが大事。対策としては、就寝前に、お風呂にしっかりつかることが一番。38度のお湯に、20分間の全身浴がベストです。
■“むくみ”にくい水分の摂り方は、小分け&常温で
平均的に、1日に汗と排泄で出る水分は2~2.5リットル。食事からも水分を摂取するので、起きている間に飲む量は1~1.5リットルが適切。150~200mlを7~8回に分けて、できれば常温で飲むことで、内臓に負担がかかりにくいです。がぶ飲みは避けること。体を目覚めさせるのに、朝コップ一杯の水を飲むこともおすすめ。
■飲む水を“炭酸水”にすれば、冷え性対策にも
夏なのに体が冷えているのが悩みという人も少なくないはず。暑いときこそ体は内側から冷えていきます。「3首」(首・手首・足首)を冷やさないことが基本。会社でひざ掛けやレッグウォーマーなどで足元の血行不良を防ぎましょう。
また、手軽にできる冷え性対策として、炭酸水を摂取することもおすすめ。飲むことで、血液中の二酸化炭素濃度がアップし、血管を広げて血行を促進してくれます。普段飲む水を変えるだけなので手軽にできますよね。
いかがでしょうか? 夏の冷えは放っておくと、じわじわと冷えが蓄積していき、秋から冬への不調につながる場合もあるとか。未来の自分の体のためにも、間違った生活習慣を見直して、いまから体調管理を整えていくことが大切です。(さとうのりこ)
(『美的』2014年9月号)
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