季節の変わりめになると、なんだかよくわからないけど調子が悪い。という方、ご安心ください。それは、自然なことなんです。
都市で暮らしているとついつい忘れてしまいがちですが、人間だって自然の一部。「昨日と今日では気温が10度も違う!」と、自然さえ揺らぎやすい季節の変わりめに、なんだかいつも体調を崩してしまう……というのはある意味自然なこと。
そんな不調を「漢方」で撃退してみませんか。身近にある自然の力を「食べ物」や「生薬(しょうやく)」として取り入れることで、自己回復力を底上げし、揺らぎにくい身体をつくるのが「漢方」。
冬から春の変わりめを健やかに過ごすための三大おすすめ食材を、『再春館製薬所が教える おうち漢方』よりご紹介します。
【1】疲労回復と乾燥防止効果ありのハマグリ
ひな祭りに欠かせない縁起のいい食材として有名です。きっと、この時季にこの食材を摂ることには意味があることを、昔の人は知って縁起物としていたのでしょう。カルシウム、鉄、ビタミンB群などがバランス良く含まれて、疲れやすい季節の変わり目におすすめ。さらに、体をうるおして気になる肌やのどの乾燥を防ぐ作用も!
【2】胃腸を助け、むくみ予防に役立つタイ
同じく春が旬の縁起物の代表格。旬の食べ物は体を季節に適応させたり、次の季節を迎える準備を整える準備をするなど、強いエネルギーに満ちているので、積極的にいただきましょう。タイは高タンパク・低脂肪でビタミンB1やカリウムが含まれるヘルシーな食材です。胃腸の働きを助ける作用の他、利尿作用にも優れるのでむくみの予防に効果大!
【3】不調の大敵、冷えを撃退! ショウガ
あらゆる不調のもととなる「冷え」。健康や美容のためには体を冷やさないことが大切です。体をあたため冷えをやわらげるショウガは、冬はもちろんのこと春にもおすすめなんです。料理に入れるだけではなく、ジンジャーミルクティにしていただくなど、いろいろな摂り方が可能! こまめにいただきましょう。
他にも本書では若い女性にありがちな、冷え、月経痛、便秘、肥満などの気になる悩みを解決できる技を多数紹介しています。しかも、自分の体質を診断した上でタイプ別に合わせてきめ細やかに「おうちでできる漢方」と効果を掲載しているので、本当に自分に合った食材やツボ、薬膳レシピが見られます。
体の不調をその不調部分だけでなく、体全体や心のバランスを合わせて整えて、自己回復力を高めていくのが「漢方」の考え。「漢方ってなんだか難しそうで敷居が高い……」と思ってしまいがちですが、実はまったくそんなことなくて、生活に寄り添ったものなんです。日々の生活の中で知らずに実践しているような「漢方」も紹介されていますが、意識的にライフスタイルに取り入れていくことで、もっと元気な日々が送れること間違いなし! あなたも漢方ワールドに、足を踏み入れてみませんか?(後藤香織)
「再春館製薬所が教えるおうち漢方」(新星出版社/1,200円+税)
詳細はコチラ→ http://www.saishunkan.co.jp/book/ouchi-kanpo/
【あわせて読みたい】